私のあたまのひきだし

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LIVEALIVE―SF編―(ネタバレ込み感想)

2010年02月06日 20時59分13秒 | ゲーム

前回のブログにも書きましたが、最近再び「LIVEALIVE」をやり始めてしまいまして…


その面白さは何度体験しても良いもので、この熱が醒めないうちに色々書いておこうかと。


 SF編


 では、クリアしたてホカホカのSF編から。


もう10年以上前のゲームですし、ネタバレ全開でいきたいと思いますので、未プレイ且つ今後プレイするであろう方はスルーでお願いします^-^。


 


 


SF編は、RPGにしては珍しく戦闘がボス戦しかない(オマケゲームのキャプテンスクエア除く)、サスペンス仕立てのシナリオになってます。


あらすじは、地球に向けて、地球外生命体のベヒーモスを輸送している貨物船:コギトエルゴスムでのお話。地球まであと1週間というところで、乗組員のカトゥーが作業用ロボットとしてキューブを作り、起動に成功するところからストーリーが始まります。


起動成功⇒乗組員登録⇒他の乗組員をコールドスリープから起こす(この艦には正規の乗組員5人+客員軍人の計6人)⇒ミーティング~と話は続いていくのですが…、結構最初の頃から乗組員たちの人間関係が破綻しかけていることが分かります。


子供の頃は分からなかったのですが…大人になると状況的には仕方ないのかなぁ?と思う部分も多々。


どのくらい航海しているものか、この乗組員でどのくらい一緒に働いているのかという細かい部分は書かれていませんが…、5人のうち女性が1人しかいないという男女比率が崩壊してるような中だったら…ねぇ? 当初はレイチェルがヒューイと付き合っていて、現在はカークの恋人(ヒューイは未練たらたら)というのも、そこまでおかしな話ではないですよ(本編のシナリオ中のレイチェルは勘違いも甚だしい部分もあるけれど)


問題なのは、皆が幼稚すぎなのかな。カークとレイチェルがもう少し態度を自重したり、ヒューイがいつまでもウジウジしていないで言いたいことを話していたりすれば(ヒューイは、頭の中で考えて不完全燃焼タイプ)、ここまで崩壊しなかったのでは?という感じ。本来、閉鎖的空間だからこそ、そこの部分はちゃんとしておかないとダメなんでしょうけどね。艦なんていうプライベートと仕事がほぼ一緒みたいな空間では。


そうこうしているうちに、徐々に何かがおかしくなっていきます―


まずはアンテナの調子・宇宙服の生命維持装置・アンテナ破壊・ベヒーモス脱走、などなど。


あのベヒーモスのゲージを確認しに行って、中にいないと判明したときにBGMが変わるのも怖かったですねー。それ以後、艦内をベヒーモスが自由に歩き回り、キューブの行く手を邪魔します(触れるとゲームオーバー)


初見でプレイしたときは小学校5、6年だったのですが…、あのベヒーモスがかなり怖かったのは言うまでもありませんww だって、いきなり出現したり、目的地の前の廊下をウロウロされてみて下さいよ、嫌だから!!


SF編(艦長1)


そして、心理的に怖かったのはコレ。プレイしたことある方には有名すぎるほど有名ですね。


2回目が繰り返されたときに、ゾワッとしました。(その前からも少し分かりますが)明らかにおかしいんだもの。


 


いつまで経っても姿を現さない艦長・恋人が死んで発狂してしまったレイチェル・心配なのに何も出来ないヒューイ、カトゥー…


 


 


一人死に、二人死に…、艦長までもが遺体で発見されたとき(部屋のレコーダーに録音されている艦長の最期はやけにリアルだった^^;)に、ついに疑心暗鬼が頂点になり、仲間割れ。そして単独行動…これが漫画やドラマだったら、死亡フラグ確定ものの行動ばかりしてますw


