ウロ

木の洞に頭突っ込み独り言

リンゴとDNAと夢

2013年02月28日 | 日記
リンゴといっても食べる方のあれではない。
ビートルズメンバーのリンゴスターである。来日中である。
名古屋公演もあった。
名古屋駅付近のコンサート会場と言うよりはライブハウスみたいな容れものだったけれど
それだけに距離はぐっと縮まって、なかなかよろしかったらしい。

旦那と娘が行った。
来日を旦那から聞いて娘が「行きたい」と言ったのだ。「行きたいけど一人じゃやだ」と旦那を誘った。
チケット代は各自もちである。娘が手配し、振込も娘が済ませた。

先行グッズ販売があるからと早めに出て、買い物をし、夕食を摂って、入場。
なんせスタンディング席だから場所取りもしなければいかんし、そこに居続けなければならない。
ハードだと思う。思うが、まあ楽しめたようだからよかった。
二人共今朝は寝不足で起きていた。
「体はむっちゃ疲れているんだけれど 頭が興奮して眠れなかった」


DNAらせん構造発見から60年だそうだ。
発見は夢がきっかけだったと何かで読んだ。
DNA構造で頭を悩ませていた学者が夢を見た。
るんるんと出てきたDNA分子が二列になって手をつないで踊りだし、らせんを描いて天に昇って行く
だったかどうかまでは定かではないが、まあ大体そんな感じの夢である。
二重になってらせんを描く! それならば諸々の矛盾が全て解決される! だったそうだ。

時として夢は素晴らしいインスピレーションを与えてくれる。
素晴らしいかどうかは知らないが、夢のひとこまから書いた長編を私も一本持っている。
続編と番外編まで書いたくらいだから私にとっては素晴らしかったに違いない。

どん底まで落ち込んでいたある日の午後、うとうととした昼寝で見た夢が
内容は全く覚えていないが、とても幸せな夢だった。
抱えていた悩みは解決していないのに、私はその夢に救われた。

やっぱり夢を覚えていないのは勿体ないと思う。
某作家は、記憶の再現が難しいという理由で夢に味覚がないと知り、懸命に努力して(暗示かなあ?)
したらば夢の中でもご飯が食べられるようになった そうだ。

大抵の夢は起きた瞬間に忘れる。そこで必死に記憶を手繰れば思い出せるかも知れない。
そうまでして蘇らせた夢が悪夢だったら たまらんが。 
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私の強みって何

2013年02月27日 | 日記
大学三年の娘。周囲は就活真っ最中。
メールで「私の強みって何?」と訊かれる。
エントリーシートとやらを記入中なのか、面接前日なのか。

他人の長所は言ってあげられるが、では自分のその強みとやらは何なのか。
娘の長所短所を端的に述べるならば、何だろうと考えて、浮かんだ。

長所 A型らしからぬところ
短所 A型らしからぬところ

そして私。

長所 いかにもA型なところ
短所 いかにもA型なところ


娘の強みは、その根拠のない自信。壁を蹴り倒し邁進する精神。
自分の愚鈍さを知った上で、それをマイナスに捉えないところ。

短所はマイペース過ぎること。


就活に走り回っている同級生を見て、娘は「いいなあ」と言う。
新しい出会いに溢れているからと言う。
ひたすら勉強勉強な娘には、毎日違う場所という人たちが羨ましく仕方ない。

慣れないスーツで自転車に乗って、あのタイトなスカートで自転車を漕ぐには立ち漕ぎが一番らしく
そうやっていてトンネルに頭をぶつけた という高校の同級生。
同じくスーツ姿で急いでいたら、体格のよろしいおばはんとぶつかって吹っ飛ばされ(!)
スーツを破いてしまって泣いて帰り、お母様にど𠮟られたという人もいる。

いやあ。就活って大変ですね。

だが一発勝負な教員採用試験に比べて、数撃てるエントリーはその点では気が楽だとも思う。
しかし書いても書いても出しても出しても拒否されて、自分の存在まで否定された気分になるのは
とてもしんどい事だろう。
意地の悪い面接官に行き当たり、虐められたら泣きたくもなるだろう。
二年後息子が展開する筈の就活は想像出来ないけれど、彼がどう変わるか(変わらないか)は楽しみである。
景気はどうなっているんだろう。


息子の長所 平和主義  息子の短所 ことなかれ主義

娘と息子を足して二で割れば理想の性格が出来上がる。
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「私はお母さんと違って」

2013年02月26日 | 日記
「楽な方に逃げないから」

と娘に言われてしまった。

なんて書くとドラマティックでショッキングなのだが、オチがある。

先日来の胃痛で昨日娘は近所の内科を受診した。
あたりまえのように「お腹に優しいものを食べなさい」と言われた。

土曜の夕食、成人男性対象の1000カロリーはあると思われる弁当をぺろりと食べ、
日曜日、胃痛は続くがそれでも実家についてきて昼食にも同行する。
大あさりの塩焼きを前菜に、カキフライとひつまぶし(名古屋名物だぎゃ。うなぎ)を食す。

「体調悪い時に好きなもの食べて もしあたったら って考えると怖くない?
その後暫く食べられなくなるんだよ」と言ったら
「食べないでいる方が勿体ない。その後の事はその後の事だわ」と答えた。

