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SKYKUDO

日々の出来事,思いを綴る

道尾さんの小説にハマる

2009-07-22 19:42:22 | 読書
世の中「皆既日食」一色でしたね,今日は。
私もひそかに日食グラスを用意していたけど,外は厚い雲に覆われ雨模様。
ああ,無念。

最近は,「道尾秀介」さんの小説にハマっている。
読んだのは,「片目の猿」「背の眼」

どちらも,非現実的な部分があり,多少オカルトっぽいので,現実派の人にはお勧めできません。
私はこの方の,謎解きの仕方がなかなか気に入っています。
描いている内容は惨さがありますが,どことなく作風に優しさが感じられます。






真相 横山秀夫 

2008-07-23 21:13:17 | 読書
最近は,横山秀夫さんの小説にハマっている。
「半落ち」「クライマーズハイ」「影踏み」などの長編小説もお勧めだが,この方は短編集もまた深い話のものばかり。この「真相」という短編集もまた読み応えがあり,大満足。



多くの推理小説は,犯人探しである。犯人が逮捕された(分かった)時点で,ほぼ終わり。後はクールダウンのようなもの。しかし,この物語集は事件が終わった後に残る人の胸に突き刺さる真実を描いている。せつなさが心に染み渡る。真相よりも深層といった感じがした。

警察小説が得意な作者だが,これは警察を題材にしていない。必見の価値あり。

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超お勧め「深追い」横山秀夫

2008-07-07 06:13:08 | 読書
最近なかなか長編小説に没頭する時間が取れず,評判のよい短編集を読み続けています。
正確に申せば,長編を読み続ける気力,持続力がない…と言った方が良いかも知れません。

お勧めなのは,横山秀夫「深追い」



一つ一つの話が深い。無駄な描写がなく,一つ一つの言葉に重きがあります。
緻密な心理描写が,この作家の特徴と言えましょう。
長編クライマーズ・ハイや震度0とは違った臨場感があります。

しばらくは横山さんの短編集を読み続けることになるでしょう。次は「真相」あたりか。

読み応えのある名作「クライマーズハイ」

2008-06-29 10:18:20 | 読書
久しぶりに読み応えのある小説に出逢いました。超お勧めの一冊。ページ数が少なくなるにつれて,もったいなく感じ,一字一字をじっくり読み進めました。こんな思いになることはほとんどないのだけど。

横山秀夫さんの「クライマーズハイ」



物語の背景は,1985年、群馬県御巣鷹山で発生した未曾有の航空機事故。あの時のお盆は,この事故のニュースが続き,日本中がテレビや新聞のニュースに注目していた。マスコミ各社は,競って現場を目指し,写真週刊誌などでは,事故処理前の様子を掲載していた。

地方紙の新聞記者が主人公であるが,その生き方が不器用で人間臭く,ぐいぐいと惹き付けられる。新聞記者たちのぶつかり合い,尖った生き方,紙面作りにかける思い…。誠に迫力のあるドラマだった。伏線として,親子関係に悩む主人公の葛藤も見逃せない。

横山秀夫さんは,元新聞記者で,この事件を取材したと聞く。書きたいことは山ほどあるのだろうけど,凄惨な現場の様子は殆ど触れられていない。それでいてこれほどの名作を仕上げるのだから,流石である。

元新聞記者だけあって,余計な修飾語,描写が少なく,骨幹だけが綴られている。以前読んだ「黄昏のベルリン」みたいな飾りが少なく読むのは楽だった。次は短編集でも読んでみるか。

7月からはじまる映画「クライマーズハイ」は,さてどんな話に仕上がっているか…。期待大。

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黄昏のベルリン

2008-06-12 21:18:56 | 読書
iPod touchでこのブログを書きながら,サッカー見てます。
なかなか点が入りませんねえ。

今読んでいる文庫は、ヒトラー時代のベルリンが発端となっています。
地球規模の壮大なスケールとユダヤ人虐殺という歴史問題をとりあげている
だけあって読み応えがありますが、文がくどいのが難点。
お陰でちっとも進みません。修飾語をこんなに使わなくてもいいのに。

[黄昏のベルリン]という本です。作者は連城三紀彦さん。



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