ここで、キューブが船内を色々歩き回り、偽キューブと対峙して、この事態の首謀者(マザーCOM:OD-10)を突き止めるのですが…


そんな危機的状況にならないと気がつかなかったのかと!(生存者は、軍人+キューブ+重傷者)


ここからの展開は、激アツです。ロボット嫌いのダース伍長と協力してOD-10を止める作戦を決行。ロボットであるキューブをOD-10に繋ぐ為、マザーCOMから独立した回路を手分けして探すのですが、そこでの一幕―



ダース伍長のサムネール画像


「なめるなよ…人間はな…」


のあとに←の画像の台詞。過去の戦争で、人が作った血の通わないロボットたちに戦友を、仲間を沢山殺された過去を持つダース伍長だからこそ、この台詞に重さが増します。2回目以降のプレイでは、ここがかなりグッときてました。


そして、画面切り替わってキューブ。


通信機からOD-10の言葉が流れ…その後のキャプテンスクエアの映像が途中で切れて画面の真ん中に「KILL YOU…」(まるで映画!w)と出て、ボス戦に突入!!


敵のシステムリカバーがかなりウザイですが、難なく勝てるでしょう^-^。


ここでキューブのちょっとした秘密が…。


キューブの技の頭文字を1文字ずつ抜き出して順番に並べると「HUMANISM」という単語が出来上がります。


カトゥーのキューブに込められた想い(願い)と、SF編全体での大事なものが伝わってきます。最初に気がついたときは感激しましたよ。だって、こんな細かいところまでなんて思わなかったので^^;


さて、ED。


ダース伍長が過去の話をしてくれた後に、コーヒーを渡すとSF編クリアとなるのですがその前に端末室に行くとカトゥーの権限がキューブに移行されたことが判明します。


それから、メインコンピューター室に行って、端末室のパスと艦長のパスを入力すると…ある極秘データを見ることが出来ますが、その内容が何とも皮肉。



そう、乗組員たちの協調性がないだのなんだの書かれた成績表。最後には「乗組員の配置換えが必要」とまで記されてる始末。


艦長の眼から見ても、もう破綻していた状況だったんですね。


他のストーリーのオディオ(彼は除く)はそう思わないのですが…、SF編のOD-10の行動って何となく分かってしまうな。


だって、一番調和を乱すのは人間だから。憎しみ・妬み・嫌悪・阻害・無関心…多分、集団行動ではマイナスの感情のぶつかり合いの方が多いと思います。勿論、それだけではなく、嬉しいこととか楽しいこととか誰かを大切にしたいとかそういう感情もあるんだけれど…そのマイナスとプラスの感情のバランスを一定の空間で取ることは非常に難しい。


ダース伍長がEDに「ヒューイはお前(キューブ)に【学べ】と言った。…そうかそれは人間も同じだな」という台詞を残しますが、これもグサッときました。この【学べ】は“考えろ”ということにも繋がるのではないかと個人的には思うのです。


物事そのものの考え方、人との距離の取り方・感情の表し方・接し方、そういうもの全て、“考えて、学ぶ”ことが大事なのではないかと。“考える”だけでは、先に進むことが出来なくなってしまうかもしれないから、考えた先に行動することも大事なのかな。


 


そうそう、散々、乗組員の悪口(?)ばかり書いてきましたけれど、でも、私は彼らが大好きです。


妬み・嫉妬・愛情・思い込み・欺瞞・優越感・劣等感・欲望…などなど、とても“人間らしい”から。どれかの感情に特化してしまうと問題なのかも知れないけれど、それぞれの一部分は自分にもある感情ですからね。


LIVEALIVEほぼ全編を通して思うことですが、こういう人間の負の部分もきちんと書いた上で、更に、大切なモノを教えてくれるなぁ。


まぁ、だから未だに「LIVEALIVE」好きなんですけどね♪


ここまで長々と乱文にお付き合い頂き、ありがとうございましたm(_ _)m 


 



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