ああ。あんたの根性には負けるわ。私なら悪化が怖くて食べられない。
しかし、娘が上記のセリフを口にしたのはここではない。

午後、胃が痛い腹が痛いと言いながら、勉強する。
中高生の頃、風邪などで学校を休んだ日はリビングに横になれるようにしてテレビビデオを解禁した。
にも関わらず彼女は勉強していた。
体調悪い時ぐらい、それを言い訳にのんびりすればいいのにと思う。

だが娘が上記のセリフを吐いたのはここでもない。

月曜日病院に行き、午後家で勉強し、夕方バイトに行く。
夕方といっても夕食後、夜の8時である。6時からの生徒が受験が終わって抜けたのだ。
「この時間に 塾のためにだけ化粧するのって面倒」と彼女は言った。
「すっぴんで行けば?」 別に接客業ではないのだから化粧は必須ではないだろう。

娘は言った。「私 お母さんと違って 楽な方に逃げないから」


いやねえ。娘がどの状況で言っても私は納得しちゃうんだが
それでも私は娘のために怒る。
娘の「楽じゃない方」なんて所詮自分の為だし、自分で選べる道なんだもん。
偉いとは思うけど、結局は選んでるの自分だもん。
食あたりにしたって、こいつは多分本当の七転八倒を知らないんだろう。

しかしまあ、今回の件に関しては笑うしかなかった。
楽な方に逃げられない顔に産んじゃったの私の責任だもんねえ。ごめんね 娘。
私が完璧に身づくろいしたら、あんたらとの差が激しくなりすぎて困るでしょ。

へっ!
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やおい とは ヤマなしオチなしイミなしマンガ

2013年02月24日 | 日記
まずは訂正から。

先週の日曜・月曜日に書いた「息子が買えなかった馬券」の馬の名前は
エトワールではなく エスポワール でございました。
昨夜息子と話していて、「エトワール」と言ったら「ふざけんな」と怒られました。
そんな怒らなくってもいいじゃない。
人間の名前も覚えられないのに馬の名前覚えられるわけがない。
彼女の名前だったら一生懸命覚えたるわいっ!

馬名には「8文字以内」「卑猥な語句を含まない事」などのルールがある。
この卑猥な語句、どこまで受容されるか試してみたい気もする。
すけべのほまれ(吉田秋生さんご存じの方 探してみそ)とかならOKかな?

メジロ とか マチカネ とかシリーズ(血筋?)もある。
でも次から次へと入れ替わるんだもん 覚えられるわけがない。

エトワールは星 エスポワールは希望。どっちみち似てるやんか。

競馬と言えばディックフランシス。あれは面白かった。
娘の育児中に読んだから、本がぼろぼろである。
(昼寝中に読んで そのまま自分も寝てしまうため 目覚めた娘におもちゃにされた)

娘はいろいろハカイダーである。
幼稚園のクーピーやクレヨンをぼきぼきにして持ち帰る。
女の子でこんなだったら男の子なんてどうなるんだろうと心配したが
息子はきれいなまま持って帰ってきた。

子供のやる悪い事を全部やったのが娘で
全然やらなかったのが息子。
生まれた順番が逆じゃなくてよかったと本当に思う。


胃痛の娘。昨日の昼は大事をとっておかゆにした。
午後どうしても抜けられない用事があったのだ。
その用事でお弁当を貰って帰ってきた。1000円するという豪華な仕出し弁当である。
食べ始める娘。食べ続ける娘。食べ終わる娘。
旦那が買って帰ったケーキも八分の一ながら食べ、寝た。

今朝「エビフライ食べても平気なんだもんなー」と娘が言う。「それも二匹」
「ふたつあったなら一個くれてもよかったんじゃないのっ!」と私。私の夕食はカレーだった。
「そう思ったんだけど」
「けど?」
「がまんできなかったんだもん……」

全く似ていない姉弟であるが、食欲旺盛な点は似ている(睡眠時間が長いのも)。
食後に腹減っただの次の飯は何だだのうるさい。「いつまで成長期なんだっ」
♪望んでいれば いつまでも成長期(ウロ覚え)(みすちるである)
ああ うるさい。

ぎょうざひとり三個だの1400カロリーだの!
どこの世界の話だ。

旦那も成長期であるらしい(どこがだ)。


娘の生徒が志望校に合格した。やったね。進学校ではない高校のため学校のサポートは皆無だった。
夏からの追い上げで頑張った! 娘も教えた甲斐があってよかったよかった。
別の生徒が娘に訊いた。「先生ってお母さんと喋る?」「話すよぉ」
そこで生徒(中1男児)の言った言葉。「なんか 先生って面倒くさそお」
おお。中坊の、それも男にしては、なかなか鋭いではないか。


やおい という単語を知らなかった人。
金沢の有名漫研発祥の、今でいうBL系の作品を指す言葉である。
もとは こういう意味だったんよ。
まあ 今回の記事、やまもおちもいみもなかった ってことで。
ちゃんちゃん。
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主に昨日の続き

2013年02月23日 | 日記
このところ娘の体調がいまひとつで
そういう時は寝るに限ると早々に風呂に入る。
一人入ると次に続き、風呂に入れば寝たくなる。
遊びに行っていた息子が帰宅する頃には真っ暗である。

