最後に笑え

シルキーと申します
自転車の話題を中心に日々の事を綴ってゆきたいと思います
滅多に更新されませんが悪しからず

キッチン水栓の交換

2012-09-24 15:40:24 | DIY

我が家のキッチンのシングルレバー水栓に重大な不具合が生じて交換を余儀なくされました

5日ほど前に水だけが出ない(お湯は正常に出る)という変 わった症状が発生しまして、とても不便な台所になっていたんです
まぁ仕事柄、「この手のトラブルは自分で何とか解決しなくちゃ」と取り掛かりました



はじめにお断りしておきますが、いわゆる水廻りと言われる水道関係のDIYは何かとハードルが高くてあまりお勧めではないかもしれません
部材が多種多様だったり、専用工具や特殊工具を必要だったり致します
また水である事から失敗した場合のリスクはかなり大きいものになりそうです
一般的には専門の業者さんに依頼するのが適当かと思われます

では何故記事にするの?って声が聞こえそうですね
もちろん、挑戦してみようと考えている方には少しでも参考になればと思っております
なさらない方には、「こうなっているのかぁ」と参考にでもなればいいなと考えます
普段はあまり目にしない部分だったりするので、予備知識として何かの時のお役に立てれば尚嬉しく思います



その不具合は突然にやってきました
家内が普段通りに使用していたところ、突然水が出なくなったそうです
ガンッという小さな衝撃音が伴ったとか
水の出かたはポタポタポタ・・・、全開にしても変わらずポタポタポタ・・・
しかしお湯は全く正常で、勢い良く出ているのです

これだけの情報で不具合箇所を特定するのはなかなか難しいのですが
言える事は、お湯が問題ない事・急激に止まったという事などからカートリッジの不具合ではなさそう
ならば水栓耐圧ホースの下に付いている逆止弁の異常?
さもなければ、水道管が詰まった?  ←これはまずありえないでしょう

使っていた水栓は TOTOのTKJ31U型
建物と一緒なのでほぼ15年物です
さっそくネットで逆止弁を検索してみるものの、かなり古いシングルレバー水栓のため展開図が無くて逆止弁の正体が分かりません
もともと逆止弁は水栓の構成部品の一部分なので、分かったとしても手に入るかどうかが次の問題として残ります

そういう状況であるならば、いっその事シングルレバー水栓をそっくり新しくしちゃおうか、となった訳です
新しい水栓には、その部品としての逆止弁が付いてきますしね
仕事で多少の経験はあるし、腰が完治していないので自転車に乗れずに暇を持て余している私には丁度いい事でした

ネットでさっそく新しい水栓の手配です、便利な世の中ですワ
イークローバーというネット通販で、TOTO製 TKHG31PS という製造終了品(旧モデル)の水栓を格安で購入しました   10,888円也
手配した後になって、ネットオークションで9,100円即決なんてのも見つけましたが後のまつり

事はスピーディーに運びまして、3日後には私の手元にやってまいりました
未開封ですね、大丈夫でしょう

作業の予定に合わせて、会社の工具を一晩お借りしてきました
ショートモンキー2丁
既設の水栓を外すのはシンクの裏の狭い場所での作業になるため、このような工具が使い易いのです
今回の水栓交換で使用した工具は、結果的にこの2本のモンキースパナと新しい水栓に付属してきたアーレンキーのみで済んでしまいました
取外すTKJ31U型の取り付き方が、下が側から長ナット1本で締付けてあるだけと言うわりと簡単な仕組みだったお蔭です
一方、取付けるTKHG31PSは物凄く簡単な作業で取付けられる様に工夫されている物でして、付属してきた4m/mアレンキー(六角レンチ)と手持ちのモンキースパナ1丁で事は足ります
シールテープなどの消耗品類も一切不要でした


それでは取り掛かりましょう

流し台キャビネット内の背面パネルに点検口が設けられておりまして、その中にお湯と水の配管があります
我が家のはビスで留められた板の所が点検口でしたが、流し台によっては上下にずらしたりして外す物もあります
はい、現れました   左側がお湯で右が水です

