たぬきのポチと犬のペコ

家の前の小さな草むらで生後間もない真っ黒な仔犬が雨に濡れながらないていました。育ててみたらたぬきでした(^_^;)

残されたタヌキ

2012年04月15日 10時28分28秒 | タヌキ

ぱくさん、mindig(元)さん、力の盾さん、いろはさん、mitsunyanさん、心温まるコメントをいただき、大変ありがとうございます。そして長い間一言もお返しできないことをお詫びします。

そしてたぬきの掲示板のご常連の皆様、事あるごとにお声をかけていただき、ポチのことを思い出していただいてありがとうございます。

それから、たぬきの掲示板に参加してくださったり、ご相談いただいた皆様、それに対して親身になってお答えいただいた皆様には、本当にいつも感謝しています。勉強になります。そして楽しんでおります。

たんちゃんママさんのブログもとっても楽しくてママさんのアイディアとセンスには頭が下がります。

たんちゃん可愛すぎます。

ブログでも掲示板でもきちんとお一人お一人にお返事しなければいけないのに、すみません。

そして掲示板ではツッコミも入れたくて仕方ありませんが、どなたかにお返事して、どなたかにお返事出来ないというのが出るといけないので、本当にすみません。

これからもお返事できませんが、お許しください。

 

先月10日、2匹のタヌキを見ました。夜9時過ぎ、国道の長い直線になっている所で、他には車がいませんでしたので、割と早く何かいることに気づくことが出来ました。

対向車線にいましたので、いつでも止まれるようにゆっくり走りました。

でも2匹のうち1匹は、横たわっていました。もう1匹は鼻先で懸命に起こそうとしていました。

きれいに見えたので怪我をしているのかもしれないと思って、通り過ぎたところに路肩が広くなった所がありましたので車を止めました。

ドアを開けて車から降りると1匹はあわてて国道を横断して藪の中に駆け込みました。

いつか怪我をしている動物を助けられたらと常備していた手首も保護できる長めの皮手袋をトランクから出して近づきました。毛並みがつやつやして本当にきれいなタヌキでした。いきなり振り向いて噛みつかれたら怖いので、ちょんちょんと腰のあたりをつついてみましたが、反応はありませんでした。

顔を覗きこむと目は開いていました。と言うよりも瞳孔が開いている状態と言った方が正しいでしょうか。

あごの骨がちょっとずれているように見えました。口の前にわずかに血がありましたが、周囲には全く血はありませんでした。

そっと手袋した両手を体の下に差し入れて持ち上げました。重さは3、4㎏といったところでしょうか。

でも筋肉に力が全く入っていない体と言うのは手で支えた所から外側は、だら~んと体が垂れ落ちる感じなんですよね。

持ち上げた瞬間、亡くなったばかりのポチの感触が蘇りました。

手袋越しではありますが、温かく感じました。ほんのちょっと前まで元気に走り回っていたのだろうなと思いました。

その間、藪に逃げ込んだもう1匹のタヌキは、姿は全く見えませんが、遠くに逃げずにずっとガサガサ藪の中で音がして気が気じゃないような感じで視線を送っている感じが伝わってきました。遠くに連れて行かないでという感じでした。

この2匹が夫婦なのか兄弟なのかはわかりません。雄か雌かもわかりませんが、いつも一緒に行動していたのでしょう。先導していた方なのでしょうか、後を追っていたほうなのでしょうか。

早く起きて、こんな所で寝ていたら危ないよ。そう言うように懸命に起こそうとしていたタヌキのことを考えると、たまりません。これからは一人ぼっちでエサを探して、一人で寝ないといけません。

他に悲しんでくれるタヌキはいません。慰めてくれるタヌキもいません。

亡くなったタヌキも無念だったと思います。ほんの一瞬何かのタイミングが違えば何事もなくこれからも仲良く寝食を共に出来ていたと思います。

前にも書きましたが、事故で命を落とした動物を見る度に、ポチの成長を思い出します。生まれておっぱい飲んで、目が開いて時々こけながら、ヨチヨチ歩きを始めて、いろいろなものに興味津津な時期を経てここまで大きくなったのに、お別れを言う間もなく一瞬のうちに命を絶たれてしまう、残酷ですよね。

