M氏の一口馬主のススメ

募集馬レビューのパイオニア、YouTube始めました。

【成長曲線】大阪杯勝ち馬ラッキーライラックについて

2020-04-07 21:00:00 | M氏の金言
こんばんは、M氏です。
サンデーRの大阪杯勝ち馬ラッキーライラックについて書いていこうと思います。
まず募集時の私の評価は残念ながら、低評価で下記の通りでした。

167,ライラックスアンドレースの15 評価D
牝馬 3000万 松永幹厩舎
馬名 ラッキーライラック
サンデーR

馬体はまとまりがあり、バランスが取れています。
動きはスムーズに歩けていますし、水準レベルにはまとまってはいます。
インパクトには欠けますが、悪くはありません。


そこまで悪い印象はなかったのですが、普通という判断でオルフェーヴル産駒の牝馬としてはやや割高という事もあり、低評価としたという風に記憶しております。
今の選定基準ならもう少し評価は上がったとは思いますが、それは言い訳でしかありません。
その募集時の馬体写真が↓




サイズもあり、皮膚感も良く、まとまっていて良いですね。



次に1歳9月になりますが、募集時よりもふっくらとしており、毛艶も良く、順調に成長しているのが分かりますね。




次に移動前の2歳6月になりますが、馬体が引き締まり、しっかりしてきた印象ですね。今見たら早期から活躍したのも頷けますね。



次にGI馬となっている3歳4月ですが、前肢の筋肉量が素晴らしく、質の高い筋肉に鍛えられていますね。



次に3歳8月になりますが、秋の秋華賞で調子が今ひとつだったとありますが、光の当たり方などの差もありますが、毛艶が今ひとつで顔色や表情も今ひとつですね。ただ馬体に幅が出始めた感じです。



次に4歳1月になりますが、冬場としては毛艶が良く、体調が戻ったのが分かりますね。休養中という事で馬体が緩いです。




最後に4歳9月になりますが、ここがターニングポイントですね。見てもらうと分かりますが、馬体により幅が出て、筋肉量が増加しております。皮膚感も良く、本格化してきたのがこのタイミングです。後にエリザベス女王杯を勝つわけですが、この成長が結果に繋がったのでないかと思います。


ここまで募集時から4歳秋まで時系列で見てきましたが、ラッキーライラックは2歳時からGI戦線で活躍して、なおかつ古馬となってからも成長して今なお活躍しております。
元々完成度が高く、早期から活躍しましたが、そこから古馬になり、より成長して、パワーアップしたのがこの馬の飛躍に繋がりました。
クロノジェネシスの時も言いましたが、強い馬はあるタイミングで飛躍的に成長して、パワーアップする時期があります。これはどの馬にも共通しています。この成長曲線をどう読むか?難しいとは思いますが、こういう早期からしっかりしていて、活躍した馬でも飛躍的に成長します。早熟というレッテルは人が勝手に言っているだけで個々の馬を時系列で見ないと本質的には分からないですね。
ちなみに私はラッキーライラックの出資者ではないので、こういう成長曲線をしていた事は知りませんでした。パドックの馬を見て、馬が変わってきたのは分かりましたが、こうやって振り返る事でまた新たな発見があるなと思いました。


【成長曲線】愛馬クロノジェネシスを解説

2020-04-03 12:00:00 | M氏の金言
こんにちは、M氏です。
今週大阪杯に出走します愛馬クロノジェネシスについての成長曲線を解説していこうと思います。先日記事に書きました金言の時系列で馬を見る大切に繋がる記事でもあります。
読まれてない方は

では早速進めていきます。
まず募集時の私の評価は高評価でしたが、馬体評価はC+とそれほど高い評価ではありませんでした。その時の馬体が↓



ややもっさりと見えましたが、皮膚感は薄めではありました。バランスは整ってはいますが、トモが非力でそれは課題だと見ていました。



次に1歳9月になりますが、印象が変わり、毛艶が良く、腹回りがふっくらしてきました。募集時から4ヶ月くらいですが、良い夏の過ごし方を出来たと思いましたね。




次は2歳5月ですが、育成が進み、馬体が引き締まってきました。ただ全体的な筋肉量不足で非力な印象は否めません。




次に2歳8月のデビュー前となりますが、前肢の筋肉量が増えて、より筋肉が引き締まってきたのも分かります。




次は3歳1月ですが、全体的に筋肉量が増え、キ甲が発達したのが印象的でした。すでにGI級の実力がありましたし、良い馬体です。



次の3歳6月がターニングポイントとなりますが、筋肉にメリハリがより出て、筋肉の質感が向上してるのが一目瞭然です。パワーアップしていますね、これが後の秋華賞のプラス20キロへ繋がります。