寝床の中でおぼろにガス給湯器の音を聞き、息子の帰宅を知る。
「あのくそ男 また夜中まで遊び呆けて」と思う。

しかし息子の帰宅は10時だった。
「10時に帰って真っ暗ってあるか? 俺 ドライヤーも遠慮したんだぜ」
爆発した頭で息子はそう言った。

早朝目が覚める。寝るのが早いからだろと言われそうだが
こういう時は就寝時刻を遅らせても昼寝をやめても同じ事である。
目が覚めるのは精神状態がよろしくない場合が多い。
ろくな事を考えない。
分かっているので「起きて動き出せば前向きになる」と、とことん後ろ向きにつきあう。


昨日の書いた記事の、死刑の執行方法だが
日本は現在絞首刑である。
死刑囚を事前事後に暴れないように縛り、首にロープを掛け、床を落とす。
床を開けるボタン(執行ボタン)は5個あり、それを5人の立会人で同時に押す。
どのボタンが装置と直結なのかは分からない仕組みになっている。

落下の衝撃で気絶するから痛みは感じないと言うが
誰も経験していないので分かるわけもなく
その苦痛や身体の状況などを想像して怯える事となる。
(絶命まで10分かかるっていうし)

少なくとも現在はみせしめとしての刑ではない筈なのだから
もう少し穏やかな執行方法にならないものか。
その瞬間に苦痛がないと分かれば、「人間らしさを取り戻させる」確率も高くなると思うのだが。

以前テレビでアメリカの(州による)薬物注入による執行を見た。
個室に横たわった死刑囚の腕に、まず麻酔が、その後に薬剤(筋弛緩だったか?)が注入される。

この方法ならば、死刑囚自身の提案にもあったように、自分でボタンを押す事も可能だし
眠るように死んでいけるのだから恐怖は軽減されるだろう。

かつては薬剤による執行も、「5人同時に注射器を刺す」なんてのもあったそうで
それはそれで痛いよなと思ったけど。

存続するなら執行方法を見直して欲しいと思うけれど
廃止派が反対するんだろう(金をかけて施設を作り直したら廃止の線がなくなる)。
死刑囚にとって廃止派の活動ってありがたいんだか、その逆なんだか。

死刑を廃止し、仮に死の脅威以外の方法で犯罪者の反省を引き出せたとして
その罪の意識を抱えたまま死ぬまで檻の中、というのもある意味残酷な気がする。
それこそが罰なのであろうが。
しかし反省を引き出せなかったら、税金を使ってのただの飼い殺しだ。
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死刑という刑

2013年02月22日 | 日記
死刑が執行された。
これがどうして新聞記事になるのか、死刑制度を考えない人には分からないかも知れない。

死刑の判決を受け、告訴しなかったり取り下げたりすると刑が確定する。
原則半年の間に刑は執行されなければならないのだが
これを最終的に命じるのは法務大臣である。サインがなければ執行されない。
法務大臣によって署名を拒否したり、回避したりで在任中一度も死刑を命じない場合もある。
今の内閣が発足して二か月でいきなり三件の執行、という事で新聞で大きく扱われるわけだ。
(死刑執行も法務大臣の職務だから拒否できるというのもおかしな話だ。
署名したくないのなら大臣を引き受けるべきではない)

何度も書くが、私は死刑存続派である。
だが今回原点に立ち戻り、廃止も視野に入れて(冤罪の問題だけは私もどうしていいか分からないし)
「死刑とは何を目的とした刑であるか」を考えた。

雑誌ぽすと と 新潮に記事が載った。
新潮は実家から持ち帰って読むので週遅れである。
ぽすとは新聞で広告を見て、迷った挙句(だって表紙があれだもの)買った。
死刑囚対象のアンケート結果と、直筆でのコメントが載っていた。
手元には他に新旧取り混ぜ三冊の書籍がある。

著者が面談した死刑囚の中には、反省と贖罪の日々を送る者がいる。
今回の記事でもそこに触れた内容はあった。

だがいつも思うのは「死刑」によって命の重さを突きつけられる事なしに
この反省は得られたのかという事だ。
死刑廃止国の、死刑に該当するほどの罪を犯した受刑者にアンケートをとって欲しい。

いや。同じ反省でも
「自分の命の重さを知って 被害者の命の尊さに思い至る」のと
「死の宣告を受けて その恐怖から罪の重さを知る」のとでは違う。
後者は仮に無期懲役となって出所した場合、それでも反省を忘れないでいられるだろうか。

再審請求中は執行されないという事は知っていたけど
「書類をわざと不足させ 申請に一年かける」死刑囚に至っては反省も贖罪ももはや感じられない。
自分の命は重くても、他人の命は依然軽いままなんじゃないだろうか。

今回執行された一人(あの奈良女児誘拐の)が
「日本の刑法はハムラビ法典の復讐法ではないのだから 死刑制度には反対」と書いている。

遺族のための判決理由はあってもいいと思う。
処罰意識を満足させるためではなく、事件を終わらせるために、である。
完結させなければ新しい人生に踏み出せない場合もあると思うのだ。
死刑によって、遺族らの命が救われる。殺人者は被害者のみならず家族の生活まで破壊する。