この日も普通に目覚めたのに何分後か何時間後にはもう目覚めることが出来なくなってしまいました。

亡くなったタヌキがさらに轢かれないように、そして生き残ったタヌキが安全に相手の旅立ちを理解し、十分に別れを惜しむことが出来るように藪の中にそっとおいてその場を立ち去りました。

 

さて私ごとですが、昨日の土曜日、Lung cancerのステージⅢBを宣告されました。

一昨年の末に日曜日でも検診してくれる検診専門の病院で節目健診を受けて胸部X線での腫瘍を疑われる影の結果報告は届いていました。

でも放置していました。去年のお盆過ぎくらいから結構喘息のような咳が出るようになってだんだんひどくなってきました。

9×7×6センチ、かなり大きく育ちました(^_^;)

1日でも早い専門病院への入院を勧められていますが、そういうわけにもいかなくて。

ポチが、虹の橋のたもとで待ちくたびれているんだろうなぁ。

近いうちに入院することになりますが、たぬきの掲示板の最低限の管理が出来なくなることをお許しください。

あぁ、入院してもペコが僕の布団の上で一緒に寝てくれない状態で眠れるだろうか。

今、なるべく平静を保とうとしていますが、ネットって便利ですが、恐怖もかなりあおってくれますよね。

簡単に同じステージの人のこととか、末期の症状とか知ることができて、正直なところ、すごく怖いです。

すみません、ちょっと混乱しています。

もしメールやコメントをいただいたとしてもお返事出来ません。

お許しください。

気持ちのこもったものであればあるほど、お返事で、あれこれ考えて何も手がつかなくなってしまうもので。

ホント、僕は文章が苦手で、短時間でうまく自分の気持ちを表現出来ません。

これからも一方的にとりとめもない記事をアップすることがあると思いますが、ご容赦ください。

それから、もし僕を知っている人がいても電話しないでくださいね。

お見舞いもね。

まだ、胸部X線写真とCTだけの診断で、確定ではありません。

仕事のこと、これからの生活のこと、アルツハイマーの父や膝、腰が悪くてあまり歩けないちょっと問題のある母、能天気な家内(笑)、僕にベッタリのペコの生活、先の見えない恐怖と不安が次々襲ってきますが、考えても仕方ないですよね(^^)


おやすみポチ よい夢を 

2010年09月20日 20時46分14秒 | タヌキ

おやすみポチ よい夢を Good night Pochi. Have a nice dream.


画面が小さいと見にくいと思いますので、ぜひYouTubeでご覧下さい。

動画の最初の画面でタイトルをクリックするか、

動画の画面のどこでもWクリックするか、

こちらをクリックしてください。http://youtu.be/biZkL31bXgo

Una Notte Per Noi 3
アーティスト: Francesco De Masi
長さ: 3:04
ジャンル: Classical

2009年4月13日のポチです。
「たぬきのポチの短い動画」
http://youtu.be/c00GRpyBFKg
の前半部分でカットしたシーンが残っていました。
旅立ちのちょうど4か月前ですが、とても元気でした。


2010年花火の10カウント 

2010年08月07日 03時01分34秒 | タヌキ
2010年花火の10カウント 10 counts of 2010 fireworks


前半は、たんちゃんママさんのブログで「タヌキの癖?」として記事にされて話題になっていた「足上げ」です。
2009年7月22日(旅立つ22日前)のポチです。
家内がトイレから出てくるのを足を上げて待っています。


You Tubeの大きい画面の方が見やすいと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=EYwu6V-D-zY


記事を見てポチを思い出してとても懐かしかったです。
片足を上げた状態で耳を澄ませていることが多かったです。
聞こえてくる音に集中して自分は逃げて身を隠す必要があるのかどうかを判断しているかのようでした。
やはり出足が大事なのでしょうね。

今年も7月28日に地元で花火大会がありました。
ペコは夕方に花火大会があることを知らせる狼煙の音で怯えてしまって
その後は、もう呼んでも耳に入らない、撫でても、ぴったり寄り添っても全く反応なし、大好物のおやつも見向きもせず、狭いところを探して入り込んでずっと震えていました。