最後に4歳1月になりますが、すでにGI馬となり、3歳春とは別馬のようにしっかりとしていますし、馬体重も数字としてそう示しています。


当然ですが、馬体写真からはバネや歩いた際の筋肉の柔軟性や運動神経などは分かりませんので、これらは動画などで見る必要があります。しかし馬体写真からでも色々な情報が分かります。大切な愛馬ですので、その成長の変化には目を向けてあげて下さい。最初は分からないかもしれませんが、見る機会を増やせば、色々と見えてきますから。
ただその二つは別で判断する事、これが大切です。つまり馬体写真だけで全てを判断しないでもらいたいし、その逆も同様です。
それと血統が◯◯だからという決め付けもよくありません。クロノジェネシスも散々、バゴ産駒だからと言われてきました。たしかに血統は大雑把に判断するのには便利ですし、私もそういうツールとして、競馬予想にも利用はします。ただその枠だけでは馬を100%理解は不可能ですし、血統にプラスアルファで馬体や動きを見る習慣をつけるとまた競馬が違う風に見えてくるという事を最後にお伝えてして、終わりたいと思います。
また大阪杯の出走記事は別で書きますので、そちらも楽しみにして下さると嬉しく思います。






【金言】時系列で馬を見る大切さ

2020-03-28 12:00:00 | M氏の金言
こんにちは、M氏です。不定期更新のM氏の金言ですが、次は告知した通りに時系列で馬を見る大切さについてを書いていきます。
一口馬主から大半が1歳時に出資をして、そこから引退までの何年かを愛馬と共に過ごす事になります。
前から言っていますが、1歳時にこれから先の競争馬になる姿を想像して、出資をしないといけない難しさこそが最大の課題です。
出資時は素晴らしい馬体をしていたのに、デビュー時には別馬のようになっていた、思ったよりも成長しなかったなどそういう事をほとんどの方が経験していると思います。

成長を完璧に予測する事は不可能な事ですし、人が馬を育てる、つまり育成の仕方で馬は良くも悪くも変わります。育成先、厩舎は事前に分かりますが、誰が育成し、誰が担当するか?その誰がの育成レベルがどれくらいあるのか?当然になりますが、この部分を知る事も不可能な事です。よく知っている人のレベルで例としてになりますが、ノーザンファームの空港or早来の◯◯厩舎で育成されるくらいまででしょう。
つまり、我々はこの不透明な部分に関しては信頼して、信じて、任せるしかありません。
ただこれでは何も解決にはなりません。ではどうしたらいいか?という話になります。
そこで我々は馬を見て、資質を確認して、厩舎、血統を確認し、出資する馬を検討します。これは当然の事ですし、誰でもしています。
そこで次に今回のテーマの成長を予測するという話になります。

前置きが長くなりましたが、そこで成長を予測する為にはどうしたら良いか?それが今回の時系列で馬を見る大切さになります。
この時系列で馬を見るという事は1歳時から引退までどういう風に馬が育成されて、レースをして、結果引退に至ったのかを振り返る事で知識を得る事になります。
その知識の蓄積が経験となり、ノウハウになるのです。
簡単に書いていますが、この事を継続していく事は容易ではないですし、厳しい道のりになる事は先に書いておきます。
また過去の愛馬について見るだけでなく、過去の名馬や自分が1歳時に良かったと思ったが、走らなかった馬についてなと様々なケースを見る必要があります。
何故なら成功例だけ見ていては何が成功した要因なのか?分からないですし、失敗例だけ見ていては何が失敗した原因だったのか?分かりません。
大切なのは贔屓目なしに見る事です。名馬を見る場合にはこの馬は凄い馬だったと思うとより凄く見えてしまいますし、愛馬だとジャッジも甘くなってしまうのが普通です。
その感覚を超えるくらいに数を見て、この時系列で馬を見る習慣をつけるようにして下さい。
ブログで公開している、新馬戦レビュー出走馬や重賞レビュー出走馬や有料レビュー回顧はこの習慣の一環ですし、皆様に結果をご報告するだけでなく、私のレベルアップの為にやっているという部分も含まれています。
ここまでストイックにやっているブログは他にありませんし、評価をつけて終わりがほとんどで走った馬だけ後で記事にするのがほとんどです。これでは残念ですが、今よりレベルアップは出来ませんし、精度を上げる事は出来ません。

