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SKYKUDO

日々の出来事,思いを綴る

「世界一美しいぼくの村」

2011-10-28 05:53:25 | 読書
昨日出張があり,校内での仕事を途中で抜け会場へ向かった。
海辺の方であるが,津波の被害は免れた街。
生まれてから一度も足を運んだことのないところだった。

地形が平坦で,起伏がない。
雰囲気がどことなく東京都の葛西に似ていた。

運転している最中は,朝読んだ絵本のことを思い出していた。
小学校の4年生の教科書に載っているアフガニスタンの物語。
友人のツイッターを見て,読んでみようと思った話だった。

最後のページをめくった瞬間,心にドスンときてしまった。
今でも心が痛んでいる。
隣県の現状に結びついてしたったのかもしれない。
様々な作物が実っていた平和な街へ戻ることを願っている。



ガリレオの苦悩を読む

2011-10-23 06:37:16 | 読書
ウィークデーは好天が続いたのに,週末は雨。
湿気が多く気温も高めとあって,疲れがどっと出てきてしまいました。
外に出たくない…と思いつつも,仕方なく午前中の用事を済ませ帰ってくると,もうすでに12時。
午後は直ぐに部屋着に替えて,ゴロゴロしておりました。

疲れているときには,長編小説は無理です。
以前に購入してまだ読んでいなかった東野圭吾さんの「ガリレオの苦悩」という短編小説を読み始めました。
福山さんと柴咲コウさんのイメージがあまりにも強いので,私の意識の中には常に登場してしまいます。
容疑者X…という程ではありませんが,結構楽しめました。
帝都大学の湯川教授が,ますます人間らしくなってきましたね。

東野 圭吾
文藝春秋
発売日:2011-10-07




ああ…無常観

2011-10-20 06:04:51 | 読書
毎日予期しない出来事が次々と起こり,その対応に追われております。
まさに「諸行無常」「ゆく河の流れは絶えずして…」といった感じです。
今回の震災を経験してから,この無常観を常に感じておりましたが,その後も私の意識から消えることはありません。

そんな折,書店でこの本に出逢いました。



冒頭の数ページに,正に今感じている内容が記されておりました。
「お~,池上さんと捉え方が同じだった…」
と読み進めましたが,2章以降の対話形式になったところで,中断してしまいました。

日本人は,自分の都合の良い時だけ,ある宗教の偽信者になっているような気がして,私は恥ずべきことだと思っていました。
しかし,そうではなかったんだと少しポジティブに捉えられるようになりました。
様々な宗教に寛大だからこそ,争いごとが起こらず平和に暮らしてこられたのですね。
日本人の宗教観を見直すきっかけとなった本でした。

体調を崩してしまいました

2011-10-11 05:52:25 | 読書
少し体調を崩してしまいました。
持続していた緊張感がこの3連休で緩んだこと,昨日手伝いで汗を書いたあと急冷してしまったこと等が影響しているかもしれません。
昨日の午後は,あまり動かず,シーンとしたリビングで読書をして過ごしました。

奥田 英朗
集英社
発売日:2011-07-05



人情の機微を描くことに関しては,「重松清」さんが有名ですが,この方もなかなかです。
読者をクスっと笑わせるユーモアと心にじわっと広がる温かさを同時に味わえます。


骨の記憶

2011-10-06 06:10:40 | 読書
秋分はまさに季節の変わり目。
あの3連休を境に,急に寒くなりました。
今年の蔵王の初冠雪は,例年以上に早かったです。
周りを見ると,マスクをしている方が増えてきました。

楡 周平さんの小説を初めて読みました。
書店で目についた厚い文庫本。
(上下に分けずに販売しているのは,良心的です)
それは,恐ろしい復讐劇でした。

舞台は,岩手県のある田舎町。
言葉も何となく宮城県の方言に似ており,描かれている田舎の農村の様子は,昭和時代に山間部で少年時代を過ごした私にとっても懐かしいものでした。
少女時代に父親の失踪のため苦しい生活を乗り越えてきた妻きよえは,援助を受けてきた地主の息子と結婚。
老後は,大病を患った夫の世話を献身的に続けてきました。

だが…。
そこに亡くなったはずの中学校同級生から「人骨」が届きます。
以上が序章。

楡 周平
文藝春秋
発売日:2011-09-02