日頃は、ペコは、猛暑で夏バテ気味ではありますが、元気です。
家の中で涼しい所を求めて1日いろいろ移動しています。


ポチは他人は恐れたけど、花火には全く動じなかったなぁ。
去年は、僕の横で扇風機にあたって、花火の音に耳で反応しながらもスヤスヤ眠ってたなぁ……


たくさんの方にコメントやお尋ねやご依頼をいただいたのに
お返事が出来ずすみません。
今はいろいろな面で余裕がなくて……

コメント欄は、皆様のご交流に自由にお使いくださいませ。
明らかに詐欺と思われる不快なものは削除します。


ポチのおすすめ動画を選んでみました

2010年03月23日 04時04分57秒 | タヌキ


初めてここに来て下さった方々にお勧め動画を選んでみました。
お時間が許せばご覧になってください。



ポチがタヌキとわかった日の動画です。
小さい頃の動画はこれしかありません
2つとも同じ日のものです。
最後はだぶっています。


ついに公開!2006年6月10日のポチ 
http://blog.goo.ne.jp/siroboshi/e/6282db97f6134b2732f809018d3bd9e8


生後約1ヶ月のポチ
http://blog.goo.ne.jp/siroboshi/e/c3f6bae1e04387cc85b637146f7608b8




僕自身がポチをとても愛おしくなってくる動画です


布団に隠れるポチ
http://blog.goo.ne.jp/siroboshi/e/6662546f6f8ef334d371c7d202e8cefc




貴重なポチの鳴き声をバックに流しました


ポチの鳴き声とスライドショー
http://blog.goo.ne.jp/siroboshi/e/40747255df7d86accbe8357354bffe90




ポチとペコがうまくいく動画を撮る日を夢見ていましたが……


恐いペコとビビるポチ
http://blog.goo.ne.jp/siroboshi/e/415cc69841328caadc1cf5166b5607b3


ポチを観察するペコそして嫉妬心
http://blog.goo.ne.jp/siroboshi/e/941a59dde4bba3e45de056abd292418d




僕が時間がない時に見る動画です


ポチの短い動画
http://blog.goo.ne.jp/siroboshi/e/05948a8518a6b21df84d6e0160670a2d




最初にクラシック音楽をBGMにしてYou Tubeで評判が良かった動画です。


ポチ王子にマッサージ
http://blog.goo.ne.jp/siroboshi/e/b73f3ed1eecbf6a72432b6e63fe2da02




これもYou Tubeで評判がいいのは意外でした。
ブサカワって言うんでしょうか?
いびきと言うより寝息です


ポチのイビキ 
http://blog.goo.ne.jp/siroboshi/e/d5a3b66504ed79cfab8cc2b20141158f




一生懸命隠します


パンの隠し場所を変えるポチ
http://blog.goo.ne.jp/siroboshi/e/c29f43e89329a9398e83dfaa6fc76a90




ポチは身だしなみに気をつけます


ポチの香水付け
http://blog.goo.ne.jp/siroboshi/e/0f76c95d80f12e46b3c41ea288e3b331



長いですが、追加しました。
やはり、これははずせません。

ポチの爪切り
http://blog.goo.ne.jp/siroboshi/e/80243bfe74ba45f2cd861620aa30f94c




お気に入りのものがなかったら、貴重なお時間をとりすみませんでした

ポチと花火

2009年12月24日 01時56分14秒 | タヌキ
ポチと花火 Pochi and fireworks


これは2009年7月28日の動画です。 
ポチが亡くなる16日前です。

その日は花火大会が行われました。
僕の部屋から花火を見ることが出来ます。
ポチは僕の部屋で過しました。
花火の音は一応気にはなるようですが平気です。

でも来年の花火大会の日はもうポチと過せません……

これがポチの未発表の動画としては最後になると思います。



一方ペコは花火が始まると、狭くて暗い所へ行ってブルブル震えています。

最近ペコは、僕の布団の足元に来て寝ることが多いんですが、夜中にこのビデオを編集するのに花火の音が聞こえてきた途端にスヤスヤ寝てたのが起きてお座りの状態になって2秒間隔くらいで体中がブルブル震え始めます。
ビデオの編集を止めて音がしなくなってもしばらくはずっとその間隔で小さく震え続けるんです。
「ペコ、大丈夫、大丈夫」と抱きしめても固まってしまって震えが止まりません。

ペコが下に降りている間にとまた編集を始めると、また間が悪いペコが2階に上がってきた音がしました。
動画の再生をそのままにして部屋の戸を開けに行ったら、ペコが部屋の前で待っていました。
尻尾を振りながら部屋に入ったのはいいのですが、ペコの寝る所にあるパソコンの前にやってきて小さな音でパン、パンという音が聞こえるとクルッと振り返ってわき目も振らず部屋を出て一目散に階段を駆け下りて行きました   