しかし勿論、それが全てであってはいけない。
受刑者自身に根拠をおく理由も必要である。

矯正不能と天に任せるのか
判決によって反省を引き出すのか。

反省もないまま死刑にしてはいけない。人間の心を取り戻させてから送り出さなければ。
だがそれは同時にやっと人間らしくなった受刑者を殺す事でもあり、この矛盾に刑務官の苦悩がある。
というような一文を書籍で読んだ。
今回のアンケートでも
「長いつき合いの奴をなんのうらみもないのに」と刑務官が呟くのを聞いた
という回答があった。
執行に立ち会う刑務官の負担を考えると、やるせない。

(死刑執行方法を薬物注入に変え、刑務官の負担を減らすため
「自らが薬物注入のボタンを押す」と提案した死刑囚もいた)

私が存続に賛同する理由の一つに「終身刑の抱える問題」がある。
日本には終身刑がない。
死刑の次は無期懲役である。無期であって無限ではない。
最近は聞かないが、最短10年で仮釈放になると言っていた。
仮に死刑を廃止するならば、受け皿として終身刑が必要となるが
一体どこにそれらの受刑者を収監するのか。誰が彼らを養うのか(国だ。税金だ)。

だがこの考え方は「生かしておけないから殺せ」である。
存続の理由のひとつにはなっても、判決の主目的にしてはいけない。


判決の主文に「矯正の余地はない」「死をもってしか償えない」という表現を見る。
という事は排除と報復なのかなあ?
「人間らしさを取り戻させ」「処刑する」ために
「死刑判決によって 死の恐怖と奪った命を重さを知らしめ 反省を促す」というのが、
一番いいような気もするのだが、それはある意味一番残酷な事かも知れない。

この問題は同じところをぐるぐるしてしまう。
よってとても分かりづらい記事となる事は分かっている。

でも知らないより、知っていた方がいいと思う。

以前は二日ほど前に執行を本人に通達していたのに
(家族とのガラス越しではない面会と、希望のものが用意される夕食などがあった)
今は当日の朝いきなりである という事とか

今回雑誌の記事で知ったのだが
「死刑囚は(強制作業がなく)自主契約作業といって 一袋3・4円で袋を折り」「月に3万稼ぐ人もいる」
「懲役の場合 月に2000円にしかならない」とか。

絞首刑の実態 とか。

いつか国民投票があるかも知れないでしょう?
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この天気は詐欺だと思うの

2013年02月21日 | 日記
ぽぽぽいと息子のベッドからシーツやタオルケットを放り出し洗濯機にぶち込んだ。
どうしてくれるんだ。
春休みな息子は毎日寝坊で、おまけに今週は天気が悪かった。
今日こそ! と とても気分よく働きだしたのに(ああ だから雨が降りそうになるのか)。

お雛様である。
雨水の日に出すとよい というのを今年初めて知った。
今週の月曜日がそうであったのだが、雨だった(ああ だから雨水なのか)。

我が家は親王飾りである。京雛なのでお内裏さまが向かって右となる。
京雛だから と気軽に口にしてきたが、そのお雛様が京雛か否かどうやって見分けるのだろう。

お雛様の出し入れも結構な労働だと思う。
子供が喜んでいた頃は甲斐もあったが、今は感想を述べるのは旦那ぐらいである。
息子の鎧兜に至っては怖がるだけで歓迎されない。

顔のあるものは一年に一度風に当てないとダメよ
とパン教室ん先生が仰った。
人形を飾るのが無理でも箱の蓋だけでもあけてあげなさい。

親王飾りだからフルセット並べても知れているのだが
台やら屏風やらがなければ押入れから出すのも入れるのも簡単である。
無事に20歳まで育ち、留学先からも帰ってきた事だから、今年は省略しようと思っていた。
いざとなると手が抜けない。使う言訳もない。
お二方のお座りになられる台(なんていうんだろう?)だけやめた。
本来我が家の雛台は畳敷きだから、このなんたら台は必要ないのである。
これだけで確か二万円した。ああ勿体ない。

結婚式から始まって、お祝いごとって金銭感覚がマヒしていかん。

生協で買っておいた雛あられを供えた。
なぜかやたらおさがりが楽しみである。早く食べたいと思いながら置くのってどうなんだろう。
でも自分が食べたくもないものをお供えするよりマシだよね。

天気が晴れないと気も晴れない。
折角今日は半日フリーなのに。

こんなだらだらブログ読まされる方もいい迷惑だ
って誰もつきあう義理はない。

春休みで子供が家にいるという事は、家計費が余分にかかるという事である。
授業料を徴収されるのは、先生方だって霞を食べて生きているわけじゃないから、仕方ないが
水道光熱費ぐらいは返してくれないだろうか。
学校のトイレ使ってないんだもん!
まだ二月である。三月もずっと春休みって大学生おかしくないか。

なんとかテンション上げないと残り二時間を有効に使えない。

我が家は朝、基本パン食である。
「パン どうやって食べる?」
選択肢は フライパン 醤油 メイプル ジャム ピーナッツ である。
メイプルは生協で買っているシュガートーストみたいな? 塗ってからトースターで焼く。
説明が要るのはフライパンと醤油だろう。
フライパンは、食パンの片面にマーガリンなりバターなりを塗って、その面を熱したフライパンで焼く。
結構おすすめな食べ方。一度お試しあれ。
醤油はトーストした後マーガリンを塗って醤油を垂らす。

