雨がやんだら照り返る暑さ
わん子達も大変です
皆,思い思いの涼を求めて,縁の下,緑の木陰,センプーキの近くと場所を移動しています。
人も,まだ,センプーキでがんばっています。
が,ダウン,クーラーのお出ましです。
5わん子も一緒にクーラーの効いた部屋で
此れからが思いやられますね
家の14才(?)の『ラン』が
なんで私だけ『カラー』なの???
実は,ランにはオハラに1.5cmくらいの腫瘍があり,頭に1cmくらいの脂肪の固まりがありました。
此れを,取ろうかどうしようか迷っていたのですが
オハラの腫瘍の上にコブみたいな分裂が見えたので,取る事にしました。
それが、6/17
絶食して連れていき,血液検査をすると
ALPが5065U/l (正常値 ~142) 高すぎます。
2年前には2484U/l 正常値より高ですが,年をとると此れくらいでも元気で居る子が多いとの事で,治療はしていませんでした。
結果、手術は中止し,ALPの高値に原因を調べてみる事にしました。
インターネット等で調べて見ました。
ラン(14sai)の血液検査の結果は
高いのは
中性脂肪(TG) 291mg/l(正常20~155) 148(もも13sai))
ALP 5065mg/l(正常高~142) 3年前(2484) 475(もも)
のみで,肝臓,腎臓,糖の値は正常値内
T-コレステロール(TCHO) 310mg/l(正常70~303)はすこし高い程度でした。
エコーからは,胆のうに胆でいが少し,肝臓に脂肪が見られました。
この症状から、
インターネットで,症例として、
『脂質代謝改善治療の導入によって、高ALP(アルカリホスプァターゼ)と臨床症状が改善された犬の4症例』と言うのが見つかり
高ALP血症と高脂血症の関連には
1 胆汁うっ血滞によりALPの増加がみられる。
2 高脂血症がある場合、ALPとALTの活性が高い。
3 胆汁うっ滞と高脂血症の関連
4 脂質代謝異常症の治療により、ALP値の改善に期待できるのではないか?
一例として
Mダックス 8才 8.6kg ALP(6292) TG(291)
他の値は正常に近い。
此れはランの症状と非常に似ていると考えられた。
この場合『LIPOTEST』、(コレステロールを4種と,中性脂肪5種に分類するの詳細な検査)をすると
症例では
中性脂肪の一種VLDLが高く 112(正常~67)、脂肪の代謝異常が認められ
,此れを改善する薬を投与するとともに,低脂肪食で
94日目に
体重(8.6kgから 7.8kg)
ALP (6292から 2286)
TG ( 295から 87)
T-CHO(180から 142) と改善されています。
そこで,ランも『LIPOTEST』をすると、ほぼ同じ結果が見られ,
VDLD が 168 と 高い値でした。
やはり,ランも脂質代謝異常があると思われ、
肝臓にもやや問題があるので
肝臓の薬(ウルソ)と脂質異常の薬(クリノフィブラート)を暫く飲み様子を見る事にしました。
さらに,重要なのは食事による減量で,低脂肪食(サイエンスライト)を今までより1割減らし、肉,オヤツを半減しました。
此れで,暫く経過を見ます。
とりあえず,癌等ではないので一安心しました。
手術を中止した2個の固まりを,根元を糸で結び,細胞の壊死を待ち
頭のは黒くなりとれました。
大きかったオハラのは,ランが噛み切って,それも奇麗に,すっか回復
わん子の会23年度会報ここから
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