おやおや、普通は両方に有る筈の止水栓がお湯側には付いておりません
う~ん、安物の住宅を買うとこう言う事も有るのかな? いやいや、けっして安くはなかったけど・・・
しょうがないですね、作業のために家中の水を止めてしまいました
本当は給湯器本体のバルブを閉めればお湯側を止める事が出来たんですが、給湯器の場所がかなり面倒な場所に有ったため水道メーターの元栓を閉めました

そして真っ先に外した物は、この疑いがかけられている水側の逆止弁です
上の画像でもちゃんと写ってますね
モンキー1丁で、まずは上側の袋ナットを緩めて水栓側の耐圧ホースを取り外し、次に止水栓側を緩めて取り出しました

筒状になった中を覗くと、2~3ミリの樹脂の破片が二つ胴体部分の内側に残っており、弁が胴体上部まで押し上げられており水を堰き止める形で嵌まり込んでおりました
なるほどなるほど、やはり原因は逆止弁だったようです
何か弁を制御していた樹脂部分が破損し、結果逆止弁が詰まりを起こしたという事です
ほぼ予想通りではありましたが、仕事上でもこんなケースには今迄お目に掛かっておりません
自分にとって良い勉強にもなりました

原因箇所が判り、水栓交換だけで改善できる事が明白になりました
自然と交換作業に勢いが付きます
画像は点検口の内部を見上げた水栓取付部分です
前述の工具の所でもちょっと触れましたが、とても狭い部分での長ナットを緩めるという作業になります
これが、やってみますと実にもどかしい作業なんです
点検口の内部の奥行空間は130ミリ程度でしょうか
手元を見ながら作業をしようと頭と腕を同時に内部に入れるのは神業としか思えない様な狭さ
仮に入ったとしても、手が邪魔をして作業箇所を見る事は困難かと思われます
しかも体勢は仰向け状態です

結局、手探りでモンキースパナを操作し長ナットを緩める方法をとりました
先に目視にて作業内容をイメージしておき、片腕を差し入れて感を頼りに作業します
2分ほどあれこれやっていると何とか長ナットを緩める事が出来、少し緩んだあとは素手で回して外す事ができました
長ナットと押さえの金具が完全に外れたら、本体及び耐圧ホースが上に引き抜けます
これで取り外し作業は完了しました
交換作業はどれもそうですが既設品を外すのが大変なのでして、ここまで出来てしまえば2/3くらい終わった様なもの
このあとの新品を取り付けるのはわりと楽な作業です


それでは新水栓の取付作業に入ります

これは台座とでも言いましょうか、まずはこれを固定し次に本体をこの台座に留めるという方式です

これはTOTOの水栓ですがINAXでも同じような方式で固定する水栓になってきています
この利点は、何と言っても本体固定が全て上からの作業で行えるという事
画像の左側の部分が取付面の下側になり上下で挟み込む形になります
まずは左側の部材をを穴に回し込む様にして潜らせ、樹脂のひも状の物で引き上げてボルトでキャッチできればあとは付属のアーレンキーでボルトを上から締め込むだけで固定できます

これが固定した様子です

説明書を良く読んで、位置や向きを整えてから本締めします
ボルトの並びが斜めの位置で並んでおりますがこれが正しい向きです、ご心配なく
説明書に従ってしっかりと固定します
この取付が甘いと先々になって水栓本体がガタついてきますので念を入れた締め付けが望ましいところ

そして本体登場です

耐圧ホースから差し込んでゆき、台座にすっぽり被ったら背面の右45度あたりの取付穴で台座にボルト固定します
同梱されているボルトと付属のアーレンキーでしっかりと締付けます
一応、取付け向きの確認のためにレバーハンドルを左右いっぱいまで回してみましょう
左右均等であればそれでOK、偏っているようなら台座の固定まで戻って調整し直します
これで本体の固定は終わりました、あとは下の配管との接続です

