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SKYKUDO

日々の出来事,思いを綴る

神様のカルテを読む

2011-07-19 05:46:34 | 読書
いろんな意味で非常にあつかった3日間も終わり,今朝は曇り空でやや涼しい。
一人早起きして,読書していた。
このヒンヤリとした風が入る空間で無為に過ごすひと時がまた貴重である。



読んでいたのは,「神様のカルテ」
文庫化される前にも結構売れており,8月末には映画も公開される。
夏目漱石の小説を愛する地域医療に従事する若い医者と患者を含めた関わりのある人々との物語。
文語体の独特な言い回しもまた新鮮である。
信州という独特な地の雰囲気に触れながら,医療の現状の一端について知ることもできる。
心に潤いを与えてくれる一冊だと思う。
作者も信州大学医学部卒の医者だった。
大学時代にキャンプで訪れた信州の景色を思い出してしまった。

タイトルに惹かれて買ってしまった

2011-07-11 21:11:14 | 読書
本のタイトルに惹かれ、中身を確かめずに購入してしまった本。
それはこれです。

熊谷達也さんの「稲穂の海」
短編集でした。
全編で宮城県の方言がよく出てきますし、物語の舞台も宮城県内各地となっています。
「なにすや‥」「はやぐしてけろ」「おしょすいなあ」などの方言は今はあまり聞く機会は減りましたが、小さい頃は全てこんな言語環境で暮らしておりました。

表題となっている話も良かったのですが、私が好きな話は、「てんとう虫の遍歴」「団地の時代」。
内容はネタバレになるので書きませんが、それは心にぐっとくる話でした。
自分の経験と被るからでしょう。
重松清さんの物語を読んでいる感じでした。

この小説はよかった

2011-06-27 05:48:01 | 読書
推理小説の結末を読まずに出勤した昨日。
帰宅し荷物を置くと直ぐに最後の数ページを味わいました。
読んでいたのは、東野圭吾さんの「真夏の方程式」


ガリレオシリーズの最新版です。
偏屈な物理学者が科学の原理を活用して事件の真相を解き明かすことが多いこのシリーズですが、今回はちょっと違いました。人間臭い湯川博士を垣間見ることができます。結末も余韻を残した終わり方。味わい深いものがありました。
「真実を追求することが必ずしも幸せとは限らない」ことが世の中には結構ありますが、この物語もそんな内容でした。
それにしても湯川教授の台詞は全部福山さんが言っている感じがしました。
ガリレオ=福山雅治 のイメージが確立していますね。

熱い長友選手の本

2011-06-15 05:48:43 | 読書
天童荒太さんの『悼む人』をやっと読み終え,さて次は…と本の情報を集めていた。
そんな折に,職場に寄贈された本があった。


『日本男児』作者はサッカー選手の長友佑都さん。(といっても,ゴーストだけど)
Amazonの内容紹介では
「現在、世界一のサッカークラブ・インテルに所属する長友佑都。
なぜ、ユニバーシアード代表、北京五輪代表、W杯日本代表、そしてチェゼーナからインテルへと駆け上がることができたのか。
決して恵まれた身体でない彼が、世界のピッチに立つためにしてきたこと。
そこにあるのは、人並み外れた意思の強さと、想像を絶する努力だった。…』

熱い本でした。
「意思あるところ道はできる」「努力は裏切らない」
小学生から高校生までに,希望を与えてくれる本。
多くの子供達に読んで欲しい。
なお,印税の全額が東日本大震災で被災した方々への義援金になるようだ。

私などは違った視点で読んでしまう。
例えば,「お母さん一人の稼ぎで,子3人を私立大学へ通わせるなんてどうやって稼いだの…」とかね。

読み進めるのが苦しい小説

2011-06-13 05:59:45 | 読書
ここ数日,寝る前は天童荒太さんの『悼む人』を読んでいた。
文庫本で上下2冊。

物語の概略は以下のとおり。

週刊誌記者・蒔野が北海道で出会った坂築静人(さかつき・しずと)は、新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で「悼む」ために、全国を放浪している男だった。人を信じることが出来ない蒔野は、静人の化けの皮を剥(は)ごうと、彼の身辺を調べ始める。やがて静人は、夫殺しの罪を償い出所したばかりの奈義倖世と出会い、2人は行動を共にする。その頃、静人の母・巡子は末期癌を患い、静人の妹・美汐は別れた恋人の子供を身籠っていた。
静人を中心に、善と悪、愛と憎しみ、生と死が渦巻く人間たちのドラマが繰り広げられる。
(文藝春秋)より

読む進めるに従って,苦しさの増す小説だった。
いつもは,登場人物に共感したり,同調したりしながら,自然に物語の世界に入っていくのだが,それがなかなかできない。
静人の行動,その動機を理解しようと努めるのだが,それができない。
そしてとうとう巻末まできてしまった。やはり最後まで無理だった。

こんなテーマを思いつく作者の非凡さは認めるけど…。