では次にその時系列で馬を見る方法論について書いていきます。
時代は便利になり、データはJRA-VANやネット競馬や一口DBでいくらでも調べる事が出来ます。このデータを自分のレベルアップの為に利用しない手はありませんね。
私のように毎週のように馬を見て、パドックを見て、結果を見て、回顧して、気になるレースはリプレイを見て、また来週に向けて、準備して、予想して、また馬を見て、パドックを見てとループするのがベストですが、これを毎週やるのはなかなか大変ですし、私も当然ですが、競馬以外に用がある事もありますし、他の趣味を楽しむ事もありますし、毎週競馬をリアルタイムで見る事、ずっと見る事は正直にやれていません。
でもそれが出来なくて、今は便利な時代です。後から見れますから、大丈夫です。大切なのはこのループを習慣化する事にありますから。

でもその見るだけのノウハウがあるかは各個人で差がありますし、知識量にも差があります。
この差を埋める方法論についても書いていきます。
先に書いたように名馬や愛馬や他の馬について、1歳募集時の馬体写真や動画を確認します。ここから更新されていく馬体写真や動画を公式の牧場コメントと共に見ていきます。
そして、デビュー戦はJRA-VANやネット競馬のパドック動画、レース映像を見ます。これを全て、引退までのレースまで全て行います。
そこから自分なりに変化点を探していきます。走る時と走らなかった時のパドックの違いや騎手や調教師のコメント、これは可能ならレース前とレース後共に確認して下さい。

これをやる場合により効果的なやり方は名馬なら様々なパターンの馬を見る事です。
最初から強かった馬、途中から本格化した馬、3歳時から走らなくなった馬、最初は走り、途中走らなくなり、復活した馬など例を挙げたらキリはありませんが、変化があるという事は必ずその変化に対しての変化点があります。それを見つける努力をする事ですね。
愛馬の場合も贔屓目なしに走った要因は何か?走らなかった原因は何か?数字としてのデータではなく、生の馬の姿を見て、しっかりと判断して下さい。
走らない事を騎手や調教師や育成先のせいにするのは簡単ですし、それがたとえ事実だとしても、その馬に出資したのは自分自身ですし、強制されたわけでなく、自分自身で決めた事だという事を忘れないで下さい。
厳しいようですが、この結果の部分から逃げていては本質は見えてきません。

最後にこのテーマで最も大切な事を伝えて終わります。

【それは数字としてでなく、馬本体を視覚で見る事です】

大変ですが、共に頑張っていきましょう。
時間がない方は私のブログで私目線ではありますが、記事にしていますし、募集時には有料にはなりますが、募集馬レビューも販売していますので、有効に活用して頂けたら幸いです。


【金言】気性の判断のレベルアップの必要性

2020-03-09 20:00:00 | M氏の金言
こんばんは、M氏です。
久しぶりのM氏の金言の更新となりますが、次は気性についてを書いていきたいと思います。
馬体、動きが良くても、走らない場合に問題になるのが気性であり、気性の良し悪しが競争能力に大きな影響を与えるのは言うまでもありません。
ただこの気性を判断するのは馬体、動きを見るよりもかなり難易度が高く、苦しんでいるのが正直なところです。
そこで去年の冬あたりから今まで以上に、この気性の良し悪しをより判断出来る精度を上げる為に色々と勉強しました。競馬としてでなく、馬が持っている生態や本来の習性や仕草の意味などを再度学び、その知識を競馬に応用する形を取ろうと思っています。

しかし一口馬主の知れる情報から細かい馬の性格まで判断する事は不可能ですし、牧場で育成している人やトレセンで馬に携わるホースマンですら、完璧に判断する事は不可能だと思います。
ただ分からないからとそこに目を向けないでいるのと向き合って答えを探すのでは、結果が違ってきます。なので、私は今年のレビューから今まで以上に気性についてをレビューに反映して、書いていこうと思っています。
皆様もご存知かと思いますが、2年前から気性に関しては必要性を感じて、レビューに体質と共に気性を◯、△、×で記載してきました。
ただまだ漠然として評価でしかなく、馬体や動きと比べたら、しっかりと言語化出来ていないのが残念ながら、事実だと思います。

そこで3段階の印以外の言語化について、レベルアップさせたいと思います。
具体的には◯、△、×の意味合いとして
◯→問題なし △→やや問題あり ×→問題あり
というニュアンスになるのですが、どの印であれ、気性に関しては全てその理由について記載するようにします。
その判断材料としては、今まで同様に耳の動きについてと集中力については継続します。
それにプラスして、尻尾の動きについて、目つき、顔つきについての2要素をプラスします。

