ユネスコ活動 アイデンティティの仕掛け Y氏への手紙
キャリア・デザイン Ⅰ 「堺」 アイデンティティの仕掛けを築く
前田秀一 プロフィール
Y氏からの手紙(要旨)
「ユネスコ協会」の発足に際して力になっていただきありがとうございました。
また、日常の活動においてもユニークな視点を提起され、今日の発展の基礎を築き、方向性を定めていただいたことに感謝の意を表します。
SDGsの基本理念「誰一人取り残さない」ことを大切にして、地域に「平和の文化」を築いていく今後の活動を見守り支えていってくださいますよう願っております
Y氏への手紙
身に余るお言葉に恐縮いたしております。
むしろ、永年の活動を通して多くの学びをありがとうございました!
2008年、NPO法人SINEの代表理事から「Y先生が前田さんにお会いしたいと言われています」と声を掛けられ、何事かと思っていましたところ、「ユネスコ協会」設立に際して参加のお誘いでした。
あれから、かれこれ15年、いろいろ学ばせていただきました。
個人的には、大阪市立大学の同学年で文学部史学科のYさんに対して工学部応用化学科の私でしたが、お話をしている中で、わずか200人収容の理・工学舎階段教室で、共に理学部生物生態学専攻・梅棹忠夫助教授(当時、1974年初代国立民族学博物館館長)の「文明の生態史観序説」の講義を聴講していたことが分かり驚きました。
お誘いを受けた時、友人とカンボジアへ旅行をして間もなくの時でしたので、すぐさま上智大学がフランス、イタリア、アメリカほかと協力してアンコールワット遺跡(世界文化遺産第1号)の修復活動に取り組んでいる姿を印象深く見学したこと、またPKO(平和維持隊)としてカンボジア復興のために派遣されながら凶弾に倒れ犠牲となられた中田厚仁国連ボランティアと高田晴行警部補お二人の供養碑にお参りし、記念の新設小学校をお訪ねした時のことなど思い出し世界平和活動に参加できる喜びを噛みしめました。
民間ユネスコ活動と世界遺産・地域遺産 (goo.ne.jp)
アンコールワット 歴史 文化 上座仏教 日本人墨書 泉州堺 (stars.ne.jp)
当初、P学院大学(当時)を訪ね、いろいろユネスコ協会活動としての あり方をご相談しましたが思いのほかうまくゆかず、しばらくの空白を経て、2011年1月22日、Yさんのご尽力で提起された「会則」のもとようやくにして発足しました。
試行錯誤の中、民間ユネスコ活動70周年に際して提起されたミッション(1.平和な世界の構築、2.持続可能な社会の推進)は分かりやく、自分ごととして「誰一人取り残さない」理念のもとSDGs(持続可能な開発目標)への取組は私自身の行動指針として機軸を与えられました。
具体的な活動の一例として、「ユネスコ協会」のfacebookタイトル画像として孫の作品(2014年10月「堺まつり」平和ポスター展「フェニックスライオンズ最優秀賞」受賞)を掲げていただき、「日本ユネスコ協会」発信情報(カンボジア、アフガニスタン、ウクライナ戦争被害・救済活動への呼びかけなど)を堺市民へ取次発信を行ってきました。
2023年5月31日現在、参加者(「いいね」)112名、フォロワー117名を得ることができ嬉しく思っております。
ご相談しておりました「SDGsモデルとして行基事績の再評価」については、その後、読売新聞大阪本社文化部にご注目いただきました。
現在は、「堺行基の会」が注目されホームページへ掲載紹介していただきました(詳細は下記アドレスから)。
歴史を未来へ「SDGsモデルとしての行基事績の再評価」-1.pdf (gyouki.jp)
さらに2023年4月2日、フィールドワークで木積(貝塚市)を訪ね地元情報として、最寄りの「神崎舟息(こうざきのふなすえ)」(貝塚市)が行基49院の建築に必要とする木材の積出港であったとの貴重な情報を得ました。貝塚市教育委員会の研究資料と大阪府教育委員会のよる発掘調査報告書から裏付けを得ましたので、当初評価を追加訂正(「14」海の豊かさを守ろう)しました(上表参照)。
この結果については、詳細を含め「堺行基の会」会報10月号(2023年)にて掲載されます。
Yさんのお導きで世界の平和に向けた活動に関わることができたことは、私にとっては貴重な体験となりました。
改めて厚く御礼申し上げます。
前田秀一
SDGs 堺から日本へ世界へ! (goo.ne.jp)