唯幻論

岸田秀先生の思想である「唯幻論」を紹介する。混迷する現代、世界を読み解く理論は「唯幻論」以外には考えられない。

フィクションとしての靖国

2006年02月06日 | 唯幻論
私は、小林よしのりさんのファンでもありまして、彼の本は全て購読しています。小林さんが「戦争論」で岸田先生の思想(アメリカ論)を引用したこともあり、かねてから、岸田先生と小林さんの対談を希望しています。昨日、「靖国問題をどう解決するか」というテーマの小林さんの講演会を聴講して、お二人の思想はかなり重なることを確信しました。

小林さんは、聴講者から寄せられた「現在は男性性・女性性が壊れかけていると思うが、小林さんはどう思うか?」と言う質問に答えて、

「わし(小林氏)はこういうふうに、股を開いて椅子に座っているが、上野千鶴子が股を開いて座っているかどうかは分からないが、女性は普通、股を閉じて座っているのではないか。そういう男性性・女性性を壊したいという勢力がある」という振りに始まって下記の主張をされた。

「(欧米に対抗する為に)近代国家というフィクションを作る必要があり、そのために靖国を作る必要があった。」

「フィクションとしての靖国を壊したい勢力がある」

「日本人は、日本の、文化・伝統である靖国を必要としている」

というものでした。完全に岸田理論を理解していると感じました。