馬という動物は私達と言葉を話して、コミュニケーションを取る事が出来ません。これは他の犬や猫も同様ですね。でも言葉が話せないからこそ仕草や動きで色々と反応し、伝えてきます。それはすなわち馬の性格であり、気性に繋がるヒントになります。
馬は他の動物同様に耳や尻尾で色々な反応を見せます。ただ犬や猫ほど鳴いたりしませんし、反応も薄いように思います。
ただそれは馬が犬や猫よりも穏やかな動物であり、草食動物であるからです。
なので、反応が受け身になりがちです。また攻撃的な反応を見せるようなシーンが動画に映る事はありません。募集馬ツアーに参加しても、そのような反応を見せる事はごく稀でしょう。
それくらいに馬は賢いですし、思いを内に秘める動物であるのです。
また馬の記憶力はかなり高く、人に対して、従順です。だから1歳時の募集の時期には牧場でしっかりと教育されていますし、人に対して従順であるので、優等生に見えます。

だからこそその些細な反応に対して私達人間は察して上げないといけないですし、その反応の意味を理解してあげないといけません。
ただ私達一口馬主は牧場で馬を育成する側の人間ではありませんし、世話をする側ではありません。なので、そこまで知る必要性はないかもしれません。
しかしこの部分を理解する事がより馬を理解する事に繋がり、馬の資質を判断する事に繋がると私は考えたので、去年の冬あたりから今まで以上に真摯に取り組んできました。
そこから色々と見えてきた部分が多々あり、実用化出来ると判断出来るまでのレベルになってきたと思いましたので、新しい領域へ挑戦しようと思います。
情報量が増える事はレビューを購入される会員様にもプラスになると思いますし、今まで以上に結果に対して、納得して頂けるのでないかなと思います。
またこれ以外にも今年から進化させる要素があるので、それらに関しては19年産駒の募集の前までにブログで記事にして、レビューにも記載するようにしますので、よろしくお願いします。



【金言】動きについての考え方

2020-02-09 18:00:00 | M氏の金言
M氏です。久々の金言の更新になります。なかなか更新出来ず、すいません。
次は動きについての総合的考え方についてを書いていきます。
動きに関してはレビューでも重きを置いていますし、主に3つの要素を基礎にして考えており、分かりやすいようにレビューに落とし込んでいるつもりではいますが、再度確認の意味を含めて書きます。

推進力、ストライド、バネの3つが主な要素となります。
まず推進力ですが、いかに早く動けるか?となり、運動神経の良さ、気持ちの前向きさを主に見ております。
当然ですが、キビキビと歩けていた方が良いですし、運動神経は競争能力に大きな影響を与えますので、重要な要素になります。
気持ちの部分に関しては前向きなのは良い事ではありますが、前向きすぎて、制御出来ない状態だとこれは競争に悪影響となりますので、そこの絶妙なラインの見極めが重要となります。

次にストライドですが、一完歩の大きさを意味しており、可動域という言葉で表現させる場合と同じようなニュアンスになります。
ストライドが伸びるという事はそれだけ一完歩でたくさん前に進むので、当然になりますが、プラスとなります。
またストライドが伸びるという事はそれだけ体の柔軟性があるという意味も含みますし、単に脚が長いから、ストライドが大きいという見方ではなく、いかに体をしっかりと使えていて、踏み込めているか?の方が重要になります。
前者の見方では体格差でのみストライドをみるような感じになり、私の伝えたいストライドの伸びの中の重要な体、筋肉、飛節、繋ぎの柔軟性が加味されないので、そこは注意して下さい。

最後にバネですが、バネは資質を見る要素の中でもっとも重要な要素となります。
その馬の動きの資質を図る物差しといっても過言ではないと思います。
特にデビュー前、育成段階に入る前の馬を見て、出資する一口馬主ではその馬の秘めるポテンシャルがどれくらいなのか?この部分をしっかりと見極めるのが必要となります。
バネは天性のモノで育成されて、馬が成長しても、バネが途中から出てくる事はありません。
バネは天性の才能であり、内に秘めるポテンシャルなのです。

この3要素にプラスして、動きの硬さと緩さを見て、総合的に判断しています。
硬さに関しては筋肉の柔軟性がどうか?も加味されますし、筋肉の強さも加味されます。
緩さに関しては踏み込みがしっかりしているか?力強さはどうか?になりますが、色々な要素が相互関係となり、最終的な判断となります。
故に一つの要素だけを気にしてみるのはあまりにも危険ですし、色々な要素が相互関係にある事をしっかりと知った上で判断する事が望ましいですね。






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