イブラシル歴689年07月
少し前にオレ達はバルバシアの領内へと入った。
軍事力を見ても国力が強い事が分かるだけに、国内はそれなりに人もいて物の流通も
盛んであろうと思っていた。
だが・・・
街には誰もいない。
人影1つ見つからぬ静寂の街。
オレは少し拍子抜けだったが、他の面子は何も言わない。
アルトやリーゼは親が過去にこの国で闘った事があるようなので、そういう話を事前
に知っているのだろう。
だが、この国に漂う異様な雰囲気は一体なんなんだろうか?
異国人のオレには今一つ理解が出来ない。
街には誰もいないバルバシア。
しかし、さすがに城内には兵士達が陣取って護りを固めていた。
最終防衛線を護る者達だけに、その攻撃力は高い。
一撃を喰らうとごっそり体力を持って行かれてしまう。
それでもニコ爺とウーお嬢の罠とアルトの魔法に対しては少々弱いらしく、こちらの
攻撃で相手の体力を奪い倒す事は出来た。
今回、何よりも恐ろしいと思ったのは「アラーム」という敵の自爆だ。
その自爆のダメージは敵味方関係無しで喰らっちまうんだから洒落にならん。
オレの攻撃と同時に爆発して敵味方同時にダメージを喰らったから、どれがオレの
攻撃で、どれが自爆のダメージなのかも把握しきれなかった。
全くもってとんでもない相手だ。
自爆させずにアレを倒す方法があるのなら、その方法で倒す方が良いだろうな。
暫くはこの城内で様子を見る事になりそうだ。
この辺りの敵で手こずっているようでは、王の首を獲る事も出来まい。
確実に 旅の終わりが近づいている。
この旅の後、オレはどうすればよいのか。そろそろ真剣に考えねばならない。
いつまでもこのままではいられないのだから。
出来れば知られたくなかった事も…リーゼには話さなくてはならないだろう。
この国を去るか、留まるか。彼女次第でオレの道は決まる。
オレに寄り掛かってすやすや眠っているリーゼの髪をそっと撫でて、オレは覚悟を
決める。
バルバシア王と闘う前に、彼女に全てを打ち明ける事を。
そして、受け入れられなくともこの闘いが終わるまでは仲間として共に闘う事を。
少し前にオレ達はバルバシアの領内へと入った。
軍事力を見ても国力が強い事が分かるだけに、国内はそれなりに人もいて物の流通も
盛んであろうと思っていた。
だが・・・
街には誰もいない。
人影1つ見つからぬ静寂の街。
オレは少し拍子抜けだったが、他の面子は何も言わない。
アルトやリーゼは親が過去にこの国で闘った事があるようなので、そういう話を事前
に知っているのだろう。
だが、この国に漂う異様な雰囲気は一体なんなんだろうか?
異国人のオレには今一つ理解が出来ない。
街には誰もいないバルバシア。
しかし、さすがに城内には兵士達が陣取って護りを固めていた。
最終防衛線を護る者達だけに、その攻撃力は高い。
一撃を喰らうとごっそり体力を持って行かれてしまう。
それでもニコ爺とウーお嬢の罠とアルトの魔法に対しては少々弱いらしく、こちらの
攻撃で相手の体力を奪い倒す事は出来た。
今回、何よりも恐ろしいと思ったのは「アラーム」という敵の自爆だ。
その自爆のダメージは敵味方関係無しで喰らっちまうんだから洒落にならん。
オレの攻撃と同時に爆発して敵味方同時にダメージを喰らったから、どれがオレの
攻撃で、どれが自爆のダメージなのかも把握しきれなかった。
全くもってとんでもない相手だ。
自爆させずにアレを倒す方法があるのなら、その方法で倒す方が良いだろうな。
暫くはこの城内で様子を見る事になりそうだ。
この辺りの敵で手こずっているようでは、王の首を獲る事も出来まい。
確実に 旅の終わりが近づいている。
この旅の後、オレはどうすればよいのか。そろそろ真剣に考えねばならない。
いつまでもこのままではいられないのだから。
出来れば知られたくなかった事も…リーゼには話さなくてはならないだろう。
この国を去るか、留まるか。彼女次第でオレの道は決まる。
オレに寄り掛かってすやすや眠っているリーゼの髪をそっと撫でて、オレは覚悟を
決める。
バルバシア王と闘う前に、彼女に全てを打ち明ける事を。
そして、受け入れられなくともこの闘いが終わるまでは仲間として共に闘う事を。