前
回
の
話
コンビニでもスーパーでも、
商品棚の前に店員が端末機も持たずに長い間しゃがんでいたら、
それはおそらく商品の販売許容期限チェック中だと思って良いかと思います
棚にある商品を全部膝の上に出し、消費期限をチェックして、その商品によって定められた販売許容期限に抵触しないかを見る作業
品出しの学生バイトの中には必ず一人か二人不届き者がいて、商品補充をする際に今ある商品の上から新しい商品を突っ込む
そのたびに、古い商品が奥へ奥へと押し込まれ、月日の流れの中、棚の奥でひっそりと期限切れを迎える商品が出る
そこにやってくる「出来るだけ新しいもの」が欲しい意識高い系のお客様
手前の商品を避けてワザワザ棚の奥に手を突っ込んで商品をかごに入れる
結果その商品が期限切れ!
と言う不幸
その怒りは本社に吹き上がり、重役加速度を以って店長へ降りかかり、
漢気店長の大きな背中ならそこでワンバウンドするけれど、
上しか見てない普通の店長はまともに受けたりして
商品管理を担う午前パートのおばちゃんがおまいら何しとんねんと責められる
食品フロアにある商品は酒飲料含めて中規模店でだいた5000種類
こんなの私のせいじゃないし~と左から右に聴いてるけれど ←せめて右から入れろ( ̄▽ ̄”)
責任感の強い中間管理職リケジョH史は「みんな!もっと頑張ってチェックしようね!」と胸元両手グーポーズで
仕事終わりの30分間、進捗表にのっとって商品チェックをします
老眼で期限の数字は見えないし
長時間の中腰は膝に来るし
私はちまちましたこの作業が一番嫌い
( ̄▽ ̄)
「郁恵さんは、梅の花の匂いって知ってます?」
膝の上に15個のきくらげを載せながら、
隣りで切り干し大根を膝にのせている郁恵さんに聴いてみました
「知ってる、いい香りよ~」
「そうらしいですね」
「なんて言うか、爽やかなの」
「さわやか・・」
「うまく言えないんだけど、いい香りなのよ」
「それって梅ミンツの香りですか?( ̄▽ ̄)」
「え??なにそれ?」
「・・梅味のお菓子です」
「・・そっちを知らないからわからないわぁ(笑)」
「・・梅の香り知らないんですよ
この間四丁目のめぼしい梅の花を全部回ったんですけど匂いしませんでした・・」
「あのね、花から香るっていうより、ふわ~って風が香る感じよ?」
「そうなんですか・・」
「そう、麦さんもきっと好きな香りよ?」
郁恵さんとの会話の終わりって、なんか思いやりがあって
好きだなあと思うのです
と
、
言
う
わ
け
で
・
・
・
( ̄▽ ̄)梅
の
香
捜
索 続きます
この花の名前もわからないのですが
とりあえず置いときます・・
さて、ここまで来たのだから
梅の香りはするのだろう!
二三度深呼吸して
望んでみたのです
.