カメラを片手に

大安寺とは

雨上がりの「建国記念の日」の朝、春の輝きを放つ陽が昇りました。
最低気温も5.2℃と冷え込みは緩み、午前10時半には気温は10℃を越えつる。
日中の最高気温は13.6℃と3月の陽気で、明日も今日以上に暖かくなると。
      12時、12.0℃、54%

NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花は、日本固有種の「マンサク・満作、
万作、金縷梅」、 2~3月の初春にかけて黄色いリボン状の小さな花を多数
つけ、”まんずさく”といわれ、いち早く春の訪れを告げる花木です。
一部には花がよく咲けば豊作、花が少なければ不作ともされているほどで、
蕾に畳みこまれた4枚の花弁がでれば、4つの雄蕊と2つの雌蕊がみられる。
花言葉は二つ、豊作を占うなど神秘的な力が宿ることから 「神秘」、
畳みこまれた花がパッとはじけて咲くことから「直感」と。 
      2021.2.25 月ヶ瀬にて

先日の7日「大安寺」参詣し、境内の案内を忘れておりました。
      Google mapより改変

縁起によれば、聖徳太子の建てた「熊凝精舎」が元、その後移転改称があり、
藤原京で「大官大寺」となる。そして平城遷都で平城京左京六条と七条の四坊
に大官大寺を移したとされるも、大官大寺は711年焼亡している。
729年に道慈律師が造営を担当し、一気に進み738年頃には東塔・西塔を除き
南大門・中門・金堂・講堂が南から北へ一直線に配す「大官大寺伽藍」が姿を
現わした。
だが造営を担った道慈律師が745年に亡くなるも、747年には東西二塔はなく
その後伽藍廻廊外に建てられた理由は不明です。
東塔は766年に地震で記載があるも、西塔は平安初期の完成とされている。
やっと南大門の南側に東西二塔・七重塔が並ぶ「大安寺伽藍」が完成し、
南大寺とも呼ばれていた。
日本仏教史上重要な役割を果たす著名な僧、東大寺大仏開眼の導師を務めた
インド僧・菩提僊那や帰化僧・留学僧を含む著名な僧も在籍している。
829年に別当の「空海」をして壮麗であった大安寺と述べている。
大安寺は是れ兜卒の構、祇園精舎の業なり(25ヶ条御遺告)」と

          奈良市・平城京模型より

大安寺は元興寺と並んで日本における三論宗の2大流を成すも、平安時代に
神仏習合が進み、八幡宮が勧請され、仏教も密教系に主流が移り衰退しだす。
911年に火災で一部の伽藍が燃え、949年に西塔が落雷で焼失し、1017年3月
11日の大火災で、本尊・釈迦如来像と東塔を残して堂舎は焼失した。
1116年までには主要伽藍は再建されるも、かつての規模を取り戻せず、次第に
衰退し、興福寺の末寺となった。
1596年の慶長伏見大地震で本尊・釈迦如来坐像を焼失し、その後小さな観音堂
1つを残すのみとなる。 
1882年、奥山慶瑞、佐伯泓澄により小堂と庫裏が建立され大安寺が再興され、
1922年には石堂恵猛などによって現在の本堂が建てられた。

現在は高野山真言宗の寺となる。なお第一次伽藍整備が行われている。

「南門」は旧南大門の基壇の上に、興福寺旧一乗院の門を移築、復元された。
      

中門跡の後ろに、新しい収蔵庫の完成が近く、天平期の木造不空羂索観音立像
、木造楊柳観音立像、木造聖観音立像、木造四天王立像等を拝観できると。
3月19日迄、東京国立博物館「大安寺の仏像 」展におられます。  
      

その右横に、十三重石塔


西に向かえば、左手に竹が植わる「いのちの小径」と。
小道を行けば乳癌封じの祈願塚の「美流孔(みるく)塚」がある。
癌封じに笹酒がふるまわれる所以です。

そして右横には手水舎がある。
      

西を向けば、1922年再建の「本堂」で、護摩行などが行われている。


内部には天平の秘仏・本尊「十一面観音立像」重文(頭部は後世) が安置
され、10~11月のみ公開です。
      大安寺HPより

この後ろに「嘶堂いななきどう」 重文の「馬頭観音立像」が安置されている。
堂の周囲にはインド八聖地四国八十八ヶ所お砂踏み霊場が設けられている。
      

重文指定名は馬頭観音ではなく「木造千手観音立像」、3月だけの秘仏ですが、現在公開され、厄除守りとされます。
高さ173.5cmで、 忿怒の形相で一面六臂(顔が1つで腕が6本)の像ですが、
頭部に馬がおられない馬頭観音の初期の形態で最古の像と考えられ、胸飾り
の瓔珞(装身具)や、足首に蛇が巻きついた姿と腰には獣皮をまとわれる極めて
珍しい姿です。
      大安寺HPより

護摩堂も  

「先師供養塔」という大安寺に住した名僧知識の供養塔も・・・
      

ぐるっと一回りしてきました。
境内にはダルマみくじがいっぱい置かれており、なかなかの雰囲気でした。

奈良時代の伽藍に戻るのはいつになるのでしょう。

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