基礎教学研鑚資料

教学資料 諸宗破折資料

⑰神道破折

2007-08-02 | 諸宗破折

 古代において人々は、自然界の未知なる力に対して畏敬の思いを懐き、「カミ」なるものを想像し、さらには死者・先祖への追慕の念などから「祖霊神」を祀りました。さらには国家平定に伴って、豪族などが自らの立場の優位性を示すため「神話神」を創作することにつながり、さらに後世には功績をなした人をも「人物神」として祀る形に発展させました。このような神道は我が国、固有の信仰をつくり、教義体系が定まらないままに八百万の雑多な神を崇拝し、神社を中心とする多神教となっていきました。

◆自然神 自然界の諸現象に対して古代の人々が、畏敬と恐怖の念から想像力を巧みにし、生み出したところの自然神や生活神は、単なる観念的なものでしかありません。このような架空の神には、真に人々の生活を護ってくれる力はないのです。

◆人物神 歴史上で功績のあった人を人物神へと昇格させ、崇めていますが、その神とされる人物自身が、実際には自分の煩悩さえも解決できない一介の人であることを知るべきです。

 歴史上の人物の功績がいくら尊敬に値いするとしても、それをもって直ちに人々の願いを叶えてくれる力があるなどと考えることは、宗教としては誤りであります。

 ◆仏教で説く神 仏教の教典では日天・月天をはじめ梵天・帝釈天など多くの神を明かされていますが、個々の神を拝む対象として説かれてはいません。『法華経』の安楽行品に、「諸天昼夜に、常に法の為の故に、而も之を衛護し」と、また陀羅尼品にも、「法華経を読誦し、受持せん者を擁護して、其の衰患を除かんと欲す」と、諸天の神々は常に正法である法華経と、その行者を守護することを明かされています。仏教では、仏と神の関係を仏(正法)が主で、神を従として説かれております。

 日蓮大聖人は『立正安国論』に、「世、皆正に背き人悉く悪に帰す。故に善神国を捨て、相去り、聖人所を辞して還らず。是を以て魔来たり鬼来たり、災起こり難起こる」と説かれ、法味に飢えた善神は天上界に帰ってしまい、神社には悪鬼・魔神が棲み、災難を起こす元凶となっていますと、仏法の道理を示されています。したがって神社信仰は、多くの災厄をもたらす結果となるのであります。

 あくまでもあらゆる神々は、正しい仏様の臣下の立場であり、その仏様を信じる衆生を護り、助ける事が神々の役目であります。王(主)である仏法を蔑ろにして、家臣(従)である神々を崇める事は謀反であり、従としての神のみを信仰することは本末転倒であり何の利益にもつながりません。 このように仏教では、仏(正しい本尊)に向かって南無妙法蓮華経と唱えることによって、はじめて諸天の神々が、その信仰者を守護すると示されているのです。つまり仏と神の関係を仏(正しい本尊)が主で、神を従として正しく説いています。

 是非、お近くの日蓮正宗寺院をお尋ね下さい。

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