一時間前には春日奥山も水蒸気が上っていたのに、霞んでいます。

23日の火曜日昼下がり、大和文華館で開催の「茶の湯の美術」展へ
駐車場横の満開の八重桜が迎え入れてくれました。

本館へと上がるプロムナードでは、ツツジは咲き掛けで
黄色の一重の山吹と八重の山吹が目を楽しませてくれます。




そしてガマズミ・莢蒾の花ももうお終い。

紫桃色と白色のハナズオウも可憐に咲いています。


またこんな珍しい「ニシキモクレン」が

本館前の三月二十八日に満開だった子孫の「三春の滝桜」は葉桜に
なお本家の日本三大桜の一つで樹齢1000年以上の滝桜の満開は四月十七日。


今日の目当ては「ナラノヤエザクラ・奈良八重桜」ですが、
近づくにつれ、微かな香りが・・・
枝先に一輪また一輪と咲きだしたばかりでした。
百人一首で有名な伊勢大輔の歌に
『いにしえの 奈良の都の八重桜 けふここのへに 匂いぬるかな』


大江親通が書いたとされる「七大寺巡礼私記」によると、
奈良の八重桜は興福寺の東円堂にあり、他の全ての桜が散る五月連休頃に
咲く遅咲き桜で、奈良県の岡本勇治氏が東大寺知足院の裏山に植わっていた


八重桜をみつけ、大正11年(1922年)東大の植物学者・三好学と共に調査し、
1923年に国の天然記念物に指定された。平成21年の台風でこの原木は倒れ、
その後枯死したため、平成26年に同じ遺伝子を持つ苗木が植えらており、
成木でないのでもう少し暖かく見守り、東大寺の転害門付近や奈良公園で。

そして梅林を下ると、もう青梅が・・・

『カラタネオガタマ』も花が・・・

今年は雑草を刈られきれいになった斜面に立ち上がるものが・・・
ササユリですね。昨年は5月17日に開花、今年は早く5月12日頃かも?


5月8日(水)無料開館日だそうで、また伺う楽しみが増えました。