閉め出し!!東福寺

平凡なサラリーマン日記
平成22年11月終了しました。

スクリァビン四番

2006-10-27 23:28:35 | ざれごと。
まぁ大体、曲を把握することはできたのでこれからは技術的な練習とより詳細に曲を把握する段階に入ることになる。
いわゆる部分練習と音なしでの譜読みになる訳で、しばらく遊び弾きのように通せないのは少し残念だが、まぁ仕方ない。

アマチュアピアノの第一人者の金子さんという方は曲をまず完全に把握してから音を出す練習に入るそうで、完全にそれが可能になれば練習時間は大幅に短縮できるだろうと思われる。
自分はそこまで分析ができないのでスクリァビンのように複雑な(というか多様な意味を持ちうる)和音が使われていると実際音を弾いてその連結の意味を考えていかないと曲の把握は難しい。特に展開部で多声的なところで、Hが通奏低音のようにベースにされ、11度の和音の内声変化によってのみ移り変わるところなど、自分としては指にも馴染みにくく覚えにくい。そしてアルペジオの一音一音のイメージを完全に掴めてないまま弾いているのを感じる。
こういう部分をなくせば、本番で技術的な事から、あるいは焦りから音をかする事はあっても暗譜が飛んだりすることはなくなると思う。

二楽章はロンドソナタ形式だが一楽章の主題に向かっていくための対比と考えたほうがよいだろうと思う。つまり典型的なソナタ形式のような主題の対立と和解という流れではなく、あくまでステップを登っていって一楽章の主題に至る、という事だ。これは提示部・再現部の二回ともそうだと思うし、そういう意味では単純な構造ではある。あくまでその為に盛り上げていかなくてはならない訳で、fの扱いとクレッシェンド→ディミヌエンドのフレーズのうねりを滑らかに、しかも多様に表現するのが一つのポイントだと思う。

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