これが新しい逆止弁
耐圧ホース側の接続は、ワンタッチカプラーになっていてここにも作業が楽になる様な工夫がされております
助かりますね

配管に締め込む側のパッキンは内部に組み込まれているので、ただモンキースパナで回して取付けるだけです
画像には水栓側の耐圧ホースが覗いておりますね
ホースをカプラーに差し込み、カチッと音がするまで押し込めば接続が完了します
念のためにホースが折れて(キンクして)ない事を確認しておく事も大事な事です

これで交換はほぼ終わりました
但し、点検口を塞ぐ前に水漏れが無い事をチェックしなくてはいけません
さっそく元栓を開き、更に水栓のレバーも開いて通水を行います
最初は空気も一緒に吐き出されますので、水栓のレバーは少しずつ開くようにしましょう
水漏れ点検個所は、まずは自分で接続した逆止弁の上下、それに止水栓などの動かした場所、更には取り外しの時の動きに攣られて緩んでしまう恐れのある配管部分などです
隠ぺい箇所で水漏れが発生してしまうと発見が遅れて思わぬ結果を引き起こします
慎重且つ十分なな点検が必要です

最後に点検口の蓋を復旧して完了しました
    
お湯も水も滑らかな操作で出てきてとても快適です
泡沫キャップを通って出てくる水は、やさしい感じで気に入っております
家族の評判も上々です



今回のシングルレバー水栓は、新旧ともわりと作業性の良い物だったので難航する部分はありませんでした
ある意味ラッキーでしたが、ブログネタとしてはあまり役に立たないかも知れません

それから、交換の場合の水栓を選定する注意点としては2点あります
1、配管の位置 (耐圧ホースが届く位置か?)
2、取付穴の径 (部品が通り抜ける大きさがあるか?)
いずれも取付可能条件として公開されてますのでネットで検索してみて下さい

耐圧ホースの長さが届かない様な場合はこんな物で解決できると思われます
取付穴が小さいならヤスリで削って大きくすれば取り付けられるかも知れません
ヤスリなどを使用する場合には、下にある配管をしっかり養生する事も大切ですね

何と言っても、既設品を取り外す事が一番のネックになります
種類が多数ありますので、ネットで検索すれば同じ様な物の施工例が見つかるでしょう
是非、先人たちののノウハウを身に着けて事にあたって下さい
そうすればわりとあっさりと道は開けるものです


尚、今回は水栓本体の交換になりましたが、一般的なシングルレバー水栓の不具合は
「水がしっかり止まらない」とか「吐水管の根本辺りから水が漏れる」といった様な場合が殆んどです
これらは“カートリッジ”とか“Uパッキン”などの部品交換をすれば改善するケースが多くあります
そのあたりの事についてはまた別の機会に記事にしたいと思います



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れさまでした。 ((Y))
2012-09-27 00:24:37
さすがですね~!!毎日使うものだけに普通に使えなくなると不便ですよね、本体交換お疲れさまでした!!
返信する
これが出来なくては (シルキー)
2012-09-27 20:02:00
◇(Y)さん
私らの立場では出来て当たり前と言ったところでしょうか

ブログ用に写真を撮りながらだったので、とても時間が掛りました
また、他人に説明をするって言うのは自分の知識を再確認する事になるのでちょっと勉強にもなりました
返信する
ピカピカですね! ()
2012-10-04 16:19:14
水垢の付いていないピカピカの水栓にすると
まるで、新居にお引越しをしたかの様に感じるでしょうネ!
返信する
水栓だけですけど (シルキー)
2012-10-04 18:23:14
◇Aさん
コメントありがとうございます
水栓だけはピカピカ、でも周囲はいつものままですからねぇ
新居と感じるほどの変化は残念ながらありませんでした

それでも、レバーの動きがとても滑らかになったりして快適です
返信する

コメントを投稿