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SKYKUDO

日々の出来事,思いを綴る

第四の闇 ちょっと猟奇的でグロテスク

2010-09-25 22:35:52 | 読書
休日となると天気が悪い日が続いている。
こんな時は静かに読書がいい。
昨夜仕事帰りに文庫本を一冊買っておいた。
朝から久しぶりに推理小説にはまった一日だった。

この作者は初めて。香納諒一の「第四の闇」



ちょっと内容がグロテスクで暴力的。最後まで真相が分からないのは面白かったけど,読み終えてもただ時間を使ったという感じで,ほとんど何にも残りません。
ただ,ちょっと気になったのは,「集団自殺」のこと。

一時期,硫化水素を発生させる自殺サイトが話題を集めたけど,この小説も自殺がテーマの一つ。
日本は,先進国の中でも自殺の割合はトップだとか…。
解説によれば,12年連続で年間自殺者が3万人を超えている。

気軽に悩みを相談できる機関,相談員や精神科医などの人材育成が急務だね。


小暮写真館 登場人物が描き方がうまい

2010-09-19 07:45:55 | 読書
秋の三連休といえども,普段と何も変わりません。
秋の爽やかさを感じる初日でしたが,午前中はやり残した残務を片付けて過ごしました。

午後はなぜか王将の餃子が食べたくなり,3時頃に一番町へ。
行列を覚悟していましたが,(以前は一時間並んだ)すんなりと店内へ入ることができました。
回鍋肉はアマい味付け。
餃子は値段の割にはGOOD。2人前を食べてきました。

新しいiPodもついでに見てきましたが,nanoはずいぶん小さくなりましたね。
賛否両論みたいで,新モデル発売を契機に,旧モデルを買い求める客が増えたとか…。
もしかしたらソニーのウォークマン人気が復活するかもしれません。

今日は一人朝早く起き,宮部みゆきの「小暮写真館」を読んでいました。



宮部さんといえば,ミステリーものや時代物が有名ですが,この小説はどちらでもありません。
宮部さんの作品で言えば,異色という感じです。

古い写真館に越してきた花菱の長男(高校生)を中心に展開されており,4つの短編が載っています。
短編と言っても,別個のものではなく,つながりはありますが…。
どれもなかなかいい話。
とくに4話がよかった。
この物語は,登場人物のキャラの描き方がうまい。
弟のピカちゃん,友人のテンコくん,不動産屋の垣本女子…。

欠点といえば,本が重いこと。
ハードカバーで厚い。

神様からひとこと 疲れがとれます

2010-09-04 12:01:39 | 読書
週末は炎天下での遠足を終え,その後すぐに出張。
松島の芝生の上はどんよりとした風が漂い,カバンに入れていた弁当も暖まっていた。
その後の出張は,部屋は冷えているけど頭は熱くなる難しい会議だった。
脳も体もフル稼働したあとの夜のビール。
クラッときたね…。

連日の30℃超の仕事で,体はヘタっていたけど,寝る前の読書は欠かさなかった。
読んでいたのは,「神様からひとこと」(荻原浩作)



疲れているときに,ほっとする本だったなあ。
一人で布団の上でアハハと笑ったこともあった。
中身はあまりないという人もいるかもしれなけど,日々のストレスを解消してくれた素晴らしい一冊。
心の疲れている方,オススメです。

結構楽しめる医療ミステリー

2010-08-26 06:19:47 | 読書
国立大学の法人化や医療改革のニュースが近年新聞に載ることが多かったのですが,結果は失敗でしたね。
大学は予算獲得のため,成果を求める研究ばかりを求め,長いスパンの基礎研究が疎かになっていると聞きました。
地方の医療は,病院や医院の閉院が続き,地域から医師が消えていることがその結果を証明しています。
特に小児科,産婦人科の医師の減少は深刻で,私の知り合いの地域では,半径10キロ圏内にどちらも無であると言っていました。

産婦人科医の減少のきっかけとなった「福島県立大野病院産科医逮捕事件」は有名ですが,いくつかの記事を冷静に読み進めてみると,あの事例で逮捕されていたのでは,「医者なんてやってられない」と嘆くのも仕方がないことだと思います。

教育界,医療,産業界…,いろいろな面で歪が出ているのが現状。
たまに日本全体のことを思うと,脳全体がグレー一色になってしまいます。
自分ができることから地道にやっていかなければと…。

現場の医師が書いた小説,「ジーン・ワルツ」を読みました。
ミステリー小説ですが,現在の医療のことについても少し知ることができ,オススメです。
実際にこんなことが起きたら,問題ですが…。





短い休暇だったなあ

2010-08-18 05:49:47 | 読書
短い夏期休暇が終わり,また出張が続く毎日です。
でもまあいいか。職場と違ってクーラー効いているから。
今年の夏は,愚息くんの怪我に始まり,彼の送迎に終わりました。
合間に,涼しいコーヒーショップで読書。夜は糖質ゼロのビール。
何もせず,どこにも出かけず,心身の疲れを癒した夏でした。

つい昨日読み終えた小説は,「名残り火(藤原伊織作)」




「てのひらの闇」「テロリストのパラソル」で有名な作者の最後の作品ということで,じっくり読みました。
同じようなパターンで,少々暴力的な描写があるので,好き嫌いの分かれるところですが,なぜか引き付けられるます。
あらすじはこう。

堀江の無二の友人・柿島が殺された。その謎に満ちた死に疑問を持った堀江は調査に乗り出す。そこには流通業界に横たわる新たな闇があった! 著者の遺作となった長篇ミステリー。『別冊文芸春秋』連載に加筆修正し単行本化。(Amazonより)

「闇」という言葉は,推理小説で使われる便利な言葉ですね。
下手に使うと,読者をがっかりさせるので,乱発させない方がよいと思います。
この言葉に合致するほど,奥深い世界が描かれているといいのですが…。

今日は午後から,国際センター。
午前中は熱射地獄の職場。