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SKYKUDO

日々の出来事,思いを綴る

悪の教典を読む

2011-01-05 09:23:11 | 読書
御用始めから気合を入れて仕事したら,2日分の仕事が1日で終わってしまった。
というわけで,今日は午前中休暇を取り,のんびりと過ごしている。
朝早々ゴミを出しに行ったら,ステーションはゴミの山。家庭で正月に溜め込んでいたゴミが一度に集まるとスゴイ量になる。今日は清掃局の方々は大忙しだろう。ご苦労様。

さて,年末にイッキ読みした小説を紹介。
このハードカバーの本は,昨年度のこのミスの第1位。
帯に書かれた「1位」という文字に私は弱い。




以前スキー帰りに貴志祐介さんの書いた「黒い家」を読んだら,身も心も凍りついた記憶がある。
この小説もホラーかな?と思ったら,それほどでもなかった。
ただ,上巻は少しずつ主人公の高校教師の怖さが明らかになっていく。
作者がコメントしている通り,学校というところは「性善説」の世界に近い。学校内にいる人は善人であるというのが前提となっている。そんな世界にこのような教師が入ったら,この小説に近い悪事が起きるかもしれない。

今までの人生の中でたくさんの人々に逢ってきたけど,この高校教師のように,他人に共感できないというか,人の心の痛みが分からない人が若干ではあるが確かにいた。自分にとって邪魔な存在は目の前から排除しようとする。それが相手をものすごく傷つけることであっても平気でしてしまう。そして自分を正当化する。
特に厄介なのは,知の能力が高い場合。心の奥底では相手の痛みが分からないのに,類まれな知恵で如何にも分かったような言動をすることのできる人間。こういう人は本性がなかなか表出しないので,一般的には「いい人」で通っている。

上巻は面白かったけれど,下巻になると正直興醒めしてしまうことも多かった。
そのうちに映画化されるだろう。R-15ぐらいの規制が付くでしょうね。

久しぶりに本を購入したが…

2010-12-21 06:27:33 | 読書
最近密度の濃い仕事が続いていたので,読書する余裕がなく,本から遠ざかっていた。
好きなことができないと,自然にイライラが募り,心が荒む感じがする。
そんなわけで,短時間に読める短編集を買ってきた。



人情モノだという噂で購入したが,中身は恋の話だった。
今の自分の状況には全くかけ離れているが,一度購入したものは読まないと損をした気がするので,1,2話読んでみた。
それなりに楽しめるが…。

よく確かめてから購入すべきです。

懐かしい文学作品

2010-12-15 06:38:38 | 読書
昨夜帰宅したとき,丁度学べるニュースで有名な池上彰さんが,少年時代に読んだ本が紹介されていた。
その中で,私も読んだ記憶のある本がいくつか…。
同じような本を読んでいたはずなのに,その後の人生は全く違ってしまった。

オー・ヘンリー短篇集の中の,「最後の一葉」
読書嫌いだった少年時代は,短編集すら最後まで読まなかった。
その中で,最後まで読めたものがこれ。

2作目は,透明人間。
透明人間になったら,いろいろなことができると空想(というより妄想)していた時分が懐かしい。

番組では紹介されなかったけど,高学年の頃に一番はまったのは,「南総里見八犬伝」
水晶の玉を出す犬士が,水戸黄門の印籠とだぶって,とてもかっこ良く感じたものだ。
ちなみに南総里見八犬伝は,修学旅行の出し物でオオウケした。
同宿していた別な小学校も見学しており,その3年後同じ高校に入学したとき,
「なあ,修学旅行で,八犬伝の劇やんなかった?おれ印象深いわ」
と言われたことを思い出す。

あのまま劇にはまったら,今頃は三谷幸喜みたいになれたかも。


昭和最大のミステリー3億円事件の謎 「閃光」を読む

2010-11-30 06:31:58 | 読書
知人のオススメ小説の一つ,「閃光」という小説を読んでいた。



昭和最大のミステリーと言われる三億円事件を扱った小説には,「ルパンの消息」「ただいま浪人」などたくさんあるけど,その中でも秀逸な作品だと思う。読み始めると止められなく,気付いたときには残り数ページ。久しぶりにのめり込める小説に出逢った。

実際に狙われた現金は,ラグビーで有名な東芝府中の社員のボーナス。
保険金が掛けられていたため,ボーナスは無事に支給され,実際に被害にあった人はいないと言われる。
事件現場となった府中市は,学生時代に住んでいた小金井の貫井南町からチャリで数分であったので,あの時代を思い出しながら読んでいた。通っていた大学の自然館には,学内では有名な地下壕が張り巡らされており,もしかして強奪された現金が出てくるかも…なんていう話題が出てきたこともあった。

いろいろな犯人像が話題に上がるが,この小説の推理には納得出来る。

スティーブ・ジョブズの成功の秘密が分かる本

2010-11-29 07:01:07 | 読書
東北大工学部の中に,最近できたカフェがあると聞いて行ったことがあります。
私らが通った大学生協とは違い,きれいでデザイン的も優れたところでした。
珈琲もパンも安い。(味は価格相応)
学生だと本も割引で買えるみたいです。

大学の専門書だけでなく,文芸書も販売しており,その中でAppleファンにとっては神の存在であるスティーブ・ジョブズの半生を描いた本が売っていました。厚くて重い本だったので,買うのはやめようと思いましたが,立ち読みしていたら止められなくなり,購入。土日などの時間が取れるときに,読んでいました。



ちょっと偏った見方をしていると感じる時も多々ありますが,ジョブズの人物像がたくさんのエピソードとともに描かれております。
特に優れたプログラミング能力があったわけでもなく,ハード面で優れた技量を身につけていたわけでもないようです。そのジョブズがなぜあれほどの成功を収めることができたのかは,この本を読むと少し分かるでしょう。

翻訳本なので,読みにくい部分もありますが,アップルファンにとってはお勧めの一冊。