高田有紀子…日常的小話…

ホント独り言やな・・・( ̄  ̄;;)

プロは名店にいるとは限らない

2008年04月21日 | 日常
大好物のエビチリ。

写真じゃ分かりづらいが、3人前はある・・という程の量だ。

『おいおい、先日激ウマ焼き肉を御馳走してもらったのに....今日は高級中華か!!!!!!!』

という、これをうっかり読んでいるかもしれない方々の
怒りの声が聞こえる様な・・聞こえないような・・
・・・そんな優雅な暮らし してませんから ( ̄ω ̄|||) ハハ....

ここは実は大衆居酒屋です。

私には 数年、行きつけの店があるが、そこの料理長のおじいちゃん(57歳位っておじいちゃん??)が大好きで。
時々、手作りの『骨せんべい』や、余った食材を利用した『創作料理』、店のメニューを『味付けを私好み』にアレンジして出してくれたり、
料理人の修行の話をしてくれたり、たあい無い世間話をしたりして、まるで私を子供の様に(年齢差的に孫まではいけない(苦))可愛がってくれた、私の大事な料理長が.......

こともあろう事に!!!!!!!


・・・・・一ヶ月程前 急に
店が異動になっちゃったのです


幸いそんなに遠くの地区の店舗ではないのですが、
それから会えていませんでした

しかし急に『なにしてんのー。骨せんべい用意して待ってるから早く来なさい。』
との伝言が入って、たまたま(珍しく)すぐに動ける状態だったので、即向かったのです。

行ったら、いつもの骨せんべいが出てきて、彼はとても楽しそうに働いていた。
『元気で良かった

あぁ、最近 骨せんべい(という名のカルシウム)を食べてなかったから 怒りっぽくなってたかも

ってことは無いにしても、久々の手作りせんべいは本当に美味しかった。(TωT)

そんなこんなで飲んでいると、『エビチリ好き?』と。
(もう長いお付き合いだから食べ物の好みも色々知ってるはずなのに、わざわざ確認とるあたりがマメ(笑)。)

特別だからね!!
と出してくれたエビチリが、中華料理店のエビチリよりも美味い...なんでやねん!!

なんで・・・なんで板前さんの料理が、過去に行った数々の中華料理店よりも美味しいんだ???
味付けと辛さのさじ加減といい、エビの調理のされ方、食感・・・・。
プロだ・・・本当のプロだ・・・

彼の作る料理はいつも、どれも美味しい。
それが手の込んだものであろうと、シンプルな雑炊でであろうと、他の人が作る同じメニューとは違うのだ。
だから私は彼の作る料理のファンなのです

彼に会ってから私は、
名店に勤めてるとかじゃなくて、凄い人は普通の店に潜んでいる事もある、と知った(別に彼らは隠れてるわけじゃないんだが)。


後で聞いた話では
彼はその日 今日は自分のお客さんがくるから凄く楽しみなんだ、という様な事を
店のスタッフの皆さんに言ってまわってたらしく、
出迎えてくれたスタッフの方に、
『どんな方がいらっしゃるのかと思ってました(笑)。』
と言われた上に、店長さんまでわざわざ挨拶に来てくれてビックリ!!( ̄∀ ̄;)
こんな普通の人ですみません(笑)。
でもそんなにして頂いて凄く嬉しかった

料理の腕と、厳しくもちょっとシャイな人柄も愛されるのか、
新しい店舗で間もないのに、彼には 既に新しいファンがついていた
さすがである(笑)。

3月の甑島(こしきじま)では(黙ってたけど・・)実は相当人の温もりに感動して、何度も目頭が熱くなってしまった私だが、(しかもその内一回は本気泣きした

彼の 心意気と御馳走は 東京での私の日常に 心地よい温もりをくれるのだ