SINの広報機関

日記や愚痴、あるいは妄想など

合成獣が哭く夜

2005-05-22 03:36:41 | 
嗚呼、何と悲しい話なのだろうか。

綴命の錬金術師ショウ=タッカーは、査定の為に自らの娘ニーナと飼い犬を材料に人語を解するキメラを錬成してしまう。エドがそのキメラに「おにいちゃん」と呼ばれた時、家族を材料にして錬成した事を知るのである。
さて、この後はエドがタッカーの言葉に激怒して彼を殴るという場面なのだが、原作ではエドを止めるのはアルなのだが、アニメではニーナがエドを止めるのである。すなわち、自分を醜い姿のキメラにしてしまった父親を助けたということである。この点が、この第7話が悲しい話であると多くの視聴者に言わしめた理由ではないか。

キメラはグラン准将達の車から逃げ出すのであるが、スカーによって殺害されてしまう。スカーは、ニーナのキメラを目にした事で、後にグラン准将を始めとする国家錬金術師を殺害していく事になるという点で、スカーにとっては人生の分岐点となった事件である。エドは、タッカーに殺害されたニーナの死体を見て号泣する。エドが泣き出すと同時に雨が降るのである。アニメのエドは原作に比べてよく泣きますな。まあ年齢が違うから(アニメは12歳)かもしれないが。

ところで、もしニーナが基本のキメラになっていたとしたら、どうだったか。ニーナに犬耳が付いたのかどうか、不謹慎であるが、興味がある。

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