しばらくコメントへのお返事が出来ないかもしれませんがお許しください

ポチの獲物 

2009年11月23日 13時09分00秒 | タヌキ
ポチの獲物 The game of Pochi


2007年6月の動画です。 
昔VOXにUPしたものに未公開部分を追加しました。

ゴムや合成皮革には異常に執着しました。
あのにおいが野生の血を呼び起こすのでしょうか。
喰いちぎって食べる感じで危険なのでとり上げようとして
ひどく噛まれてかなり流血した記憶があります。
ストレス解消のためのおもちゃにも注意が必要です。

しかしポチはサッカー選手に向いてるかもなぁ
ポチがボールを持ったらもう誰も近づけない

ポチが好物を食べる時の声

2009年11月15日 08時38分17秒 | タヌキ
ポチが好物を食べる時の声A voice when Pochi eats a favorite



2007年7月
ポチが一時期はまってた犬のおやつです 
食パンの時もそうですが、初めて食べたものの食感や味が、自分の好みだった時にしばらくは興奮した声を出しながら食べます
何回か食べて慣れてくると静かに食べます



ポチとの触れ合い

2009年11月02日 01時35分19秒 | タヌキ


Whistles Gang
アーティスト: Gabriele Ducros
長さ: 3:55
ジャンル: Classical


これも2007年の動画です。 
ポチをさすると時々お礼をしてくれます。
僕の腕をなめたり、前歯で優しく小刻みに噛んだりします。
でも頭をなでようとすると噛み付こうとします




たぬきのストラップをオークションで安く手に入れました。
尻尾がアライグマだけど
いや、これは元々アライグマなのか




ポチの走り 

2009年10月22日 00時18分11秒 | タヌキ
ポチの走り A run of Pochi



2007年のポチです。 
ポチは天国でも草原やお花畑を疾走していると思います。
ポチ!Go!Go!Go! 



アメリカ人のcrokittycatsさんがポチを描いてくださいました。



日本語のメールもいただきました。
許可もいただいたのでそのまま公開します。 


a drawing of Pochi for you
しろぼしさん へ、

すみません。 私の日本語はわるいですよ。

ポチくんの訃の時、私はとても泣きました。 私はしろぼしさんがいいポチくんの
父でと思います。 すみません。 私の日本語はわるいですよ。 ポチくん の ビデ
オがよく見ていあす。私はポチくんが大好きでした。

私はしろぼしさんのための天のポチくんのデッサンを作った。 私のデッサンを見
て下さい。

じゃニャ。



左に描かれているのは何ですかとお尋ねしたら……





ポチ、食べないで!のスリッパでした。





アップにしてみました。





なるほど!
芸が細かい!

どんな方なのかYou Tubeにアップされてる動画を見てみると
Skimble loves Ikochan's voice スキンブル は イコちゃんの 声が大好き

やっぱり芸が細かい!
ネコのスキンブルちゃん、可愛いですね。

ポチの鳴き声とスライドショー

2009年09月26日 06時47分41秒 | タヌキ
ポチの鳴き声とスライドショーA call and slide show of Pochi




2007年2月12日のポチの鳴き声です。
生後9ヶ月くらいです。
寂しくてケージの中から「誰か来て」と呼んでいます。

ずっとパソコンに取り込むことが出来ずにいましたが
編集ソフトに直接取り込むことが出来ました。

写真は2007年のものを並べました。


 

おぼえてる?ポチ
お父さんは、ポチの声を録りたくて
なかなか行ってあげなかったね。
あのときはごめんね。

お父さんがいくら泣いても出てきてくれないのは
あのときのお返し?

ごめん、ごめん、本当にごめん。
今だったらすぐに……

……やっぱり行けないよ。
そっちはまだ遠いよ……

ポチ釣り 

2009年09月21日 20時40分40秒 | タヌキ
ポチ釣り Pochi fishing



2007年6月8日

ポチが1歳の時の動画です。
ポチを天国から 「釣り」戻したいです…… 

先日夢を見ました。
僕の夢は断片的でほとんどはストーリーになっていません。

一つは僕の方を向いてたポチが急に反対側を向いたので
回りこんで顔を見たら一筋の涙が流れていました……

もう一つは地元の小さな川で何故か泥のついた器を洗っていました。
手がすべって器が離れました。
でもすぐにつかめると思っていました。
とてもゆるやかな流れだからです。
しかし追いつけそうで全然追いつけないんです。
そして川はどんどん広く深くなって器は遠くに流れて行きました……

