イブラシル歴687年1月
第二砦での戦闘は継続中だ。
前回から俺は使用武器を弓に持ち替えたが、さすがバルディッシュの
倍の威力だけあって戦力としては申し分ない。
(まぁ アルトの魔法や、爺さん、お嬢の罠には全然敵わねぇけど)
ただ、まだ俺が弓を使い慣れていないせいか、今回トルネードを使う時の
最初の一撃をことごとく避けられてしまった。
・・・2度の戦闘共でだ。 これはさすがに参った。
まだまだ鍛練が足りぬと言う事だろう。
それでも魔導師の詠唱を中断出来た事と、敵方の2人を麻痺させる事
が出来たのはラッキーだったと・・・思いたい。
まぁ サンダーストームを一撃喰らっちまって、髪も焦げ焦げになった
りもしてやばかったけどな。
また夕方に砦近くで野営地を設営。
飯を食う事になるが・・・今回 何を思ったかリーゼの奴が張り切って
カレー(と思っているのは本人だけだ)らしきアヤシい料理を鍋一杯に
作ってしまった。
ちょっと目を離したスキにだ。 リリ姐さんもオレも気がついた時には
もう遅かった。鍋の中はアヤシげな物体で一杯になっていた。
「カレーは良い物を作れる腕になりつつあります」
・・・自分でそう言ってはいるが、味付けについてはまだまだ全然駄目
駄目なんだよなぁ。材料を切るのは随分と上手くなったが、肝心の味付け
がさっぱり駄目だ。
料理はセンスと自分の舌にかかっていると言うが、リーゼに関して言えば
この2つ共が徹底的に駄目っぽい。(味音痴なのかも知れない)
しかも、性格が大雑把なのか、「一つまみ」を「一掴み」で料理を作るん
だから味だってメチャクチャだ。
リーゼは鼻歌を歌いつつ皿にカレーを盛ると、ソレを持って羅喉丸の前に
立ちはだかった。
「さて羅喉丸 …そろそろ機は熟したわよ!
あなたが跨いで土をかけた私のカレーの恨み!
さあ、成長した私のこのカレーを今一度貪りなさい!
文句は食べてから聞こうじゃないの! さあ!」
情けない顔をして逃げようとした羅喉丸だったが、リーゼに首を掴まれて
しまい逃げられない状態でカレー皿を押し付けられていた。
・・・止めてやりたい。
だが! 止めたらあのカレーもオレが食うハメになる。
許せ 羅喉丸。 お前の事は一生忘れない・・・。
野営地に唐獅子の悲痛な声が響き渡った。
・・・もしかしたら、羅喉丸はもうオレの召還に応じてくれないかも
知れない。
第二砦での戦闘は継続中だ。
前回から俺は使用武器を弓に持ち替えたが、さすがバルディッシュの
倍の威力だけあって戦力としては申し分ない。
(まぁ アルトの魔法や、爺さん、お嬢の罠には全然敵わねぇけど)
ただ、まだ俺が弓を使い慣れていないせいか、今回トルネードを使う時の
最初の一撃をことごとく避けられてしまった。
・・・2度の戦闘共でだ。 これはさすがに参った。
まだまだ鍛練が足りぬと言う事だろう。
それでも魔導師の詠唱を中断出来た事と、敵方の2人を麻痺させる事
が出来たのはラッキーだったと・・・思いたい。
まぁ サンダーストームを一撃喰らっちまって、髪も焦げ焦げになった
りもしてやばかったけどな。
また夕方に砦近くで野営地を設営。
飯を食う事になるが・・・今回 何を思ったかリーゼの奴が張り切って
カレー(と思っているのは本人だけだ)らしきアヤシい料理を鍋一杯に
作ってしまった。
ちょっと目を離したスキにだ。 リリ姐さんもオレも気がついた時には
もう遅かった。鍋の中はアヤシげな物体で一杯になっていた。
「カレーは良い物を作れる腕になりつつあります」
・・・自分でそう言ってはいるが、味付けについてはまだまだ全然駄目
駄目なんだよなぁ。材料を切るのは随分と上手くなったが、肝心の味付け
がさっぱり駄目だ。
料理はセンスと自分の舌にかかっていると言うが、リーゼに関して言えば
この2つ共が徹底的に駄目っぽい。(味音痴なのかも知れない)
しかも、性格が大雑把なのか、「一つまみ」を「一掴み」で料理を作るん
だから味だってメチャクチャだ。
リーゼは鼻歌を歌いつつ皿にカレーを盛ると、ソレを持って羅喉丸の前に
立ちはだかった。
「さて羅喉丸 …そろそろ機は熟したわよ!
あなたが跨いで土をかけた私のカレーの恨み!
さあ、成長した私のこのカレーを今一度貪りなさい!
文句は食べてから聞こうじゃないの! さあ!」
情けない顔をして逃げようとした羅喉丸だったが、リーゼに首を掴まれて
しまい逃げられない状態でカレー皿を押し付けられていた。
・・・止めてやりたい。
だが! 止めたらあのカレーもオレが食うハメになる。
許せ 羅喉丸。 お前の事は一生忘れない・・・。
野営地に唐獅子の悲痛な声が響き渡った。
・・・もしかしたら、羅喉丸はもうオレの召還に応じてくれないかも
知れない。