カメラを片手に

アルプス交響曲に酔いしれた

朝方少し雨が降っただけで、16.7℃と5月下旬頃の暖かな朝、空は薄曇りで
東の春日奥山の稜線は見えている。
天候は夕方までどんよりとし、雨は夜になるようで、最高気温は15時過ぎの
25.3℃と夏日になった奈良です。
      11時、21.7℃、57%

1924年のこの日は、『ムーンリバー』など作曲したアメリカ合衆国の作曲家
ヘンリー・マンシーニ・Henry Mancini」の誕生日。
結構ラジオ等で掛かっているなと思えば生誕100年だったからのようですね。

オハイオ州クリーブランドでイタリア系アメリカ人として生れ、ペンシルベニ
ア州で育つ。
父はフルート奏者だったことから、フルートとピッコロの英才教育を受け、
ベニー・グッドマンの勧めでジュリアード音楽院に進学し、作曲などを学ぶ。
第二次世界大戦中はマーチングバンドで活躍し、後にグレン・ミラー楽団に
アレンジャー兼ピアニストとして勤め、1952年ユニバーサル映画に入社する。
『グレン・ミラー物語』、『黒い罠』などの映画音楽を作り、頭角を現わす。
1960年代からは主に、オードリー・ヘプバーンの映画作品の音楽、『ティファ
ニーで朝食を』『シャレード』などや、『刑事コロンボ』のテーマや『ピータ
ー・ガン』のテーマ、『ピンク・パンサー』のテーマ、映画『ひまわり』の
愛のテーマなど・・・次々にヒット作品に恵まれた。
1994年6月14日に膵・肝臓癌で、ビバリーヒルズの自宅で70歳で亡くなる。

さて音楽つながりで、先日、土曜日の昼下がり、京都コンサートホールでの
『688回京都市交響楽団定期演奏会』を。
京都地下鉄・北山駅に開演10分前に着き、駆け上がり少し回り道、100周年の
「京都府立植物園」は春の花盛りで、賑わっていた。

お隣の京都府立陶板名画の庭も、普段よりは多くの人が・・・

そして5分前に到着した京都コンサートホールもまばらだが急ぐ人が・・・
 

      

・指揮は「ペドロ・アルフテル」、1971年マドリード生れ、作曲家の面も
・独奏はヴァイオリンの「辻 彩奈」、1997年岐阜生れ、スズキメソッドから
            2016年モントリオール国際音楽コンクール第1位
            使用楽器はJoannes Baptista Guadagnini 1748年
・コンサートミストレスは特別客演の「会田莉凡

プログラム
前半:プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 作品63 27分
 1.アレグロ・モデラート、2.アンダンテ・アッサイ~アレグレット、3.アレグロ、ベン・マルカート
  穏やかな指揮ぶりに重ね合わせて完璧なヴァイオリンのテクニックから
  響く艶やかな音色と相まって京響のサウンドがより一層引き立てていた。
  20代にしてこの風格、ますます目の離せないヴァイオリニストですね。

  ・アンコールは「スコット・ウィーラー:アイソレーション・ラグ 
                    〜ギル・シャハムのために」5分
   チャーミングな一面も垣間見れましたね。

   ・・・・・・・・休憩20分・・・・・・・・

後半:R.シュトラウス:アルプス交響曲 作品64         50分
   1.夜、2.日の出、3.登り道、4.森に入る、5.小川のほとりのさすらい、6.滝7.虹(幻影)、
   8.花咲く牧場で、9.山の牧場で、10.林の中で道に迷う、11.氷河で、12.危険な瞬間、
   13.山の頂で、14.幻影、15.霧がはいのぼる、16.日がかげる、17.エレジー、
   18.嵐の前の静けさ、19.雷雨と嵐、下り坂、20.日没、21.余韻、22.夜
   
 編成はステージいっぱい、パンダ(ホルン9、トランペット2、トロンボーン2) 
 はポディウム席後方上手側です。
 弦五部は第1vn16、第2vn14、va12、vc10、cb8
 フルート4(第3・4はピッコロ持ち替え)、オーボエ3(第3はイングリッシュ
 ホルン持ち替え)、ヘッケルフォン、クラリネット2、バスクラリネット、
 エスクラリネット、ファゴット4(第4はコントラファゴット持ち替え)、
 ホルン8(第5~8はテナーチューバ持ち替え)、トランペット4、
 トロンボーン4、テューバ2、
 打楽器等ティンパニ2、ウインドマシン、サンダーマシン、グロッケンシュ
 ピール、シンバル、大太鼓、小太鼓、トライアングル、カウベル、タムタム
 オルガン、チェレスタ、ハープ2(ホルン9,トランペット2,トロンボーン2)

前半より興が乗られたのか丁寧な指揮ぶり、弱音を非常に大切にされ、シュト
ラウスも嬉しい限りでしょう。
隣の方はプログラムを見ながらの鑑賞、それも良い案ですが、我は素晴らしい
演奏で眠気も出ずに酔いしれました。
最後の音が消え、アルフテルが手を降ろすまで十分な余韻を楽しむかのような
長い時間が・・・やっとコンミスと目を合わされて、万雷の拍手と掛け声で
我に返るほどでした。
やはりいつもこうでなくてはいけませんね。

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