さようならポチごめんねポチ

2009年08月17日 02時06分36秒 | タヌキ
8月9日咬み付き防止のカラー?をさせた元気のないポチです……


タヌキは寒くて餌の少なくなる冬のために秋に脂肪をたっぷりつけて太ります。
でも春から夏にかけては冬毛の綿毛がどんどん抜けて、体も痩せるので小さく見えることは、何とも思っていませんでした。ですから夏場の食が細いのもそれほど気にしていませんでした。

でも今年のポチはお腹の毛が抜け落ちてかなりひどい皮膚炎にかかりました。
だんだん食べる量が減ってきました。
でもいつものように元気でした。
しかし8月5日から全く食べなくなりました。
さらに水を飲んでも嘔吐するようになりました。

成長して後の元気なポチは、いやな事に対して抵抗する力はかなりのものでその咬みつく時の瞬発力も相当なものでした。
先生やスタッフの方に咬みついてしまっては申し訳ないと思い、6日、とりあえず便ををみてもらおうと仕事を早めに終えて隣町の獣医さんの所に行こうとしたのですが、診療時間の終わる19時をちょっとすぎましたので、寄るのをやめて買い物をして帰りました。

まぁあの健康なポチのこと、今日帰ったら何事も無かったように食べたり飲んだりするかもしれないなぁくらいの気持ちでした。
でもその夜も改善せず、水を飲むと胃が空になっていたため、白くねばねばした胃液と一緒に吐くようになりました。次に吐いた時は毛繕いの時に飲み込んだらしい毛がたくさん出てきました。

翌7日、ポチを連れて行くことにしました。便と嘔吐物と毛を吐き出したときの嘔吐物を撮ったデジカメも持って行きました。

ポチは意外にも診察台で暴れませんでした。おしっこは漏らしました。

あの胴輪も出来なかったポチが先生やスタッフの方々の前で僕に咬み付き防止のカラーをさせました。

便に異常はありませんでした。

X線撮影はかなり無理な体勢を強いるのでさすがに難しいだろうということでしませんでした。
熱は平熱が38度台らしいのですが39、7度ありました。
栄養剤の輸液と抗生物質と吐き気止めの注射をしてもらいました。

翌土曜日もしてもらいました。でもポチは一日何回も胃液を吐きました。
その胃液に血が少し混じるようになりました。

翌日曜日、僕が頭を抑えてスタッフの方が前足を抑えて先生が後ろ足を抑えてX線撮影をしました。横向きと仰向けの姿勢にされての撮影でさすがに牙をむいて抵抗しましたが、その力はかなり弱くなっていました。

血液検査もしていただきました。イヌ科ではありますが血管の位置が犬と少し違うし皮膚が硬く血管を見つけるのが大変そうでした。
足の毛をバリカンで剃って念入りに触って何回か刺してやっと入りました。
ポチは全く痛そうな感じではありませんでした。

X線撮影の結果、胃の辺りにピンポン玉程度の腫瘍らしきものが見つかりました。
しかし腹部の触診をしても腫瘍らしきものは触れないし確定は出来ませんでした。
お腹を開いて確認すればいいのですが、血液検査の結果、内臓機能に特に問題はないものの造血機能に障害をきたしていて極度の貧血なので、手術をしたら死んでしまうとのことでした。通常13程度のヘモグロビン量が4.3しかありませんでした。それから血糖値も少し高かったです。
吐き気止めに加えて胃粘膜保護剤の注射も始めました。これも吐き気止めの効果が期待できるとのことでした。
とにかく嘔吐を止めないと脱水症状を起こしてどんどん体力を消耗するということでした。

吐く回数は極端に減りました。
ただ少しでも欲しがる水分を与えたら胃液を嘔吐してしまいます。
氷なら一気に入っていかないのでと思ってやりましたが、これでも嘔吐してしまいました。

