なぜスライムピアスをつけると「さびしがりや」になるのか?

自分の好きな音楽のレビューをメインにぼちぼち更新しています

Akeboshi『STONED TOWN』 - アルバムレビューvol.91

2015年10月18日 01時58分45秒 | あ~お
0912002年8月リリース

1.Wind
2.秋風のうた
3.No Wish
4.廃墟のソファ


赤字はがくのお気に入り曲


【概要】

前回のアルバムレビューから早2ヵ月半ほど経ち、すでに季節は秋。
年内にアルバムレビュー100回を達成するのは厳しくなってきたかな・・・
などと、どうでもよいことは置いておき、今回のレビューはこの季節に
ぴったりな「枯れた作品」を紹介する。

Akeboshi=明星嘉男
あのポール・マッカートニーが設立に関わったリバプール芸術学校(LIPA)
に留学経験を持つ。フォークを基本にアイリッシュやエレクトロニカなどの
要素を取り入れた独特のサウンドメイクをするミュージシャンである。

そんなAkeboshiの2002年8月にリリースされたインディーズデビュー作である。
(ミニアルバムであるがオリコンでは5曲未満のためシングル扱いになっている)


【全曲レビュー】 

「Wind」・・・
Akeboshiといえばこの曲。なんといってもアニメ「NARUTO」
栄えある初代のエンディング曲としてタイアップされて話題になった。
少し鼻にかかる篭り気味のAkeboshiの歌声が日本の曲では
まず耳にすることがない5拍子というリズムで進行していく。
全編英語詞で孤独な幼少期を過ごしたナルトのことを歌っている。
力強いピアノの音色が印象的。世に彼の名を知らしめた名曲だ。

「秋風のうた」・・・
ストリングスが寂しい秋の風景を思わせる。タイトル通り秋真っ盛りな曲。
前曲同様にピアノの旋律に加え、ドラムの重い音も良い。サビでの
叙情的なAkeboshiの歌声が素晴らしい。

「No Wish」・・・
アコースティックギターの弾き語りでの1曲。他3曲と比べると印象は
薄めだが、一番シンプルでAkeboshiの歌声がリアルに聴こえる。

「廃墟のソファ」・・・
暖かい雰囲気のアルペジオのイントロ、次に挿入されるエレクトロピアノ。
「ここは雨の町」「伝説の港町」という歌詞で当時彼が通っていた学校の
あるリヴァプールを連想させる。他3曲と違い、寒々しさが感じられない。
じんわりと暖かくて、柔らかい、ホッとさせてくれる。こちらも名曲。


【アルバムの感想】

このAkeboshiのミニアルバム、「Wind」がアニメ「NARUTO」のタイアップ
だったこともあり、じわじわと話題になり、オリコンチャートでもインディーズ
ながら最高31位まで順位を上げて計20週以上もランクインした。

それまで日本の音楽とは毛色が違う、ケルティック、アイリッシュなサウンド
で僕の音楽遍歴にAkeboshiの名前が入った。この『STONED TOWN』
以降の彼の作品もかかさず聴いている、ブレることなくこの系統のサウンド
を聴かせてくれる。

たった4曲入りのミニアルバムだが、とてつもなく当時は衝撃だった。
「こんな音楽があったのか~!」と当時20歳のワカモノだった僕は
色めき立っていたように思う。

あと、バリバリの少年漫画である「NARUTO」のアニメ化に伴い、「Wind」
をエンディング曲として抜擢した人はとんでもなく凄い人だな、と思う。
それ以降の「NARUTO」曲は名曲が沢山生まれ、恵まれた作品に
なっていった。やはりAkeboshiの曲のおかげだろう。

 
「Wind」のPV

 
アニメ「ナルト」エンディングver 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