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SKYKUDO

日々の出来事,思いを綴る

風が強く吹いている

2009-12-12 08:46:42 | 読書
本屋に寄って文庫本を眺めていたら,こんなタイトルに惹かれ,買ってしまいました。

三浦 しをんさんの「風が強く吹いている」



箱根駅伝を舞台とした,若者たちの交流を描いた物語。
箱根駅伝は,毎年楽しみなスポーツの一つで,私は1月2日になると外へ一歩も出ず,午前中は「箱根駅伝」,午後は大学ラグビー準決勝と決めています。この間は,家族からどんな苦情を言われても,どんな誘いを受けても「無視」
TVとソファーの特等席を占有し,動くのはトイレだけという生活を続けてきました。

この物語は,全ての中高校生に推薦できます。たすきにかける思いはもちろんですが,ランナーの微妙な心理が見事に描かれ,惹き付けられます。それぞれの家庭環境も違い,家族のつながり,わだかまりが溶けていく様子も垣間みることが出来ます。
大学時代にこんな仲間達と出逢い,絆を深めることができたなら,その後の人生が変わるでしょうね。
自分の子供達も,教え子達にも,こんな数年を過ごしてもらいたいものです。

映画も観てきました。
小説のすべてを映像化するのは難しいですが,よくつくられていると思います。
YAHOOの映画レビューの評価が高いのも頷けます。





今年の箱根駅伝は,どんなドラマが産まれるのでしょう。
昨年の箱根の5区山登りで神懸かりな記録を出した選手は,今年も同区間を走るみたいです。

激走を期待します。





お勧めの名探偵,刑事は…

2009-12-01 19:08:40 | 読書
今日から師走。せわしさを感じる季節となりました。
今日は午後から研修のため出張。この研修にはこれで4年目の参加となりますが,講師の方が毎年同じなのでマンネリ化を感じております。やっと帰宅し,今は,愚息くんを迎えに行くまでの束の間の休息です。

さて,最近そういえば推理小説を読んでいないことに気付きました。
不毛地帯などを読み続けていると,なぜか推理小説への思いが強くなってきます。
単純に,「犯人はだれか」みたいな興味で読み進める本を読もうかなと思います。
ただ,読み終えると何も残りませんが…。

今まで推理小説の作者の方々が,様々な名探偵や刑事を世に送り出してきました。
古くは,江戸川乱歩の「明智小五郎」,最近では,西村京太郎の「十津川警部」,内田康夫の「浅見光彦」等が有名ですね。

でも私が好きなのは,東野圭吾に出てくる刑事「加賀恭一郎」です。
彼が難事件を解決する小説はたくさんありますが,中でもお勧めなのは「赤い指」と「新参者」。
この二つは単に犯人探しや事件解決だけではありません。
ぜひ読んでみてください。










不毛地帯2巻 読むスピードが上がりました

2009-11-29 18:26:30 | 読書
今読んでいる本は,今秋ドラマ化された「不毛地帯」
一巻は,シベリア抑留生活を描いており,なかなか進みませんでしたが,2巻になると読むスピードも徐々に上がってきました。



シベリア帰還後,商社に就職した主人公壱岐が,戦闘機入札などのプロジェクトで活躍する姿が描かれています。
そして戦後の日本が,いかにして復興していったのか,その一端を垣間みることもできます。

この巻では,戦闘機入札を巡っての政治家や官僚たちの欲深い人間模様が描かれていますが,いつの時代も同じだなあという感じですね。金が動くところに,腹黒い人間が群れてくる。その中で,この主人公には,国や無くなった戦友達への思いが感じられ,好感がもてます。

さて,3巻はどうなるのか。5巻まで読み終えた頃には,年末だなあ…。



推理小説に興味をもったきっかけとは…

2009-11-22 08:35:41 | 読書
高校卒業までは,読書とは縁遠い生活を送っていましたが,島崎藤村の「破戒」をきっかけに本というものに興味をもち始めました。
あの当時,他の大学生が赤川次郎などのあっさりとした軽い推理小説を好む中で,自分は高校までの空白を埋めるために,純文学の類いをよく読んでいました。この話は,また後ほど,機会があれば…。

今は推理小説もよく読んでいます。というより,一番多いジャンルかもしれません。
そのきっかけになったのは,この小説です。



宮部みゆき作 『火車』
何気なく手に取った文庫本でしたが,家に帰って読み始めるなり,周囲の雑音が聞こえなくなりました。
午前中から読み始め,読み終えたのは,深夜だったと思います。
それからですね,推理小説を読むようになったのは。

単なる犯人探しの小説ではなく,社会的なテーマを掲げた推理小説が今では好みです。

不毛地帯第1巻を読む

2009-11-20 06:28:31 | 読書
最近ブログに読書記録を載せていませんでした。
決して読書から遠ざかっているわけではなく,毎日少しずつではありますが,しっかり読んでいます。

わけは,内容が濃く,非常に重いテーマだけに,あまり進まないからです。
1ページ1ページじっくりと咀嚼しながら,作者の思いを感じ取ることに努めています。
文庫本一冊に,こんなに時間を取られるのはいつ以来でしょうか。
私を読書の世界へと誘ってくれた島崎藤村の「破戒」以来かもしれません。

その本とは,これです。



1巻を読んでいるのですが,主人公である壱岐正という人物が,シベリア抑留生活を強いられた様子が記されています。
あのシベリアの世界で11年間もの強制労働,途中で亡くなっていく人々,ソビエトのマインドコントロールによって共産党思想に変わっていく集団…,恐ろしい事実ばかりです。

山崎豊子さんの小説ですから,モデルとなる人物があり,ほぼ事実に近いことが書かれているだろうと推察できます。
全部で5巻。読み終えるのはいつになるでしょうか。