ポチは5日から何も食べず、水は飲みたがるのに飲むと直後に吐くの繰り返しでした。
どんどん動きが緩慢になり筋力が低下してきました。
階段をリズムよく駆け上がっていたポチがだんだんつまずくようになり、階段の途中で立ち往生するようになり、最後には全く昇れなくなりました。
常連の方には過去の動画で見ていただいたこともありますが、サークルの上を開けるとポチはジャンプして縁に飛びついて僕に抱っこされて外に出るのが日課でしたが自分ではいつもどおりジャンプしたつもりだったのでしょうが、足の筋力が落ちてほとんど跳べず後ろ足から崩れ落ちてしまいました。
最後には飛び上がろうと足を曲げた瞬間、体重をささえきれず倒れてしまいました。

ポチの体重は4.1kgしかなくなっていました。冬場の一番重い時には8kgありましたが、今までなら夏でも6kgはありました。
毎日ポチと二人きりになった時、やせ細った体で、必死に立ち上がる姿、体をささえきれず崩れ落ちる姿、何も出来ず立ちつくす姿を見て涙が止まらなくなりました。

夜中に一人で過去の飛び跳ねてた動画、いたずらする動画、僕を咬もうとする動画
抱っこされてキョロキョロする動画、ハロゲンヒーターの前でまったりする動画、パンを隠そうとする動画、オモチャを振り回す動画などを見てどんどんつらくなりました。

命をつなぎとめる為に毎日通う病院が唯一の支えでした。栄養剤の輸液のあと、ちょっとポチは元気になるんです。暗くなる僕に先生夫婦やスタッフの方々は一生懸命、そして明るく接して下さいました。
僕の唯一元気になれる希望を少しでももてる時間でした。
ポチは、自分の思い通りに体が動かない、飲みたい水を飲んだらすぐに吐いてしまう。
きっとどうなってしまったのか、自分の状況に戸惑っていたことでしょう。

病院に毎日通い始めるようになって診察台に連れて行くとおしっこを漏らしました。そのうち名前を呼ばれて抱きかかえただけで緊張して漏らすようになりました。
他人が恐ろしいポチにはかなりのストレスだったと思います。
そのうち家で抱え上げるだけで漏らすようになりました。
これも条件反射になったんだろうと思っていましたが、寝ている間に漏れてることもあるようになってオシッコを止めておく筋肉の力も衰えていったのではと思うようになりました。

そして13日、母が氷を柵の間から手で差し入れたらそれを叩き落して狂ったようにガリガリ割って食べました。病気になってからは、今まで氷をやってもそれを一生懸命舐めるだけでかじるなんてしていませんでしたし、吐かなかったので、少し元気になったとみんなで喜びました。その後しばらくしてやはり胃液を吐きました……

午後になって弟が帰省してきました。今年はもう逃げる体力もないかもしれないと思っていましたが、弟を見て静かにですが、小屋に逃げ込みました。

そしてお盆休みの間、午後5時~5時半の間、獣医さんが診て下さるので、それに合わせて出かけるためにサークルから出そうとしたら僕の手の届かないところに逃げました。
やはり少し元気が出てきていると思いました。
サークルの中に足を踏み入れてポチを捕まえたときは全く抵抗しませんでした。
しかしおしっこも漏らさなかったのでやはり良くなってきていると思いました。
後からわかったのですが、おしっこを漏らさなくなったのではなく、輸液をおしっことして排出できなくなっていたようです。
体重が減るのが止まったと思っていたのはむくんでいたのでした。
亡くなる前日のポチのお腹を見たら明らかにむくんでいるのがわかります。

いつものように僕と車の後部座席に乗り込んで、僕の横に乗せました。
途中から抱きかかえました。
そのうち力を抜いて僕のひざの上でだら~んとしましたので、安心して眠ったんだなぁと思っていました。
到着して「ポチ着いたよ、起きて」って抱き上げました。
すると手にも足にも力が入ってなくて首は横や背中側に倒れて意識が無くなっていました。「ポチっ!ポチっ!」と叫びながら病院に入っていきました。
「ポチが、ポチがっ」と先生に言ったきり声になりませんでした。
すぐに懸命な心臓マッサージを始められました。ポチは大きな声でヒクッ、ヒクッと繰り返しました。息を吹き返したと思いました。
先生は懸命に強心剤の注射を打とうと血管を探されましたが、前にも書きましたが犬と違って位置が違い血管も細いみたいで針の太さを何度も変えられましたが、細い針では硬い皮膚に入っていかないようでした。
結局、ポチは、声も上げなくなり何の反応もしなくなりました。
先生もスタッフの方もポチから力なく手を離されました。
先生がエコーでポチの弱いながらも動いている心臓を見せて下さいました。
そのうち、動きがゆっくり止まり、あとはちょっと弁が振動しているだけですと説明されましたが、素人目には振動はわからなかったです。
そして完全に停止しました。

