0.1℃迄下がった奈良、真っ青な空からの陽の光で霜がきらりと輝いていた。
しかし昼前から雲が上空を覆い、最高気温は10.2℃迄上がったが、吹く風は
冷たく寒中に相応しい気候ですね。
でも来週月曜日の雨の後、数年に一度という大寒波が日本列島を襲来し、奈良
の一週間先の最高気温は3℃、最低気温は水道管も凍る-4℃との予報です。
13時、8.9℃、50%
1200年前、823年の今日(新暦3月5日)、空海が教王護国寺(東寺)を下賜される
Wikipediaより
通称「東寺」八幡山教王護国寺は平安遷都と共に建立された国立の寺院(官寺)
で、嵯峨天皇より「空海・弘法大師」に下賜され、真言密教の根本道場として
栄え、現在は東寺真言宗の総本山・根本道場でもある。
治部省が空海出家を許可された文書を、今朝訪れた「大和文華館」で開催中の
特別企画展「麗しいほとけと仏教工芸-中国・朝鮮・日本の仏教美術-」で
見られました。
それは「太政官符案」、延暦廿四年(805)九月十一日 紙本墨書
書風等から平安末期の写しで、空海自身は入唐中なのに・・・
実は僧尼の度牒交付事務が乱れていたようで、あわてて出されたとされる。
帰朝されたのは、807年10月でした。
大和文華館、美の便り、1987年夏No.67「空海度牒をめぐって」より
そしてその隣には「常暁請来目録」重要文化財、平安時代
空海の弟子「常暁」1年しか留学できず、功のために書かれた唐からの仏具等の目録といわれる。
常暁請来目録一部
*1月29日(日)14時、講堂で日曜講座「常暁請来目録と仏具」で
学芸部課長 瀧朝子の講座が開催されます。
さて館内は二十数年ぶりの「石像如来立像」北魏、石窟からの一部です。
右端の展示箱の後ろに立つ 👇
大和文華館公式Twitterより
重要文化財4件を含む総展示70件です。
Ⅰ「麗しい仏の姿」34件
石像釈迦如来坐像472年北魏
金銅如意輪観音像、唐時代
大方広仏華厳経(巻第35、36)朝鮮・高麗時代も、きらびやかで秀逸でした。
Ⅱ「きらびやかな仏教工芸ー荘厳具と法具、梵音具、僧具」36件
「金銅柄香炉」鎌倉時代、個人蔵
「金銅蓮華形磬」、重文、鎌倉時代 ・・・音を出す梵音具です
「銅板地螺鈿花鳥文説相箱」、重文、平安時代
螺鈿の周りを銅板でかこまれるという珍しい技法が使われており、
正倉院御物かと思われるほどの優れたものでした。
さて2月19日(日)まで 仏さまの優しい笑顔が待っておりますよ。
また梅林等で、梅が咲き始めており、微かな香りが漂っていました。