娘は洗面所に寄ってからリビングに顔を出し「パン やってぇ」と言う。
「どうやって」と私が訊き返し、暫しのち答える。このやりとりが短気な私にはじれったい。
「洗面所で考えて来い! パンやってじゃなく 最初からフライパンなり醤油なり指示しろ!」

短気な親に育てられた子供の言葉づかいがきつくなるのは仕方ないのだが
娘の友達の、おっとりちゃんに和まされた時などは、その親御さんが羨ましくなる。
どうせ毎日なんてつきあえないくせに。

ああ。ちっとも盛り上がらない。

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娘のあいふぉん

2013年02月20日 | 日記
いきなりアドレスの半分が消えた。
自分で集め直してやれやれという時、今度は通話に不都合が出た。
モードによって「相手の声が聞こえない」「自分の声が届かない」「発信・受信音が鳴らない」。
さすがにこれは困るので、あっぷるに電話する。

パソコンを繋いで待てと言う。
何やらをダウンロードしろ、遠隔操作で何やらする、何やらに記録を保存しろ
などなど。

我が家は光ではなくADSLである。特別遅いとも思わないが(動画とか見ないし)
ダウンロードに手間取り、
「終わったら電話ください」と番号を教えられた。
娘はその後何回もそこに掛けた。
「出ないし!」と怒って、最初のコールセンターに掛ける。

「あの番号 受付番号だったみたい……」

大体が数字で分かるだろうに。だがどう見ても電話番号には見えないその桁数、
一体どこにどうやって繋がっていたのだろう?
と疑問に思っていたら、夜、その番号の持ち主から電話があった。
「昼間何度も不在通知が入っていたんですが」
ああああ ごめんなさい ごめんなさい。
「いや 間違いならいいんです」 ごめんなさい。

は、さておき。

もう一度何やらをパソコンにダウンロードしろと言われ
試みるも一向に進まない。
そのうち娘は「うちの回線がとろいからだ! 早く光にしろ」と言い出すだろうと
私は先手を打った。
「そんなのおかしい。うちにパソコンがなかったらどうすんだ。あっぷるにやって貰え!」
電話したらば来てくれと言われた。
「やってくれるのなら 最初からそう言ったらいいんだ」と娘は出て行った。

そして?

新品を貰って帰ってきた。

あいふぉんの不調でお悩みの方、ショップに出向いた方が簡単かもよ。
尤もそれでもバックアップと復元は自力のようだけど。
でもってそれには何やら(あいちゅーん?)のダウンロードが必要みたいだけど。
帰宅後娘はパソコンと携帯を前に「はあ?」を連発していた。

今朝起きてきて
「最近寝つき悪いんだけど なんで?」と言う。
「昨日は いつも使わない脳みそを使ったからだと思う。寝る前まで携帯いじってたでしょう」
「そうだけど」
「最近ってどれくらい?」
「二日」

それ「最近」言わないし。

「一昨日は携帯の不調が気掛かりで 昨日のはそういうわけ! 不眠じゃない!」
便秘も不眠も食欲不振も縁のない、なんて幸せな女。
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一応今は勉強してる

2013年02月19日 | 日記
昨夜息子は7時に帰り、夕食を食べて、また出て行った。
夜中まで遊び倒すつもりかと思ったら、8時に帰ってきた。
さっきは自分だけ食べる為に抜け出して来たのだと気づく。

我が家は基本6時半夕食である(旦那を除く)。
事前に連絡があれば7時には変更可。
それでも文句言われる場合、多々あり。8時ともなると針のむしろである。

可哀想に息子は一人だけ場を離れ、慌てて食べたわけだが
可哀想とは思わない。
毎日遊んでるんだもーん。
一年ぶりの友人となら夕食のドタキャンも深夜の帰宅も許すさ。

ぼそっと「25日 国立組 (受験が)終わるから」と言った。
中学野球部のメンバーの大半が浪人組。
(優秀な子ほど野球も強く、上位公立高校に進学したはいいが、三年夏まで野球やってるんだもん)
(中途半端な実力と学力の息子たちは野球はやらず、テニスなどに転向)
交友の広い息子だが、一番執着しているのはこの子たちっぽいから(もとかれは別として)
『暫く忙しいけど 許してちょ』と いう意味なのだろう。

合格するといいけど「したらしたでみんな県外行っちゃうんだよなぁ」。

慌てて夕食を食べたらからか、お腹がすいた。
「チョコを食べよう」と冷蔵庫を開ける。
警戒した旦那が「誰のだ」と訊く。「俺のだ。俺も貰ったんだ」と息子は答える。
「貰ったのか!」「……ちげえよ 母さんからだよ」

包みを開け、出てきたのはチロルチョコ。「俺 チロル好きじゃない」
「好きだから買ったんじゃない。一番安かったから買ったんだ」
その後旦那も自分のチョコを出しに行き、わざわざ息子にそれを見せに行く。
「見せびらかしているんかいっ」「そうだよー」
そして結局とられている。あほや。

テニス・スケボ・ジム で全身筋肉痛の息子。
ついに痛みに耐えかね湿布を貼った。翌朝「湿布の威力ってすごいわー」。
実は医者で貰ったモーラスにしようか、市販の適当なやつにしようか迷って、市販品にしたのだが
それで効くなら貴重なモーラスにしなくてよかった。
安上がりな男である。
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愛あれば

