ウロ

木の洞に頭突っ込み独り言

シェフとパティシエ

2024年04月03日 | 

グルマンプラスに行く。

当日予約がとれたので春休みですいているのかと思ったら

満席だった。

二組お断りしていた。最後の一席だったのね。

 

フレンチパエリアのお店で

タパスなる前菜も可愛くて美味しくて

一人分ずつ供されるパエリアも美味しいんだが

デザートが質・量ともにすばらしい。

 

今回私はパリブレスト。

期待でパエリアもろくに味わえんかったぐらいだ。

ちなみにパエリアはホタテとたけのこをチョイスした。

たけのこを旦那に分けてやったら「うまいうまい」と

シェフにもそれしか言わんかった。

 

で。パリブレストである。

シューにアーモンドクリームが挟んであるのだが

クリームの下にオレンジが仕込んであって

これがもう! 苦みと酸味がもう!

アーモンドクリームは重くなりがちなんだが

それを柑橘系の香りと味で昇華させてる。

シューもほどよい歯触りで

キャラメリゼされたナッツも知る限り一番軽い。

邪魔にならない。

 

グルマンプラスのデザートは一味違って印象に残る。

他の店でのコースでデザートに何を食べたか

というのは半年ぐらいしか記憶が続かんが

グルマンプラスはいくつか挙げることができる。

 

今回「ああ 料理人のお菓子なんだ」と思った。

パティシエではなくシェフの。

 

料理は目分量や勘で作ることができるが

お菓子は分量を守らないと失敗する。

もちろんプロは自分なりの配合を試して決めるんだろうが

それでも同じ味を出そうと思えば 作ったレシピを守る。

出来上がった品も見た目からして「きまって」いる。

 

グルマンプラスのデザートは

それなりにきれいなんだけど芸術品じゃない。

やわらかな温かな美しさである。角がない。規格がない。

味もまた流動的というか輪郭がぼけてるというか

融合的というか あとから完成するというか

 

褒めてるんだか分からん表現だが 褒めてます。

 

これがカフェとかケーキ屋だったら

パリブレストを食べにまた行くところだが

いかんせん コースのデザートである。

いくらおいしくてもパエリアは毎週食べるものじゃない。

一期一会になるか もう一回ぐらいは食べられるか。

 

満席で忙しいにも関わらずシェフが話題をふってきた。

先日のボンガルフォと言い

口下手シェフのコミュ力強化月間か?(笑)

 

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