目も口も半開きでどこにも力が入ってないポチを抱き上げて首を支えながら先生方にお礼を言いましたが言葉になりませんでした。

待合室には他の患者さんが待っておられましたが涙ではっきり見えませんでした。家内が支払いを済ませてもう一度受付で言葉にならない声でお礼を言って外に出ました。

腫瘍なら仕方がないのかとも思うようにしていましたが、一度大量の毛を吐いたこともあり先生のいろいろな説明のとき、チラッと出た毛球症という言葉がひっかかって今日ネットで調べてみて唖然としました。
ポチの症状そのものでした。

毛球症

僕は猫を飼った事がなく、あまり知りませんが、ネコ草を食べて毛玉を吐き出すくらいのことは知ってました。
でも毛玉って言うくらいだから毛糸の小さな毛玉みたいなのがコロコロっとあるんだろうくらいにしか考えずそれがそんな重い症状を引き起こすなんて考えてなく体調を整える程度のものという認識で軽く考えてました。

ポチはよく毛繕いするので、ネコ草は育てて食べさせたこともありますし、ポチもよく食べてました。でもそれで吐いたことはありましたが、それに毛が混じってるということもありませんでした。
最近は少しはかじっても全く食べようとしませんでしたから、やはりタヌキはネコと違ってそんなに必要ないんだろうと思っていました。やはりイヌ科だし、胃腸の調子が悪い時にちょっと食べるもので、それを食べないと言うことは特に体が要求してないということで、体調はいいんだろうと思っていました。
食べ物は最初の頃はいろいろ食べてましたがだんだん偏食がひどくなって気に入ったものしか食べなくなりました。
まぁ、それらをやっておけばポチは喜んで食べるし、犬の食べ物で、それなりに不足しがちな栄養を強化してあるみたいだし、何よりポチが喜んで食べて元気なんだから大丈夫だろうと甘い考えを持っていました。

今回手術が不可能な理由となった極度の貧血も造血機能の障害ではなく、偏食が原因だったのだろうと思います。そして血糖値が高かったのも偏食と本来餌を探して動き回る野生動物を家の中だけで、しかも1日の大半をサークルの中で過ごして、運動不足で雌とめぐり合うこともなく、かなりのストレスがあっただろうと思います。
おまけに冬毛が生え変わる時は大量の抜け毛があり、それを毛繕いすれば当然体内に毛が入っていきます。

僕はタヌキはイヌ科でも性格はネコと言ってきましたが、もう少しネコについて知っておくべきだったと思います。
結局ポチの寿命を縮めたのは無知で過保護だった自分だと思います。
僕を信じてくれてたポチに申し訳なくて悔しくてまた涙がこみあげてきました。
ごめんねポチ……


悲しい旅立ちポチ1 Sad departure Pochi 1

天国に旅立つ4日前の8月9日の病院に行く途中の車内です。
まだ少しは元気がありました。

Childs Garden Part 1-Zavior Dax
アーティスト: Dax Johnson
アルバム: The Random and the Purpose
長さ: 4:00
ジャンル: Classical

悲しい旅立ちポチ2 Sad departure Pochi 2

これが命の灯火が消える前日12日夜です。
もう、かなりひどい状態でした……
見ててあの駆け回っていた頃とのあまりの違いに涙が止まりませんでした……

Tema Bambino
アーティスト: Walter Rizzati
アルバム: Lucio Fulci Horror and Thriller
長さ: 1:54
ジャンル: Classical

最後のポチ last Pochi

これは12日の病院に行く途中です。
かなりつらそうでした。
これをポチの最後の動画とします。
長いですがあまりカットしたくありませんでした……
ポチ……寂しい……逢いたい……

A Moment in the Life...
アーティスト: Dax Johnson
アルバム: The Random and the Purpose
長さ: 9:05
ジャンル: Classical

H22年3月18日追加
この記事に直接飛んでこられる方がたくさんいらっしゃいます。
感情のままに書いた長文を最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆様に生命力に満ち溢れていた時のポチも是非見ていただきたいです。
生後1ヶ月のタヌキと判明した日のポチの動画へのリンクです。

ついに公開!2006年6月10日のポチ

生後約1ヶ月のポチ