2013年02月18日 | 日記
息子が買えなかった(買って貰えなかった)エトワールの複勝馬券は
600円の配当がついてたらしい。
つまり息子は一万円稼ぎ損ねたわけだ。

競馬をご存じない方の為に
単勝→その馬が一位になると配当がつく
複勝→その馬が三位までに入ると配当がつく

複勝で600円という事は あんまり人気のない馬って事だね。
旦那が「あいつは穴っぽいところをうまく読む」と言っていたが
今回のはただの愛だと思う。
でも真実の愛があれば、朝のうちに依頼しておいた筈だから
迷った息子には愛が足りなかったんだ。


夢の中にハムスターが出てきた。
ハムスターが出てくる時は大抵「いつの間にこんなに増えたんだ!」な夢なのだが
昨夜はジャンガリアン一匹だけだった。
巣箱に入っていたのを移動させるために掴んだ。

掌はちゃんとその感覚を覚えていた。夢の中で私はそれをしっかり感じた。


夢の中でなかなかご飯を食べられないのは
人間は味覚をうまく再現できないためだと本で読んだ。

私はいつも食べ損ねる。

まだまだ だね(何が)。


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夢の値段

2013年02月17日 | 日記
名古屋で蒸気機関車を走らせようって事で
この週末試験的運行が実施された。

現在蒸気機関車を走らせている鉄道施設の関係者は冷笑的である。
沿線住民の、すすが気になる 騒音が気になるという意見もある。
前途多難であろうが、沿線に住んでいない私としては定期的運行を期待したい。

ロマンだよね。
赤字で税金の無駄遣いになっても、あんまり無駄とは思わんよ 私。
かわむらさんは好きじゃないけど、子供っぽいとこ、嫌いじゃない。

あくまでも個人的に。だから突っ込まないで。

国府宮で裸祭りがある。
今朝の新聞に地元の公立病院の事が載っていた。
急性アルコール中毒の症状で担ぎ込まれる裸男の対応に追われる んだそうで。
それがわりと肯定的意欲的な感じで書かれていた。
大変だけど楽しそう。祭りの一端を担っているって自負が嬉しい。
10年ほど前まで職員を裸男として参加させ、入院患者の願いを込めた布を縛りに行っていたそうだ。
やめてしまったのは経費の問題かしらと思ったら
「公務員が神事に関わるのはよろしくない」というご意見があったからだそうで。

こんなん宗教活動ちゃうやろうに。
頭の固いご意見だ。


本日重賞レース。
息子「エスポワールが出る」
私 「え まだ現役だったの。ブエナビスタも現役?」
息子「とっくに引退してる。そもそもオレ 好きじゃないし」
私 「前にID決めろって言ったら ブエナビスタって言ったじゃない」
息子「ほかに短い名前が浮かばなかっただけだわ」
私 「それならウオッカでいいやん」
息子「ウオッカは嫌い」
私 「え 女の子だから?」
息子「それを言うなら ブエナビスタも女だ」

バイト中の息子からメールが届いた。「エスポワールで2000円買える?」
ネットで馬券を買っている旦那に訊いてくれという事だ。
訊いたらば「無理」と言う。まだ締め切ってないだろうに。「なんで?」
「金がない」
つまり競馬用に使っている口座が空という事ですね。どんだけ入れててどんだけ負けたんだ。
息子に「買えないそうです」と返信した。

夢を買うにも金が要るのさ。
ちなみに息子がエスポワールを好きなのは、その容姿、歩き方が「可愛い」からである。


昨日旦那と映画を観に行った。テッドが見たいのだが、上映館が限られている。
「ミゼラブル」を観た。
銀器を盗むシーンで笑ってしまい、その後の司教様の台詞で感動出来なかった。
あの演出はないと思う。
革命二人組が好きだった。

あの映画は原作を全然知らない人か、知り尽くしている人しか楽しめないんじゃないかと思った。
私は胸の谷間ばかり見てた。
下水道が意外な程下水で驚いた。地下道ぐらいのイメージだった。
怪我していたら感染症で死ぬだろうと思う。

いつも思う。
瀕死の状態にあって、当人にはその瞬間が見えるものなのだろうか?
映画やドラマで感動的な台詞を言い、とてもタイミングよく、とてもきれいにこと切れるけれど
ああいう台詞の後になかなか死ねなかったらとても困る。
寝つきが悪い時にも似て、変に焦ったりしないのかしら。
なんて考えていると感動シーンにも泣けない。

好きな人の腕の中で死ねるのなら理想なのかも知れないけれど
その人の腕が痺れても、自分の首が痛くなっても死ねなかったら、嫌だ。

お金だけじゃ 夢は買えない。

……毎度のことながら無理なまとめ方。
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スノボ

2013年02月16日 | 日記
が大学生の間で流行っているらしい。
これは名古屋地区だけの現象だろうか?
娘まで誘われたというから相当なものである。
勿論娘は行かないが。

