唯幻論

岸田秀先生の思想である「唯幻論」を紹介する。混迷する現代、世界を読み解く理論は「唯幻論」以外には考えられない。

平和主義の欺瞞

2005年08月15日 | 雑考
日本は東京裁判での、いわゆる戦犯としての絞首刑を含む諸判決を受け入れて、過去を償ったと考える。そのことでサンフランシスコ平和条約を締結し大東亜戦争にけじめをつけたと考える。

中国・韓国・北朝鮮の反日には、元寇でチャラであると考える。
元が中国とちがうというなら、日本が戦った相手は、アメリカの傀儡の国民党であり中国とは関係ないのである。
中国・韓国はアメリカの戦略に乗せられて反日をやるべきではない。日本もそれに反応して反中・嫌韓になりつつあるではないか。
中国・韓国を批判するより、日本の観念的平和主義者を批判する。国内問題は国内で議論すべきところを、何故、中国・韓国に持ち込むのか。

日本の精神衛生上、冤罪であろうと思われる東京裁判はやり直す必要がある。

「日本がアメリカを赦す日 岸田秀 文春文庫 第5章平和主義の欺瞞」から以下引用

 押しつけられた平和主義は、平和の敵です。
 押しつけられた平和主義は、自分で考え、自分で身につけたものではありませんから、観念化します。観念化した平和主義は、平和とは具体的にどういうことであり、平和へと至るにはどういう具体的方法があるかということについて何も指し示しません。平和、平和と大声で叫ぶことしかできません。侵略されても武器を取らないとか、いかなる場合も戦争は絶対反対だとか言うのは、平和について具体的に何も考えていないことを示しています。

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2 コメント

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平和幻想 (paco)
2005-08-17 06:33:09
押し付けられた平和主義をあたかも自分達で勝ち取ったものであるという幻想と民主主義も自分達で創出したものであるという幻想がこの国を駄目にしているし、平和とは闘い勝ち取るものだという世界の常識がわかっていないように思います。外交にしてもアメリカの機嫌をとることしか考えていない始末。平和なんていうのは稀な状態で我々の歴史はいつでも戦いの連続だったわけですから、こんな状態はいつもでも続くわけがないという認識は持っていたいものです。この連休はぼーっとして過ごしていますが、どうもアメリカの植民地の日本に住んでいる私としては、いつも居心地の悪さを感じております。アメリカは日本を占領しているのですが、それは例えば食べ物、ハンバーガーやコーラ。ああいった食べ物や飲み物は頭や身体を駄目にします。すみません過激な発言でした。



 改行が少ないことをお詫び申し上げます。ところで岸田先生は何時東京に帰ってくるんですかね~。
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サンフランシスコ平和条約を締結し大東亜戦争にけじめをつけたと考える (ハラナ・タカマサ)
2005-08-24 23:15:00
なら、サンフランシスコ平和条約できりはなされ、天皇制護持のために米軍に、なげだされた琉球列島は、日本ではないのですね?

いっそのこと、植民地として強奪して、まともに資源化できなかった琉球列島ゆえ、米国にひきとってもらいたかったのでしょうね。

沖縄戦で戦死した海軍首脳は、「沖縄県民カク戦エリ……」と、沖縄戦の犠牲者むくいるように、大本営あてに打電したはずですが、日本の支配者たちってのは、ずいぶん薄情な連中ですね。

そういった「後方」の軍首脳・天皇たちと、われわれ戦後世代は、無縁なんでしょうか? 靖国問題ひとつ、まともに清算できない、われわれが。
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