カメラを片手に

麻酔の日

今朝の最低気温は21.2℃、ややムシムシ感さえ覚えるほど。
前線が通過しているらしく、南からの暖湿な大気の流れが入り込む不安定な
天候で、すっきりしない一日になりそうだ。
そして週末からの雨で、季節は一つ通り越し気温は10℃~20℃ほどの変遷に
晩秋の装いの準備、衣替えが必要となる。
      10時半、24.7℃、76%

一雨ごとに秋が深まり、秋に降る冷たい雨のことを「秋雨」(あきさめ・
しゅうう)と呼ばれ、晩秋からは「時雨・しぐれ」となるのですが
反対に春は、一雨ごとに暖かくなりますね。
冬に春を待ち焦がれる有名な句があります。
(むめ)一輪一輪ほどの暖かさ』 服部嵐雪

今日は、昨日の「芭蕉忌」に続き、その高弟の「服部嵐雪」の1707年の忌日
享年54 「嵐雪忌」で、柔和な温雅さを特徴とする句風とされる。
辞世の句は
「一葉散る咄(とつ)ひと葉散る風の上」 嵐雪
  *咄(とつ)とは舌打ちする擬音です。

さらに今日は「麻酔の日」、紀州の医師・華岡青洲(はなおかせいしゅう)が、
1804年のこの日、世界で初めて乳癌摘出術で、20年の年月をかけ完成させた
全身麻酔薬「通仙散」を実用化し手術を成功させたことからです。
このことは、エーテル麻酔が始まる46年前のことになる。

通仙散の主成分は毒性の強いマンダラケ(朝鮮朝顔の実)で、実験台となった
妻の失明にもめげず改良を重ねられた。
この話を小説家「有吉佐和子」が、1966年「華岡青洲の妻」に書き、華岡青洲
の名が一般に広まる。

処方は「曼陀羅華」八分以外に「草烏頭・トリカブト」二分、「白芷」二分
「当帰」二分、「川芎」二分と6種の薬草が配合されていると伝わる。
クロロホルム麻酔やエーテル麻酔が伝わる明治中期まで用いられた。

チョウセンアサガオもトリカブトもどちらも毒性は強く、取扱要注意です。
   
   チョウセンアサガオ(借用)  トリカブト(借用)

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