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⑯エホバの証人破折 (ものみめ塔聖書冊子協会)

2007-08-02 | 諸宗破折

 輸血を拒否することや、聖書の話をするために訪問することなどで知られるエホバの証人は、アメリカのチャールズ・テイズ・ラッセルの聖書の研究から起こした教団です。
 エホバの証人の信徒は、天地創造の神エホバを唯一の神とし、善人で地上を満たすことが神の意志であると信じ、現在の世界は犯罪や暴力、戦争、汚染等により苦渋に満ちたものであり、その原因は他宗派の聖職者や資本家、政治家たちであるとし、これらの悪を一掃するたるめに、間もなく「ハルマゲドンの大戦」、すなわち神の軍団と悪の軍団の終局戦争があり、神の軍団が勝つと言います。この時、信者は神(エホバ)の証人として戦いを見守ればよいとされ、このことから「エホバの証人」あるいは「ものみの塔」という名称になりました。また戦いの後、エホバを信じた人たちはキリストの統治のもとに、楽園となった地上で千年間を過ごすことができると言い、これが彼らのいう「千年王国」です。
 エホバの証人では、信者に規則が課せられています。たとえば長時間の伝道や週五回の集会(公開聖書講演会・ものみの塔研究会・会衆の聖書研究・神権学校・奉仕会)への参加が義務づけられ、そこで繰り返し聖書の解釈を教え込まれます。この聖書の解釈は既存のキリスト教と異なる点が多く、中でも、旧約聖書の「血を食してはいけない」を根拠として、輸血を拒否するように教えています。これは人命を尊重するので医療は受けるが、血は命を表す故に神聖なものと解釈するからです。このほか、選挙もエホバ以外の統治を認めることになるので棄権し、町内会の役員、公務員になることを禁止するなど、現実社会にそぐわない面が多くあります。

◆輸血拒否の問題
 輸血拒否の根拠となるのは、聖書の「生きている動く生き物はすべてあなた方のための食物としてよい。緑の草木の場合のように、わたしはそれをすべてあなた方に与える。ただし、その魂すなわちその血を伴う肉はたべてはならない」(創世記九章三、四節)との教えです。しかし、輸血拒否が最初からの教えか、というとそうではないのです。教団発行の『ものみの塔』一九二七年十二月五日号にこの聖書の文がありますが、この時点では輸血拒否は決定していません。一九四〇年十二月二五日号の同誌には九五〇㏄の輸血をした婦人の体験が掲載されています。一九四五年七月一日号の同誌上で輸血拒否がはじめて発表されました。これは、ものみの塔誌発刊後六十六年後のことであり、もし、現在のエホバの証人の主張が正しいとするならば、それ以前の聖書の解釈には誤りがあったことになります。また、輸血拒否は血だけを神聖視する偏頗な考えです。

◆創始者のラッセルは「教えと行動のすべてが神の言葉(聖書)と一致していなければならない」としています。しかし、「ハルマゲドンの大戦」の年代を最初は一九一四年と予言し、それがはずれると、次は四二年、さらに七五年へと変更されたのは、無節操きわまりない虚言です。

◆エホバという神の名を自分たちの教団の名称に用いているが、これは旧約聖書にある「みだりに神の名を唱えてはいけない」との戒めに反する行為です。
 このように、エホバの証人は多くの矛盾に満ち溢れた、道理に反する邪教です。
 日蓮大聖人は、経文、道理、現証の上から人々の救われる真実の教えを説かれています。是非、お近くの
日蓮正宗寺院をお尋ね下さい。

 


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