この記事では最終回を迎えた「仮面ライダーキバ」について思う存分毒を吐きまくります。ぶっちゃけ、愚痴のオンパレードです。
つまり、自己満足と「キバ」が面白くなかった!と思っている方向けの記事です。
ですから、「面白かった」「好き」と思って見ていた方は決して読まないで下さい。
もしこの先を読んで不快な気持ちになっても責任持てません。その事について異論を唱えられてもレスすることもありません。予めご了承下さい。
また、作品を見てない方には全くワケのわからない内容だというのも先に申し上げておきます。
一年前、「仮面ライダー電王」の最終回を見終わった私は
「あ~、せめてあと1話分の尺があれば、もっとたっぷり後始末できたのに」
とほんのり残念な思いも抱きつつ、ずっと視聴してきた電王が終わったことに対する寂しさと大団円に終わったことに対する嬉しさに満たされていました。
(最終回の物足りない感は後にDVD特別版で出たディレクターズ・カット版最終三部作を見てけっこう解消されました)
そして「次のライダー」の予告を見て、電王とは全く別の期待にわくわくと胸を躍らせていました。
なんか、すごく面白そう。
1週間後、「仮面ライダーキバ」が始まりました。
アバンタイトルで微かな不安が過ぎったものの、86年にゆりが付けた教会の扉の傷を08年の渡が手でなぞり、OPに繋がっていく場面で「おお、なかなかイイんじゃない?」と思いました。
OPのイントロとかゴシックホラー調とか、やっぱイイ感じなんじゃない?
しかし第一話が終わった時点でポカーンと口を開けている私がいました…。
なんか、これ、ちょっと変じゃない?
どこが変って、よく判らないんだけど、なんかちょっと変じゃない?
それでも、やっぱり何話かは見てみないと勿体ないしと思って次の回も見ました。
2004年に「仮面ライダー剣」を見てた時は「2004年」という私にとって非常に特異な年だったせいで「面白いと思えない仮面ライダーを頑張って見続ける」という根性が無くて途中でリタイアしたのですが、リタイアした後けっこう面白くなったと後で聞いて残念に思ったものです。
それがあるから、最初ちょっとくらい自分の感性に合わなくても、いつどこで面白くなるかもわかんないから見続けてみようと思ったんですよね。
しかし回を重ねるごとに、違和感はつのって行きました。
現代・過去とも主人公とかヒロインの言動がとても好感を持てるものじゃない(というよりハッキリと不快)のなんか瑣末な事。
物語の基本から何から、全く筋が通ってなくて、「ぽかーん」とする他ないんです。
柱を立てず、釘を使わず、腐った木材をいい加減に組み立てて二階建ての家を建てては壊れては瓦礫を片付けて新しく作り直すのを繰り返してる…みたいな感じでしょうか。
今語っている話以前のエピソードが全然土台として機能してこない。
まるで、それぞれのエピソードが同じ世界で起こった事ではなく、少しずつ違った平行世界での出来事を順に紹介してるみたいな。
登場人物の言動を支えるパーソナリティも一定してない。
「この人ならこういうケースに遭遇したらこう言う、こう行動するだろう」みたいなものが全く確立していかないんですよね。
当初は公式HPもわりと見に行っていたのですが、その限りでは設定などはしっかりしているように見えます。が、肝心の物語中で語ることもなく流されてしまっては設定を見ていない人には何がなんだかわからない。
公式とはいえホームページや設定書を見ることを前提とした物語作りそのものがもう間違ってます。
だから1年の放送期間のうち、世界観を構築する大事な期間である筈の第一クールでは「どこが悪いから面白くないんだ」と批判するにもそのポイントすら掴みきれないような状態でした。
すべてが意味不明でマトモじゃないからどこをつっこんでいいかがわからない…って、実際テレビで放送されていてスポンサーがお金を出して作ってるドラマとしてどうなの?
