イブラシル歴688年03月
バルバシア皇帝との闘いが始まる。
皇帝付きの魔導師ルベザルがオレ達の前に立ちはだかる。
2対6の闘い。人数的にはオレ達の方が有利の筈だが、どうにも心の中がモヤモヤと
してならない。魔力を持たぬ筈のオレだが、微かに血の中に潜む陰陽師の血が何かに
反応しているのだろうか?
皆の技がそれなりに魔導師と皇帝に決まり、相手の体力を削って行く。
最初に皇帝の攻撃をモロに受けて倒れたのはウーお嬢だった。たった一撃で全ての
体力を奪われてウーお嬢の身体が地面へと倒れ込んだ。
その後ヤケクソになったリリ姐さんが皇帝の股間に蹴りを一発入れていたが、その蹴り
すらあまり効き目がなかった。
魔導師の麻痺が切れた段階で、皇帝の攻撃の対象がオレに向いた。
1度は何とか攻撃を無効化した物の、その後の重い攻撃を連続で喰らって右手を折って
しまった。こちらの攻撃はことごとく避けられ・・・
皇帝の技の前にオレはそのまま意識を失った。
意識を失う前に最後に見たのはリーゼの…泣き顔だったような気がする。
気がついた時は、誰もいないバルバシアの城下町の道のど真ん中に倒れていた。
オレだけじゃない、他の5人も皆傷だらけになって倒れている。
慌てて皆を空いていた家の中へと担ぎ込んで寝かせて様子を見る。
確かに皇帝の間にオレ達は行って・・・皇帝と魔導師相手に戦っていた筈だ。
なのに何故オレ達はここにいる?
少しして気づいたリリ姐さんが癒しの術を皆に施し始める。
何とか皆無事のようだ。
なんだかキツネにつままれたような、微妙な気分。
オレだけではない、皆黙ってはいるが釈然としない気持ちでいるのだろう。
1度ここで休息をとり、体調と気力を整えてからもう一度城へと向かう。
皆で話し合ってそう決めた。
夜になって、ふと 気になって懐を探ってみる。
・・・そこには闘いの前にリーゼから託されたレリーフが入っていた。
皇帝と戦ったのは・・・夢ではなかったのか?
バルバシア皇帝との闘いが始まる。
皇帝付きの魔導師ルベザルがオレ達の前に立ちはだかる。
2対6の闘い。人数的にはオレ達の方が有利の筈だが、どうにも心の中がモヤモヤと
してならない。魔力を持たぬ筈のオレだが、微かに血の中に潜む陰陽師の血が何かに
反応しているのだろうか?
皆の技がそれなりに魔導師と皇帝に決まり、相手の体力を削って行く。
最初に皇帝の攻撃をモロに受けて倒れたのはウーお嬢だった。たった一撃で全ての
体力を奪われてウーお嬢の身体が地面へと倒れ込んだ。
その後ヤケクソになったリリ姐さんが皇帝の股間に蹴りを一発入れていたが、その蹴り
すらあまり効き目がなかった。
魔導師の麻痺が切れた段階で、皇帝の攻撃の対象がオレに向いた。
1度は何とか攻撃を無効化した物の、その後の重い攻撃を連続で喰らって右手を折って
しまった。こちらの攻撃はことごとく避けられ・・・
皇帝の技の前にオレはそのまま意識を失った。
意識を失う前に最後に見たのはリーゼの…泣き顔だったような気がする。
気がついた時は、誰もいないバルバシアの城下町の道のど真ん中に倒れていた。
オレだけじゃない、他の5人も皆傷だらけになって倒れている。
慌てて皆を空いていた家の中へと担ぎ込んで寝かせて様子を見る。
確かに皇帝の間にオレ達は行って・・・皇帝と魔導師相手に戦っていた筈だ。
なのに何故オレ達はここにいる?
少しして気づいたリリ姐さんが癒しの術を皆に施し始める。
何とか皆無事のようだ。
なんだかキツネにつままれたような、微妙な気分。
オレだけではない、皆黙ってはいるが釈然としない気持ちでいるのだろう。
1度ここで休息をとり、体調と気力を整えてからもう一度城へと向かう。
皆で話し合ってそう決めた。
夜になって、ふと 気になって懐を探ってみる。
・・・そこには闘いの前にリーゼから託されたレリーフが入っていた。
皇帝と戦ったのは・・・夢ではなかったのか?