
先日、カメラを手にして遊歩道を散歩しておりますと、
廃校問題に揺れる高校のフェンス際に実が割れ始めた『アケビ』を見つけた。

この二・三年前に蔓を全て刈り取られ、見ることのできない風情でしたが、
歳月を経て、蔓を延ばし5mのフェンスの頂上にも

先日、点けたTVから偶然にもこの高校も関与する再編問題の議会中継があり、
高校再編問題と高校耐震化が深く関与しているようで、
教育委員会が予算不足?で耐震化を先送りし、今回の高校再編計画案とリンクしたようだ。
耐震指標Isは0.6以上かつCT・SD値は0.3以上は安全とされるが、
(議会で出ていた数値は0.3以下)
大地震で倒壊の恐れ、なのに奈良市の避難場所に指定されていたが先日取り下げられた。
当該校舎等のこの数値が判明したのは5年前、それから二転三転したあげく、
最終的には、高校再編と移転との結論に落ちつき、議決された。
可哀相なのは、高校生たち。この五年間もさらに
今後二年半は危ない校舎で学ぶわけですが、緊急工事で0.3以上に上げると
言っているが、緊急工事の予定も決まっておらず、
いつか襲ってくる南海トラフ地震、そして奈良盆地東縁断層帯での直下型地震も
その時だれが責任をとるのですかと云いたい。
教育委員会は勿論、知事にもその責はあるのでは。
(東電の福島第一原発事故を教訓にしていただきたいもの・・・)
駅頭等で署名活動をされ、提出されたようだが、この署名の取り組みに対する知事のお答は、
”民主主義の最終結論はここ議会にある”と、一度議決したのだからと
二回も同じことを返答するばかり、・・・情けない話ではありませんか
間接民主主義が正しく機能しないときには、住民投票のような直接民主制を取り入れ、
住民の意思を政治に反映せるのはあたりまえなのに。
また教育長もしかりで、のらりくらりとその都度知事には報告し、議会に諮ったと。
後日、当該高校生代表と教育長が面談をしたようだが、これものらりくらりと
奈良県の教育行政全般に、子供ファーストの姿勢が感じられない。
この高校のフェンス際の遊歩道、
行き交う人はほぼ我らの世代以上、通り過ぎて行かれ・・・
秋の風情を感じる方はおられないよう。


ただただ時が過ぎるのを・・・。
でも私にとり、次のアケビの実が割れるのはいつになるのか楽しみですが、
日本に民主主義はいつになったら実が。