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SKYKUDO

日々の出来事,思いを綴る

オススメの警察小説は

2010-02-05 06:27:53 | 読書
寒いですねえ…。
昨日,今日と寒さで目が覚めてしまいました。
朝はマイナス5度を下回る毎日で,出勤する前の動きが鈍くなります。昨日の朝は,西の青空に下弦の月が見事な姿で浮かんでいたので,気分転換になりましたが,今日はどうでしょう?

あの灰色の空と午後の出張を考えると,気分がダウンですね。


さて,ここしばらく仕事が忙しく,読書量もダウンしていましたが,結構おすすめの警察小説を見つけました。
シリーズ物なので,一冊目から読むのがベストです。

警察小説というと,現場の捜査官に焦点を当てたものが多く,「敵はキャリア」という構図がほとんですが,このシリーズはキャリア組の管理職が主人公です。ちょっと変わった生き方をする警察官僚ですが,「おっ」というところがあり,私は結構気に入ってます。
正直でまっすぐな生き方に好感がもてます。
ちょっとクサイ部分もありますが…。

どちらも文庫化しているので,暇な時間にどうぞ。

一作目。このブログでも紹介しました。




二作目。今回読んでいた本です。



村上ワールドに浸る

2010-01-10 13:25:10 | 読書
正月休みの後、週末が三連休。今一つペースが戻らず心も体も動きが悪い。朝も遅く起きがちだが、気合を入れて布団を撥ね上げ、寒くて静かな一階へ。家族が動き始まる前に、たっぷりと読書に浸る。幸せの一時だった。

読んでいたのは、村上春樹さんの「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドの下巻」



村上ワールドを充分に味わえる良作。書評を調べても評価が高い。
「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という二つの世界が交互に出てきて、物語は進んでいく。この二つはパラレルワールドの様だが、中身は対比をなしている。静かで幻想的な世界の終わりに対して、ハードボイルドの方は動きが速く動的破壊的だ。

上巻では「世界の終わり」を読んでいると、苦痛で眠くなる時もあったけど、下巻に入りこの二つの世界の関連が明らかになっていくと、物語にどんどん引き込まれてしまった。

村上さんの文章は、ほんとに比喩がうまい。普段から思いついたことを記録しているのだろうか?


奥田英朗 「無理」それはどうしようもない物語

2009-12-31 07:21:04 | 読書
今年最後の一日。といっても,いつも通り朝早く起きて一人本を読んでいました。
長かった「不毛地帯」の後に読んだのは,奥田 英朗さんの『無理』
奥田さんといえば,超下品でユニークな精神科医を描いた「イン・ザ・プール」などが有名ですが,これは「邪魔」,「最悪」などの系統に入る本でした。厚いハードカバーで持ち運びに不便でしたが,意外にすんなりと読めます。



合併でできあがった東北地方の寂しい街が舞台。
その場所で起きているどうしようもない人間模様が描かれています。

新興宗教にのめり込もうとするスーパーの万引き警備員,東京私大を夢見る女子高生を拉致監禁した引きこもり男,インチキ訪問販売で実績を上げようとする元暴走族,主婦の援交に興味を覚えた社会福祉の仕事に嫌気がさしている公務員,そしていつの間にか犯罪に加担することになった市会議員…,それぞれの場面がランダムに登場しながら物語は進みます。

そして最後は…。最後も救いようのない結末でした。
東北地方のどんよりとしたグレーの空にぴったりの内容。閉塞感漂う今の世の中のようです。

来年は良い年になりますように。


不毛地帯読み終える ああ,長ったあ

2009-12-27 07:20:51 | 読書
年末までには読み終えたいと願っていた「不毛地帯」を昨日完読。
商社の世界とは別世界に生きる私にとっては,そのスケールの大きさにただただ圧倒される毎日でした。



最後はイランの油田発掘が舞台となっています。
自分が動かせる莫大な金の単位,もし当たらなかったら損害は大きく,小市民(昔流行った言葉ですいません)の私などには絶対にできない仕事です。昇進を巡っての人間関係など,人が本来もっているエゴや,息子との親子関係などについても考えさせられました。

ただ,ラストはほぼ予想通りでした。人はやはりその原点に還っていくものですね。

今日は大学ラグビーの2回戦。
早稲田VS帝京,法政VS慶応など好カードが続くのですが,Jスポーツでは生放送がありません。
ちょっとがっかりです。
主要メンバーをけがで欠く早稲田とベストメンバーの帝京。専門家の見方はやはり帝京有利とのことです。
ドキドキするねえ…。

不毛地帯第3巻を読む

2009-12-13 18:36:38 | 読書
この2連休は,朝と晩に送りと迎えが数度あり,時間と油を消費しました。
気温が低くなると,夜のお迎えは疲れが倍増しますね。
雲の晴れ間から見える夜空の星の輝きが唯一の救いです。

さて,不毛地帯は途中のお休みがあったものの,(前ブログの「風が強く吹いている」を読んでしまった)第3巻を読み終えました。



昔,日本の自動車産業がまだ発展途上だった頃,アメリカのビッグ3が日本市場と会社を狙って,強気な提携を進めようとする話が中心です。名前は変えられていますが,フォークはフォード社,千代田自動車はいすゞでしょうか。,東和自動車はマツダですね。名前からほぼ推測できます。マツダとフォードが提携したのは事実ですから,この物語の流れもほぼ事実に近いのでしょう。(詳しくは分かりません)

それにしても,アメリカの自動車会社に戦々恐々としていた時代があったなんて,今では信じられません。ビッグ3は業績不振で,もはや倒産寸前ですし,ここ数年売り上げを伸ばし世界一の業績を誇ったトヨタが今では赤字に悩んでいます。一寸先は闇といった感じです。

会社の未来は,経営判断するトップの先を読む目と組織の中枢にどんな人材を配置するかで決まってしまいます。
数日前,軽自動車の売り上げではダントツのSUZUKIとフォルクワーゲンの提携の話題がニュースになっていました。
この提携はうまくいくのでしょうか。数年後が楽しみです。

主人公の壱岐正には大きな転機が訪れます。家庭内においても会社の中でも。(読む人のため中身はふせておきます)
4巻,5巻買い込んだので,読まなくては。