閉め出し!!東福寺

平凡なサラリーマン日記
平成22年11月終了しました。

ノルウェイの森 感想(ネタバレあるので映画これからって人は読まないでください)

2011-01-01 20:23:41 | ざれごと。
今のブログの方とは内容が関係ないので、閉じたブログですがこちらに映画の感想でも。

ノルウェイの森は僕にとって一番影響が大きい小説だ。
何度も読んで、その度色々な事を考えた。
よくも悪くも自分にとって意味が大きい、という感じ。


で、小説の映画化というと色々イメージが違ったり、そもそも2冊の小説を2時間だから色々カットとかはあるんだろうなぁと思って見に行きました。
そういうのを織り込み済みでもやっぱり原作ファンにはいくつか違和感があり…
映画単品としてみれば特にスクリーンで見なくてもいいかなぁと思った映画でした。


以下メモ程度に…


・「恋愛小説」の映画化という感じがしました。原作は、作者も言っているように成長小説(映画のジャンルでいうと、いわゆるロードムービーに近いかもしれない)とか、「生きる」という事について描いた小説…喪失・間違い・失った事、そういったことを背負い、にもかかわらず生きていくという内容の小説だと思っていたのですが、そういう要素はあまり感じませんでした。

・静のイメージの直子が激しい演技で、動のイメージの緑が静かな演技だったのは演出?
 「にもかかわらず生きる」を体現し、正へのエネルギーを身体から溢れさせているイメージだった緑が静かな演技でびっくりし ました。逆に直子は病とはいえ静かな混乱を抱え、自分の中に閉じこもっていくように静かに消えていくというイメージだった けどなかなか激しい演技だった。

・直子さんがノルウェイの森の中のように静かな場所で人知れず消えていくはずのシーンが何か荒野みたいな場所でした。BGM も現代音楽風の弦楽の強奏であれれ、何か普通のサスペンスか何かかいな、という感じ。

・何かのシーンで松山ケンイチがいきなり黒パンツでポージングしてるシーンに飛んだ時は「笑かしにきてるだろ」と思ってしま いました。その他も色々と仕方ないとはいえ「切り貼り」「描写不足」で少なくとも原作を読んでない人はよくわからないと思 う場所がちらほら。
 
・描写不足の割に性描写のシーンは削らないのよね…「マッチでお葬式」はカットしてその後の性描写だけありって…
 しかも、二人にとっての「生きる」為の行為として…という意味があったはずなのに、ただ単にレイコさんがしたい
 だけ、みたいな感じだったのが…うーん、意図がわからんって感じ。

・日本海旅行シーン、これ日本かよって感じのよくわからない場所で撮影。もっといい場所あったのでは…

・ハツミさんが嫌悪感を露わにするシーン、これは露わにしないからハツミさんだったのでは…


んー何というかうまく言えないんだけど、外国のヒステリーって激しいじゃないですか。
病んでいる人たちがそんな人の演技をしているような感じなんですよね。。。
外国人監督ならでは、なのかなぁ。。。
映像はいくつか美しいシーンがありました。