わん子の命

人の身勝手て捨てられ続けるわん子達、この子達が巡りあった新しい家族、今、家族探しをしている子達の姿を綴って行きます。

高齢犬の脂質代謝異常(ALP高値の原因)『ラン』の場合

2013-07-07 07:37:33 | Weblog

雨がやんだら照り返る暑さ
わん子達も大変です
皆,思い思いの涼を求めて,縁の下,緑の木陰,センプーキの近くと場所を移動しています。
人も,まだ,センプーキでがんばっています。
が,ダウン,クーラーのお出ましです。
5わん子も一緒にクーラーの効いた部屋で
此れからが思いやられますね

家の14才(?)の『ラン』が

   なんで私だけ『カラー』なの???

実は,ランにはオハラに1.5cmくらいの腫瘍があり,頭に1cmくらいの脂肪の固まりがありました。
此れを,取ろうかどうしようか迷っていたのですが

オハラの腫瘍の上にコブみたいな分裂が見えたので,取る事にしました。

それが、6/17
絶食して連れていき,血液検査をすると

ALPが5065U/l (正常値 ~142) 高すぎます。


2年前には2484U/l 正常値より高ですが,年をとると此れくらいでも元気で居る子が多いとの事で,治療はしていませんでした。

結果、手術は中止し,ALPの高値に原因を調べてみる事にしました。

インターネット等で調べて見ました。

ラン(14sai)の血液検査の結果は
  高いのは
中性脂肪(TG) 291mg/l(正常20~155)            148(もも13sai))
ALP 5065mg/l(正常高~142)   3年前(2484)   475(もも)

のみで,肝臓,腎臓,糖の値は正常値内
       T-コレステロール(TCHO) 310mg/l(正常70~303)はすこし高い程度でした。

  エコーからは,胆のうに胆でいが少し,肝臓に脂肪が見られました。

この症状から、

インターネットで,症例として、
『脂質代謝改善治療の導入によって、高ALP(アルカリホスプァターゼ)と臨床症状が改善された犬の4症例』と言うのが見つかり

高ALP血症と高脂血症の関連には
 1 胆汁うっ血滞によりALPの増加がみられる。
 2 高脂血症がある場合、ALPとALTの活性が高い。
 3 胆汁うっ滞と高脂血症の関連
 4 脂質代謝異常症の治療により、ALP値の改善に期待できるのではないか?

一例として
 Mダックス 8才 8.6kg ALP(6292)   TG(291)
他の値は正常に近い。
 此れはランの症状と非常に似ていると考えられた。

 この場合『LIPOTEST』、(コレステロールを4種と,中性脂肪5種に分類するの詳細な検査)をすると
 症例では
  中性脂肪の一種VLDLが高く 112(正常~67)、脂肪の代謝異常が認められ
 ,此れを改善する薬を投与するとともに,低脂肪食で
  94日目に
   体重(8.6kgから  7.8kg)
ALP (6292から  2286)
TG ( 295から    87)
T-CHO(180から   142) と改善されています。

  そこで,ランも『LIPOTEST』をすると、ほぼ同じ結果が見られ,
  VDLD  が   168 と  高い値でした。


  やはり,ランも脂質代謝異常があると思われ、
  肝臓にもやや問題があるので
  肝臓の薬(ウルソ)と脂質異常の薬(クリノフィブラート)を暫く飲み様子を見る事にしました。
  さらに,重要なのは食事による減量で,低脂肪食(サイエンスライト)を今までより1割減らし、肉,オヤツを半減しました。
  此れで,暫く経過を見ます。
  とりあえず,癌等ではないので一安心しました。
  
  手術を中止した2個の固まりを,根元を糸で結び,細胞の壊死を待ち
  頭のは黒くなりとれました。
  大きかったオハラのは,ランが噛み切って,それも奇麗に,すっか回復
  
わん子の会23年度会報ここから



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