少なくとも特撮ヒーローものとして物語を構築するのに最低限必要な
「このヒーローは何故、何のために、どういういきさつで変身して戦うことになったのか」
「敵怪人は何故、何のために人間を襲うのか。それは倒すことでしかやめさせることの出来ないことなのか」
を説明できないのは「謎」でも「伏線」でもなく脚本家による設定頼りの怠慢といきあたりばったりのいい加減な作劇としか思えません。
それでも終盤までにそれが明らかにされていればまだマシだったんですが、とうとう最終回まで肝心のことが明らかにされることがなかった。何これ?!
定石外しもいいでしょう。どうせ、平成ライダーは子供向けとは思えない物語が多いシリーズです。でも問題はそういう次元ではすでに無くなってました。
それから、繰り返される三角関係とか不倫とかの、三流のメロドラマみたいな展開。
そもそも主人公の母が、夫と子供(しかも赤ん坊)がいながら人間の男と浮気したファンガイアのクイーンって…
さすがにそれはやりすぎなんじゃないかと思うですよ。
腐っても子供向け番組でお母様方も見てるのに、主人公の母親が浮気+略奪愛の上ネグレクトって相当マズイでしょ。少なくとも多くの母親から反感買ったと思う。
父親は父親で、他の男(まあそれも野蛮なバケモノだったわけですが)から命懸けで救った女とラブラブで同棲までしておきながら、女が結婚を仄めかしたとたんドン引きして新しいミステリアスな美女にフラフラ浮気して、結局彼女の方から別れてくれるまでほっといて新しい女といちゃいちゃしてたんですよ。何このカス。
そうかと思えば主人公が惚れた女の子がやっぱりファンガイアのクイーンで、キングである主人公の兄(種違い)と三角関係。
「あなたと一緒になるためにあなたのお兄さんを倒してあなたがキングになって」とか言っちゃうんですよ?
それどこの昼メロ、もしくは2時間サスペンス?
正直、誰が誰とくっついたの別れたの、どうでもいいです。心底うんざりしました。
おまけに、キャラクターの軸が通ってないから誰が何を喋っても説得力が無い。
その場面その台詞だけを抽出すれば「いい場面」「いい台詞」だろうなというものはあったのですが、どうしても「それありき」でそこへ辿りつくために無理矢理台詞を喋らせて展開しているように見えるんです。
いや、そういう作り方そのものを否定してるんじゃなくて、上手い人なら後付の設定だろうが「この場面ありき」の作り方でもちゃんと繋がって説得力もある筈なんですがいかんせんこの脚本家って、「そこ」へ至る過程がものすごく杜撰なので。
どんなにいい事を言ってても「お前が言うな」という感じになる。
前述したように、「前のエピソード」が土台として積み重ねられてないから、誰が何を言ってもとんでもなく薄っぺらくてもう、見るに耐えない。
カブトなんかも最初は良かったものの途中から行き当たりばったりが苦しかったんですが、少なくとも登場人物に対して思い入れは出来ました。
キバに関しては、役者さんには悪いけど登場人物にはほぼ感情移入できなかったです。あ、キング(過去編)くらいかな?わりと好きだったし言動にそれなりに頷けたのは。敵のラスボスだというのに(笑)
一個一個上げていったらここの字数制限にひっかかることうけあいだし、そんな労力を使うのもごめんなので具体例はこれ以上上げずにおきますけど。
そんなんでも、「仮面ライダー」だからって頑張って見てしまったのよねぇ。
これが「仮面ライダー」じゃなく別の枠だったら1話の時点で視聴終了してます。
「剣」で我慢して見ればよかった…と後悔したのがアダになりました。
いやー、我ながらよく我慢して最後まで見たよ。まるで苦行だったよ。褒めてやるよ自分。
来週から始まる「仮面ライダーディケイド」は平成ライダー10作目ということで今までの作品のライダーが次々出てくるみたいです。
