カメラを片手に

京終地区の杉山古墳とは

今日は一年の折り返しの日で、真ん中は正午に。
最低気温は深夜の22.1℃、朝の内曇り空だったのに、午前10時前から徐々に
日差しが戻れば、陽射しで11時前には30度を越える真夏日、32.5℃迄上がる。
さらに明日は35℃と猛暑日、明後日も33℃と晴れ予報に変り、蒸し暑い梅雨
の中休みとなるようだ。
      12時、30.0℃、57%

NHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はアオイ科の「タチアオイ・立葵」
地中海沿岸が原産で最古のハーブとされ、日本には薬草などとして平安時代に
中国から伝わり「カラアオイ・唐葵」、江戸時代以降にタチアオイになる。
この和名の由来は茎が真っすぐ立って伸び、下から順番に花を咲かす姿から
で、さらにまた梅雨入り時分から咲き始め、咲き終わりは梅雨明けになるこ
とから「ツユアオイ(梅雨葵)」とも呼ばれ、暑い夏がやってくるのです。

花は花弁と萼片は5枚、雄蕊は1本で、たくさんの葯が密集する。
雌蕊の花柱は1本で、先は細かく裂けている。
花言葉は「灼熱の愛」
      

1923年のこの日ポーランドの詩人「ヴィスワヴァ・シンボルスカ」の誕生日
 生誕100年です。なお2012年2月1日に88歳で亡くなられている。
1996年のノーベル文学賞を受賞、ノーベル委員会は「詩歌のモーツァルト」、
「言葉のエレガンスとベートーヴェンの激情とを調和させつつ、深刻な主題に
ユーモアをもって取り組む女性」と評している。

   シンボルスカの詩集『終わりと始まり』から(沼野充義訳)
        「空」 シンボルスカ
    ここから始めなければ、そう、空から
    台も、枠も、ガラスもない窓
    ただ穴が開いているだけ
    でも広々と開いている(・・・)

さて先日、さる公民館で「京終の古墳をさぐる」講座を受講した。
講師は元興寺文化研究所・文化財調査修復研究グループ「村田裕介」さん
専門は考古学で奈良時代・平城京跡を担当され、古墳は学生時代に。
1.古墳時代とは、弥生時代と飛鳥時代の間(4C~6C)
  古墳のかたち   中国の影響から種々の形へ、円墳が多いが高貴な方は
  古墳に関わるもの 地域との関わり→お祭り→世代間を繋ぐ:酒器や皿
  埋葬に関わるもの 鏡、武器・武具、副葬品の腕輪や装飾品と埴輪
           ハニワは代替わりとして人物、椅子や馬など
           円筒形埴輪が最多で、代表は五色塚古墳(神戸)
    ・竪穴式石室、横穴式石室⇒死の国として死生観に影響される
    ・木棺と石棺 箱型と割り縦(木を切り抜く)型、多いがほぼ残らず。
           石棺は中期の長方形と後期の家型石棺(なぜか不明)

平城京を造成するに際し、中位段丘や移転された古墳の土を利用されたと考え
られており、残された古墳は多くは中位段丘を利用して中位段丘、谷底平野や緩傾斜扇状地に作られたことが分かります。例外は鶯塚古墳(若草山)など



さて京終で残された古墳として「杉山古墳」「墓山古墳」「野神古墳」

「杉山古墳」とは、奈良市HP(一部改変)によれば
"5世紀後半(古墳時代中期)に造られた前方後円墳で、奈良時代には大安寺の
 境内に取り込ま、平城京造営の際に取り壊されなかった数少ない古墳で、
 当時の大安寺の記録である『資財帳』には、「池并岳」と表現されている。
 古墳は、前方部を南に向け、くびれ部には造り出しと呼ぶ方形の区画があり
 平成5年度の調査で、墳丘長約154m、後円部の直径約80mで、周囲に濠が廻
 り、周濠を含めた全長は200mを超える。
 昭和30年の調査の際に、後円部頂を発掘したが埋葬施設はわからず。”と
 
 杉山瓦窯跡群は、平成5年度の杉山古墳の発掘調査の際に前方部の南斜面で
 みつかった6基の瓦窯で、燃焼室、焼成室、煙道からなる構造で、一度使用
 したとみられる瓦(あるいは塼)を利用して構築されている。
 出土した瓦などからみて、古墳が作られて250年後の奈良時代末から平安時
 代にかけて、大安寺の修理に使用された瓦を焼いたものと考えられる。
 
今年2月8日の拙ブログ「平城京に残る杉山古墳は旧大安寺境内だった」参照
      2023.2.8杉山古墳

      杉山瓦窯跡群

           2010年の杉山古墳(奈良県HPより)

      

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