息子は昨日がデビューだった。
バイト仲間に誘われ無理矢理引きずり出された。
もともとバイトが入っていたのを、その仲間が勝手に変更した。

行きたくないと何回もため息をつく。
「なんで。あんた行くって言ってたじゃない」
それ以前にウェアっていくらぐらいするかなと話していたのだ。
「Rとだったら行きたいさ!」と泣きそうな声で言う。
Rとは もとかれ 違った 高校時代のダブルスパートナーである。
初めてこいつ気持ち悪いと思った。
したらば。
「バイト先の先輩が行くんだぜ? 車ん中 落ち着かないだろ」

そういうもの?
なら断ればいいのに、それも出来ない息子であった。

まあ運動が嫌いなわけじゃなく、身体能力もそこそこいいので
行けば行ったで楽しめたらしいが、今度は初心者と行きたいと言っていた。
同じくらいのレベルの人か、或いは気を遣わずに済む相手の方がいい。

帰りに温泉に寄り、帰宅は11時ごろだった。
私は既に熟睡こいていたので知らない。


我が家の人間は睡眠時間が長い。
私がそうだからして子供たちも影響を受けて育つ。
「勉強するより寝ろ」と言って育てた。寝ている間に脳が記憶を整理する。

二度の受験生活、「睡眠時間を減らさなければ」とか言いながら夜寝て昼も寝ていた。
今遊びほうけている息子も、連日となると疲れが溜まるらしく、
週に一日二日は朝寝て昼も寝る。
彼の友人の睡眠時間は彼の半分……以下かも知れない。娘の友人もそうである。

寝るのは一番エコな娯楽だと思うよ。

一昨日テニス、昨日スノボ、本日も一日外で、明日はバイトな息子。
月曜日はきっとハムスターになっている。
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バレンタイン~♪

2013年02月15日 | 日記
毎年恒例ミルフィーユ 作りましたよ。
生クリームを冷蔵庫から出していたら、息子が「何か作るの?」と目を輝かせた。
「今日 バレンタインなんですけどー」
「あ? そうか。忘れていた。ミルフィーユ? やったぁ」
と、男4人のテニスに出て行った。

夕方娘が学校から戻り、「チョコは?」と私に言う。
「私が好きなのはあなたよ」と子供にチョコを渡す というのを雑誌で読み
これだ!と子供たちにチョコレートを買い始め、今に至る。
昨年は留学中のため途切れ、今年もなしにしようかと思ったが、あと二年と思い直した。
「ほら」と出してやる。写メに撮り、食べ、「ケーキは?」と訊く。

市販の冷凍パイ生地を二枚、室温に戻してそのまま焼く。三枚おろしにして更に焼く。
カスタードと生クリームを交互に挟んで、上から溶かしたチョコを掛ける。
結構ボリューミーだが、三人で食べてしまった。ほんと作り甲斐があるわ!

娘は男友達とラーメンランチだった。
なぜかその男友達は娘とラーメンを食べるたび、お腹をこわす。
次からもう誘うなと娘に言った。下宿生で生活が乱れているのがいかんのだと娘は言う。

別の男友達、そう あの(あの?)ゲイの留学生に旅行に誘われていた男の子。
結局彼はそれを断ったのだが、意中の女の子にもふられてしまった。
「そんなことなら 旅行いけばよかったのにねえ」と娘と話す。「違う世界が広がったかも知れないのに」
所詮他人事。

更に別の男友達、8000円の本命チョコの味はどんなだっただろう。

旦那はモロゾフのチョコを喜んで食べていた。「毎日一粒ずつ楽しむぞ」
いや 毎日一粒ずつ娘にとられますから。
旦那にはモロゾフやゴンチャロフあたりが限界である。イマドキの有名メーカーなんてどうせ知らない。

「息子は もとかれ と いまかれ とテニスだった」と娘に話す。
「え。RとS?」 通じるあたりが怖い。
もとかれとは高校時代のダブルスパートナー、いまかれはバイト先の中学同級生。
「そういうのって あいつ平気なの?」と娘はマジ顔で訊く。
そういうのって 別に本当に もとかれでもいまかれでもないから、一向に構わないと思います。
「ってか R は遠距離恋愛ってだけで 別れてませんから」 いいや。それも違う。

娘の塾の生徒が、「結局 俺 いくつ貰ったかなー」と自慢した。
顔が可愛くて、いい具合に甘やかされて育ってから性格も可愛くて、いかにも同学年にもてそうな奴である。
生徒としては時に「可愛さ余って」という相手ではあるが。

彼女もちの受験生。バレンタインはどうだったのかしら?
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命の質

2013年02月15日 | 日記
昨日の朝刊の投書欄に、4日の記事の事が書かれていた。
新聞を束ねるついでがあったので、探してみる。

救急士が、高齢の末期がん患者の心肺蘇生を試みた という話。
救急士自身の語りで書かれていて、「最後まで命を大事にすべきである」という談話だった。
傍らで患者の妻が「やめてくれ」と言っているにも関わらず、処置を続行した事を
(誇らしげに)語っていた。
対する投書は、医師からのもので「これは自己満足である」という意見だった。

高齢の末期がん患者。当人も家族も限界に達しようというところだろう。
やっと楽になったのを生き返らされて、私だったら怒るだろうなあ……

突っ込ませて貰うなら
その記事にあった「臭いを気にした母親が りす小屋を外に出し」猫に襲われた というくだり。
掃除をまめにしていれば、小動物の一匹や二匹、気になるほど臭ったりしませんね。
つまり彼は世話をきちんとしてなかった という事で。
更に言えば、救急隊員の仮眠時間を削って勉強した とあるが、仮眠も大事な任務だと思うのよ。
寝不足で満足な救命活動が出来るんだろうか?