お祭りみたいなもんだと思って楽しめたらいいな。
つまり、自己満足と「キバ」が面白くなかった!と思っている方向けの記事です。
ですから、「面白かった」「好き」と思って見ていた方は決して読まないで下さい。
もしこの先を読んで不快な気持ちになっても責任持てません。その事について異論を唱えられてもレスすることもありません。予めご了承下さい。
また、作品を見てない方には全くワケのわからない内容だというのも先に申し上げておきます。
一年前、「仮面ライダー電王」の最終回を見終わった私は
「あ~、せめてあと1話分の尺があれば、もっとたっぷり後始末できたのに」
とほんのり残念な思いも抱きつつ、ずっと視聴してきた電王が終わったことに対する寂しさと大団円に終わったことに対する嬉しさに満たされていました。
(最終回の物足りない感は後にDVD特別版で出たディレクターズ・カット版最終三部作を見てけっこう解消されました)
そして「次のライダー」の予告を見て、電王とは全く別の期待にわくわくと胸を躍らせていました。
なんか、すごく面白そう。
1週間後、「仮面ライダーキバ」が始まりました。
アバンタイトルで微かな不安が過ぎったものの、86年にゆりが付けた教会の扉の傷を08年の渡が手でなぞり、OPに繋がっていく場面で「おお、なかなかイイんじゃない?」と思いました。
OPのイントロとかゴシックホラー調とか、やっぱイイ感じなんじゃない?
しかし第一話が終わった時点でポカーンと口を開けている私がいました…。
なんか、これ、ちょっと変じゃない?
どこが変って、よく判らないんだけど、なんかちょっと変じゃない?
それでも、やっぱり何話かは見てみないと勿体ないしと思って次の回も見ました。
2004年に「仮面ライダー剣」を見てた時は「2004年」という私にとって非常に特異な年だったせいで「面白いと思えない仮面ライダーを頑張って見続ける」という根性が無くて途中でリタイアしたのですが、リタイアした後けっこう面白くなったと後で聞いて残念に思ったものです。
それがあるから、最初ちょっとくらい自分の感性に合わなくても、いつどこで面白くなるかもわかんないから見続けてみようと思ったんですよね。
しかし回を重ねるごとに、違和感はつのって行きました。
現代・過去とも主人公とかヒロインの言動がとても好感を持てるものじゃない(というよりハッキリと不快)のなんか瑣末な事。
物語の基本から何から、全く筋が通ってなくて、「ぽかーん」とする他ないんです。
柱を立てず、釘を使わず、腐った木材をいい加減に組み立てて二階建ての家を建てては壊れては瓦礫を片付けて新しく作り直すのを繰り返してる…みたいな感じでしょうか。
今語っている話以前のエピソードが全然土台として機能してこない。
まるで、それぞれのエピソードが同じ世界で起こった事ではなく、少しずつ違った平行世界での出来事を順に紹介してるみたいな。
登場人物の言動を支えるパーソナリティも一定してない。
「この人ならこういうケースに遭遇したらこう言う、こう行動するだろう」みたいなものが全く確立していかないんですよね。
当初は公式HPもわりと見に行っていたのですが、その限りでは設定などはしっかりしているように見えます。が、肝心の物語中で語ることもなく流されてしまっては設定を見ていない人には何がなんだかわからない。
公式とはいえホームページや設定書を見ることを前提とした物語作りそのものがもう間違ってます。
だから1年の放送期間のうち、世界観を構築する大事な期間である筈の第一クールでは「どこが悪いから面白くないんだ」と批判するにもそのポイントすら掴みきれないような状態でした。
すべてが意味不明でマトモじゃないからどこをつっこんでいいかがわからない…って、実際テレビで放送されていてスポンサーがお金を出して作ってるドラマとしてどうなの?
