カメラを片手に

玄関に糊こぼしが

この冬最強の寒波、最低気温は2℃だが吹く風が冷たい。再生資源ごみを
指定場所に出す途中、見上げた東の春日奥山、高円山大文字の炉用の空き
地が白い。雪が薄く積もったようだ。写真を撮った11時頃は溶けたかも。




先の16日に東大寺二月堂修二会、正式には十一面悔過(お水取り)で
籠られる練行衆11人が発表されている。
 和上=狹川普文・北林院住職
 大導師=上司永照・持寳院住職
 咒師=森本公穣・清涼院住職
 堂司=上野周真・真言院住職
 北座衆之一=尾上徳峰・祥明寺住職
 南座衆之一=池田圭誠・金龍寺住職
 北座衆之二=佐保山曉祥・寶珠院住職
 南座衆之二=筒井英賢・龍松院住職
 中灯=平岡慎紹・上之坊住職
 権処世界=北河原公慈・中性院住職
 処世界=望月大仙・普賢光明寺住職(鎌倉市)新入

練行衆の方々は、2月20日から境内の戒壇院に設けられる別火(べっか)坊で
前行の別火に入られ、3月1日から毎夜練行衆が二月堂に上がられるあかり
取りの「お松明」に先導され、二週間の本行と。
今年は初めて行にこもる新入がおられ、もうすでに15日から別火坊に入られた。
別火坊では本行で練行衆が着る紙衣(かみこ)や糊こぼしなども練行衆が作る。

この「糊こぼし」は本行で二月堂の四隅に飾られる造花の椿をいう。
花弁の紅色はベニバナから抽出された色素が月ヶ瀬で唯一造られている完熟した
梅の実を燻製されて造られる「烏梅(うばい)」、天然のクエン酸が媒染剤として
作用して淡い紅色に。
そして雄蕊の黄色はくちなしの実の色素で色付けし、花の芯は、タラの木で作る。
この造花を椿の生木に挿して、3月1日の夕方に十一面観音の須弥殿の四方に飾られ
二週間にわたるお水取りに。

我が家の玄関にも色画用紙を使い、連れ合いが作った「糊こぼし」が。

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コメント一覧

simohirata229
烏梅のことはこちらhttps://blog.goo.ne.jp/simohirata229/e/f71d4324480dd80dfe9a60449e49863f

東大寺には5代目染司よしおかの染色家吉岡幸雄先生が納められている。しかし先生は昨年の9月30日に心筋梗塞で急逝されております。ご冥福をお祈り申し上げます。
「染司よしおかhttps://www.sachio-yoshioka.com/」は6代目吉岡更紗さんに引き継がれ、伝統は守り継がれることでしょう。
ulala
昨秋だったか、月ヶ瀬で映り烏梅を作ってる様子をTVでみました。
何気無く見過ごしてたものに、こんな歴史と伝統あったんだと興味深く視聴しました。
そうして染められた和紙を使って奥様がハンドメイドされてるのですね。

一年前の建国記念日にバスツアー参加したのですが、たまたま隣席の女性、
なんとお水取りに椿の花を奉納される先生の元で染色学んでると話されてました。
ひょっとしたら奥様とご縁ある方かもしれませんね。
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