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SKYKUDO

日々の出来事,思いを綴る

なぞが知りたくて…,「ソロモンの犬」

2010-04-08 22:17:11 | 読書
新年度が始まり,帰宅時間もだいぶ遅くなりました。
必然的に寝る時間も遅くなります。



が…本を読まなくなったわけではありません。
毎日睡眠に突入する前に,読んでおります。

一作日に読み終えたのは,道尾秀介作の「ソロモンの犬」
私の推薦する作家の一人です。

読み始めたのは11時半。でも,謎が知りたくて知りたくて…。
気付いたときには,夜中の2時でした。


でも,なぜかすっきり…。気持ちよく眠りにつきました。



久しぶりに青春ミステリを読み,気持ちも若返った感じがします。




モラトリアムの時代が懐かしい

2010-03-29 06:41:58 | 読書
我が家の愚息くんは秋田で合宿中,娘様は全国にちらばる友人と別れを惜しんで遊び歩いているので夕飯に家族が揃うことはここ数日ありませんでした。週末の土曜日はそれぞれで夕飯となったわけで,私は自由を満喫しています。

部屋着を買いにあるユニクロの中をぶらぶら歩いていたら,高校卒業して一年経つ教え子と遭遇。
お互いにすぐに分かり,「もしかして,Hじゃない」と声をかけたら,「おれもそうだと思ったよ」
とにっこり微笑んでいました。

今は高校卒業して就職しているとのこと。高校卒業後の就職率は,ずいぶん下がっているのでよくがんばったと思います。それにしても「19歳」という年齢を聞いたときは,うらやましく感じました。

私が19の時は大学生。まさにモラトリアムの時期で,一番楽しかった一年でした。
今の大学生は,3年生から就職活動が始まり,このモラトリアムの時代が短くなっています。
社会人としてのアイディンティティーを確立する期間が短くなっているので,せっかく就職しても離職する人が多くなるのは分かるような気がします。
そしてニートやひきこもりといった若者が増え,本来のモラトリアムの意味からはかけはなれてしまった感じですね。

モラトリアム時代を描いた小説では,あの奥田英朗の「東京物語」が有名です。
主人公の心情がよく分かる。あの時代が懐かしい方は,ぜひ読んでみてください。






心が混乱しているときは村上春樹の小説がいい

2010-03-21 19:01:06 | 読書
ここ数日というか数週間というか,様々なことが起こり,落ち着かない日々を過ごした。
それは予期せぬことだったり,ほぼ予想通りのことだったり,…。
吉報が届いたと喜んでいたら,突然無理難題が襲ってきたり…。

少々心が不安定で,混乱している。

毎年年度末になると,大きな充実感と同時に来年度を迎える緊張感と期待感を味わっていたが,ここ数年は悩むことが多くなってきた。
年をとるってことは,混乱することかもしれない。

私は心が混乱してくると,村上春樹さんの小説を読むことにしている。
一見脈絡の無い(ほんとはあるのだが)要約不可能な物語に触れていると,頭が益々混乱するけど,心はなぜか落ち着いてくる。

とても落ち込んでいるときは,暗い音楽を聞いた方が効果があるのと似ているかもしれない。

今回読んだ本は,彼の小説でもとても薄くいつものペースなら数時間で読めるのだが,今回は1週間もかかった。



彼のデビュー作である。

登場してくる人物同士が会話がとてもユーモラスでいい。あとは心の響くフレーズ。やっぱり天才作家なんでしょ。







宗教で飯を食うとは…

2010-03-08 06:36:25 | 読書
近くの本屋さんが一時閉店という連絡があり,定期購読している雑誌を取ってきました。

本屋さんの競争も激しくなっているようで,何か他店にはないセールスポイントがないと客が離れてしまうと言っていました。
そういえば,本の価格はどこでも同じですね。他の日用雑貨は,安売りで客を惹きつけていますが,本は価格が崩れません。そのあたりは勉強不足で分かりませんが…。

仕事以外の本で最近読んでいる本はこれです。結構厚いハードカバーが上下巻2冊。読み応えがあります。



仕事は順風満帆だった都庁職員が,趣味で書いていたゲーム本が人気となり,出版関係の人からそそのかされて作家として生きることを決意。都庁をやめてしまいます。結局本は出版されず,妻と離婚。その後の人生を綴った本です。Amazonの紹介では,

信者が三十人いれば、食っていける。五百人いれば、ベンツに乗れる?作家になる夢破れ家族と職を失った正彦と、不倫の果てに相手に去られホームレス同然となった矢口は、9・11で、実業の象徴、ワールドトレードセンターが、宗教という虚業によって破壊されるのを目撃する。長引く不況の下で、大人は漠然とした不安と閉塞感に捕らえられ、若者は退屈しきっている。宗教ほど時代のニーズに合った事業はない。古いマンションの一室。借り物の教義と手作りの仏像で教団を立ち上げた二人の前に現れたのは…。二十一世紀の黙示録的長篇サスペンス。

ただ今下巻に入ったところです。心の病みに目をつけた二人でしたが,それはまあいろいろとあるものです。
物語とはいえ,現実的な話で惹きこまれます。今週の寝る前読書はこの本です。



カッコウの卵は誰のもの

2010-02-28 06:53:59 | 読書
先週は私的に様々なことが重なり,心も体もちょっと弱りました。
自分の行動がその成否に直接関わるものであればこうも疲れませんが…。

さて,冬季オリンピックですが,各国のメダル数をみると,ロシア王国の衰退と韓国の躍進が目立ちます。
日本は完全に置いていかれましたね。その勢いがそのままフィギュアスケート女子の演技に現れていたような感じです。キム・ヨナの演技には,ほんとに惚れ惚れとしてしまいました。

さて,この時期,オリンピック候補選手にスポットを当てた東野圭吾の小説が販売されました。



アルペンスキーの女子選手の出生の秘密に迫りながら,物語は展開します。
読み終えて数日立ちますが,あまり心に残りませんでした。というわけで星三つ。★★★
「出生の秘密」という言葉になぜか惹きつけられます。その背景に,複雑な人間関係や時代背景が絡むからでしょうか。


私にも出生の秘密があったりして…。
ないですね。明らかに親子であることが,実家に帰ると実感できます。