少なくとも特撮ヒーローものとして物語を構築するのに最低限必要な
「このヒーローは何故、何のために、どういういきさつで変身して戦うことになったのか」
「敵怪人は何故、何のために人間を襲うのか。それは倒すことでしかやめさせることの出来ないことなのか」
を説明できないのは「謎」でも「伏線」でもなく脚本家による設定頼りの怠慢といきあたりばったりのいい加減な作劇としか思えません。
それでも終盤までにそれが明らかにされていればまだマシだったんですが、とうとう最終回まで肝心のことが明らかにされることがなかった。何これ?!
定石外しもいいでしょう。どうせ、平成ライダーは子供向けとは思えない物語が多いシリーズです。でも問題はそういう次元ではすでに無くなってました。
それから、繰り返される三角関係とか不倫とかの、三流のメロドラマみたいな展開。
そもそも主人公の母が、夫と子供(しかも赤ん坊)がいながら人間の男と浮気したファンガイアのクイーンって…
さすがにそれはやりすぎなんじゃないかと思うですよ。
腐っても子供向け番組でお母様方も見てるのに、主人公の母親が浮気+略奪愛の上ネグレクトって相当マズイでしょ。少なくとも多くの母親から反感買ったと思う。
父親は父親で、他の男(まあそれも野蛮なバケモノだったわけですが)から命懸けで救った女とラブラブで同棲までしておきながら、女が結婚を仄めかしたとたんドン引きして新しいミステリアスな美女にフラフラ浮気して、結局彼女の方から別れてくれるまでほっといて新しい女といちゃいちゃしてたんですよ。何このカス。
そうかと思えば主人公が惚れた女の子がやっぱりファンガイアのクイーンで、キングである主人公の兄(種違い)と三角関係。
「あなたと一緒になるためにあなたのお兄さんを倒してあなたがキングになって」とか言っちゃうんですよ?
それどこの昼メロ、もしくは2時間サスペンス?
正直、誰が誰とくっついたの別れたの、どうでもいいです。心底うんざりしました。
おまけに、キャラクターの軸が通ってないから誰が何を喋っても説得力が無い。
その場面その台詞だけを抽出すれば「いい場面」「いい台詞」だろうなというものはあったのですが、どうしても「それありき」でそこへ辿りつくために無理矢理台詞を喋らせて展開しているように見えるんです。
いや、そういう作り方そのものを否定してるんじゃなくて、上手い人なら後付の設定だろうが「この場面ありき」の作り方でもちゃんと繋がって説得力もある筈なんですがいかんせんこの脚本家って、「そこ」へ至る過程がものすごく杜撰なので。
どんなにいい事を言ってても「お前が言うな」という感じになる。
前述したように、「前のエピソード」が土台として積み重ねられてないから、誰が何を言ってもとんでもなく薄っぺらくてもう、見るに耐えない。
カブトなんかも最初は良かったものの途中から行き当たりばったりが苦しかったんですが、少なくとも登場人物に対して思い入れは出来ました。
キバに関しては、役者さんには悪いけど登場人物にはほぼ感情移入できなかったです。あ、キング(過去編)くらいかな?わりと好きだったし言動にそれなりに頷けたのは。敵のラスボスだというのに(笑)
一個一個上げていったらここの字数制限にひっかかることうけあいだし、そんな労力を使うのもごめんなので具体例はこれ以上上げずにおきますけど。
そんなんでも、「仮面ライダー」だからって頑張って見てしまったのよねぇ。
これが「仮面ライダー」じゃなく別の枠だったら1話の時点で視聴終了してます。
「剣」で我慢して見ればよかった…と後悔したのがアダになりました。
いやー、我ながらよく我慢して最後まで見たよ。まるで苦行だったよ。褒めてやるよ自分。
来週から始まる「仮面ライダーディケイド」は平成ライダー10作目ということで今までの作品のライダーが次々出てくるみたいです。
お祭りみたいなもんだと思って楽しめたらいいな。
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