カメラを片手に

生誕150年の逸翁美術館へ

今朝の最低気温は11.2℃と冷え込みは弱かったが、吹き出した北風は冷たく、
さらに雲が多く陽射しは少ないため、最高気温は午後12時半過ぎの18.9℃と
昨日より7℃も下がり、手足が冷たくなる。
      12時半、18.0℃、52%

東の若草山を含む春日奥山を見れば、紅葉の秋が始まりつつあるようだ。
左側の三笠温泉郷ではサクラの紅葉、若草山でもススキの穂が白いようだ。
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昨日は連れ合いのお供、お茶関連の大阪府内の美術館のはしごに。
逸翁美術館」の「小林一三生誕150年 楽しい茶の湯」展と、大阪市内
中之島香雪美術館」の「茶の湯の茶碗 その歴史と魅力」展、間に合えば
湯木美術館」の「大名家の茶道具-細川三斎、片桐石州から柳沢尭山まで」

だが朝の急用で出発が遅く、降雨もあり「湯木美術館」は無理だった。

経路)10月20日、
近鉄西大寺駅9:29・・・9:52鶴橋駅9:56・・JR・・10:12大阪駅・阪急梅田10:21
・・・10:48池田===10:55「逸翁美術館」=「小林一三記念館」=昼食Lucci=池田13:45・・・14:04阪急梅田==「中之島香雪美術館」=肥後橋・・大阪メトロ
・・難波==大阪難波16:42・・・17:15近鉄西大寺
*近鉄線で乗り入れの阪神電車に乗れたので、阪神・JR・阪急・大阪メトロ・
近鉄と計電鉄5社の車両に乗ることになりました。

さて午前11時前、大阪府の阪急池田駅を降り、歩いて逸翁美術館に向かう。
突き当たれば、阪急文化財団の駐車場、その向こうは池田城跡公園だとか
      

右折すれば、旧池田城跡の城郭の石垣でしょうか、そこを上り
      

雰囲気の良い小径で、「大小庵」という茶室が奥にあり扁額は三井高保筆。
1960年に小林邸より移築された、四畳半台目の茶室、小林一三の座右の銘
胆大心小」から名付けられ、一三は「田舎家」と呼び愛用されたと。
床柱は薬師寺の橋本凝胤師から譲り受けた1500年前の古木が用いられている。
      
      
さて立派な池田文庫という阪急文化財団の企業図書館で、1949年に宝塚文芸図
書館の蔵書・資料類を引き継ぎ、阪急電鉄資料と宝塚歌劇に関する資料を網羅
的に収集され、2003年には民俗芸能資料も加わり、蔵書数27万冊にも及ぶ。
その前庭には、妙見道との石碑や歴史的な燈篭(レプリカ)も並ぶ。 

逸翁美術館に到着です。 当館は阪急電鉄をはじめ多方面で活躍する実業家
「小林一三(1873〜1957)」の雅号「逸翁」を冠し1957年に開館された。
20歳代の頃から美術品の収集を始められ、審美眼は茶の道に入ることでさらに
磨かれ、数寄者でもあった逸翁が収集した美術工芸品5500件を所蔵する。

現在開催中の「小林一三生誕150年 楽しい茶の湯」展に。
65歳以上は200円引きの500円で入館できました。
なお関西9館連携にて茶碗をキワードにて半券等の提示にて二館目が割引に。
      

HPによると
"侘びてるばかりが茶の湯じゃない。
 楽しい茶の湯が好いですね。
 ムッツリ黙々のお茶はつまらない。
 ニッコリ歓談しながらお茶をいただこう。
 先人たちが伝えたお道具にもこんな面白い物がある。
 剽軽な姿、華やかな彩り、見てるだけでも笑みが浮かぶ。
 意表を突いた見立てや、機知に富んだ命銘も、創意工夫の見せ所だ。
 趣向を凝らして茶会を準備する、亭主の心延えもまた楽し。
 思いもよらぬ取り合わせで、一期一会のお客様を喜ばす。
 そんな茶会を楽しんでいたのは、誰よりも小林逸翁本人でした。"と 

全121点を    *写真はHPより
第一章 珍奇な姿が楽しい  36点
 ・時代不同歌合絵切 参議篁十一番西行 室町時代15世紀
 ・葡萄図 几蕫句賛 伊藤若冲/高井几蕫 江戸中期
 ・竹四十雀・柳蛙図 英一蝶 江戸前期~中期
 ・竹筒花入 不昧歌銘「蔦の細道」 松平不昧  江戸時代中~後期
      
 
 ・変形角竹花入 逸翁銘「ちぎり」 昭和時代20世紀
 ・香炉釉唐人笛茶碗 樂慶入  1855年
       
第二章 見立ての趣向が楽しい 42点
 ・墨蹟 一行「一二三四五々四三二一」 江月宗玩 江戸初期17世紀
      

 ・大黒股根図 葛飾北斎 江戸中期~後期
 ・山水図賛「山中日月長」扇面 浦上玉堂 江戸後期19世紀
 ・茄子形釜 青木木米 江戸中期~後期
 ・丸壷茶入 逸翁銘「塩がま」 野々村仁清 江戸前期17世紀
 ・影青茶碗 逸翁銘「一輪」 景徳鎮窯 北宋12-13世紀

第三章 賑やかさが楽しい 41点
 ・石山切 伊勢集 (伝)藤原公任 平安後期12世紀
 ・椿黒樂茶碗図扇子 酒井抱一  江戸後期19世紀
      

 ・紅葉群鳥図 長沢芦雪 江戸中期18世紀
 ・詩歌色絵短冊貼交屏風   江戸初期
 ・色絵鎗梅茶碗(乾山写) 永楽善五郎(16代)1956年
      

茶席に2点
  
小林一三の数寄者の趣が非常に心をくすぐりました。
次は「The コレクター逸翁 ~その収集に理由アリ~」
期間:2024年1月20日(土)~3月17日(日) となっており、
是非伺いたいものです。




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