私は医師の意見に賛成で、無理な蘇生は傲慢でしかないと思う。
以前も高齢者を連係プレーで救命した と美談として記事が扱われていた。
その後の責任とってくれるのかしらと心配したものだ。
助けるだけ助けて病院から追い出すんだったら、放っておいてくれ なんだよな。私的に。

最後まで命を投げ出さない のは大事な事であるが
この最後まで、を昔にあてはめるのなら、呼吸が止まるまで になるんじゃないか。
蘇生は自然の摂理に反する事だ。

臓器移植や不妊治療にも関係するけれど
線引きは難しい。選択の余地がある現代は、生も死も簡単にはいかない。
不幸だ と私は思う。
天の配剤、運命だと心穏やかに受け容れたいものだ。そうしたら楽になれるのに。

先日副総理が失言をやらかしたと新聞に載っていた。
気持ちは分かる。あれは誰もが抱えている本音なのではないか。
政治家として軽はずみという誹りは免れないが
それにしてもいつまで民衆はたてまえを続けるのだろう。
それがいつか自分の首を絞めに来ると分かっていて、それでも命の重さを説くのだろうか。

人によって生きている意味は違うだろう。
「考えられなくなったら」「歩けなくなったら」生きている意味がないという人もいる。
一方で「生きていてくれるだけでいい」と思われている命もある。
全部を同じには括れない。

私は食べられなくなったら もうどうでもいいかなあ……
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脳みその使い方

2013年02月14日 | 日記
娘は勉強している。毎日頑張っている。
でもこいつは馬鹿である。いつまでたっても馬鹿である。
馬鹿という言葉は使っちゃいかんと言われても、他に単語が浮かばない。

「一度に一つの事しか出来ない」
これは男に多いと言う。そのかわり男性は地図が読めるが、娘は読めない。
行った道を戻る事も出来ない。
最近肩こり解消のためウオーキングを始めたが(始めるというよりは時々やる程度)
全然違う建物を目標にして、それでは家に着けないと気づいて慌てた、と言う。
帰りが遅いとどこかで迷っているんじゃないかと心配する。

昼寝をしようと、電子レンジにぽぽりんを入れ、その間ガスストーブで足を温める。
レンジからぽぽを出し、「忘れてないもーん」とコンセントを抜いた。
ぽぽりんを抱いて部屋を出ていこうとする、その背中に。
息子「おい ストーブつけっぱなし」
私 「おい レンジの扉 開けっ放し」
コンセントを抜かなければ とそれだけで頭が一杯だったらしい。
ストーブは分かるが、レンジが開けっ放しってどうよ。


「聞いた事の半分しか吸収できない」
乾いた砂が水を吸い込むがごとく の脳年齢の筈なのに。
習った事を忘れて帰宅する。教えた事を次の日まで覚えていられない。
先日イタリアンしていて「ナプキンってこっちに折るの? こっち?」と訊く。
「こっち。三分の一だよ」と言うと「知ってる」と答える。
西洋文化史の講義でテーブルマナーを習ったらしい。
「イギリス式だったかフランス式だったか忘れた」
「スープを飲む時 どっちにすくった? 向こう側? 手前?」
「忘れた」
挙句、「ナイフとフォークどこに置いたらいいの?」と訊く。
? 置く位置とか向きという問題ではなかった。
「……皿の上。皿と一緒にさげてくれる」


「語彙量が増えない」
イノブタが出てきた。「何それ」「イノシシと豚の交配種だよ」
暫くテレビを見ていて、「どうしてイノシシと豚が結婚するの」と訊く。
どこに突っ込んでいいのか一瞬言葉を失った。
「お前は幼稚園児か! イノシシが結婚式挙げるか あほ。交配と言っただろ!」
大学生が使う言葉じゃないと思う。


そんな娘の部屋に厚さ15センチの「れ みぜらぶる」がある。洋書である。
これをちみちみ読んでいる。
冒頭は宗教用語(教会用語?)が多くて大変だったと言う。
専門用語っていちいち調べなきゃならないから面倒だよね。
私も遊戯王のアニマンガ読んだ時デュエル用語をうっかり同じ単語で三回ひいてしまったよ。
子供向けのそれを、辞書を片手に何とか読破し、読んだ!と報告したら
カナダ在住の人が「じゃ もう映画のビデオも観られますね 送りましょう」と言った。
丁重にお断りした。
英語が話せる人は、それだけで人種が異なる。
日本人と欧米人では言語に使う脳が違うと何かで読んだ。右脳とか左脳とかいうやつだと思う。
日本語で使う脳で英語を理解しようとするから時間がかかる。
英語が得意な人は、この脳の切り替えが上手なんではないだろうか。
私は国語能力で英語を読むから、長文は何とかなっても、会話は絶対無理なのである。
英語は言語として耳からは入って来ない。音でしかない。
アニマンガは何とか読めたが、そのもととなった映画を英語で見る事は不可能だ。

娘は英語を解する。
ああ こいつは私と脳みその構造が違うのだ。
しかし。
英語を学ぶ人が皆、娘みたいに馬鹿なわけじゃない。
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