基礎教学研鑚資料

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⑩真如苑破折

2007-08-02 | 諸宗破折

 真如苑はヽ伊藤真乗・友司夫妻が「だれでも霊能者になれる」と主張し、設立した真言宗系の在家教団です。
 教団では、信徒に対して「お救け」「歓喜」「奉仕」の「三つの歩み」を義務づけており、「お救け」とは布教・勧誘行為、「歓喜」とは金銭の寄付、「奉仕」とは教団の諸活動に労力を提供することです。
これらを行うことによって、自身の持つ「悪因縁」を断ち切ることができるとし、さらに、この三つの歩みを行う基盤となるのが、霊能者の指導により菩提心の向上を目指す「接心」と呼ばれる修行です。「接心」とは具体的には信者が、教祖の長男・次男の霊と感応した霊能者と対座して霊能者が話す「霊言」(ミーディアム境)を聞き、問題を解決したり心を浄めたり霊能を開発するというものです。
教団では、教祖・真乗の長男・智文と二男・友一は信徒の苦悩を代わりに受けて早世したものと教えており、信徒の病気が治ったり苦難から救済されるのはこの二人の働きによるものとして、「両童子様」と呼称して祀っています。この接心修行には、「向上接心」「相談接心」「特別相談接心」「鑑定接心」などがあり、「向上接心」は、白身の修行として月一回は必ず参加すべきものとされ、「相談接心」は、様々な悩みを解決するための指導を受けるもの、「特別相談接心」は、相談接心を特別に行ってもらうもの、「鑑定接心」は、事業・縁談などを易で鑑定してもらうものです。これらの接心に参加するには必ず寄付金が必要で、何百回もの接心や、霊位を向上させるための「相承会座」に参加することによって、信者は霊能を磨き、仏性を開発することができるとしています。また霊能の維持・開発のため、霊能者同士が接心するという「苑内接心」も行われています。信徒の実践行としては、朝夕に寝釈迦像の写真本尊の前で涅槃経の「名字功徳品」を読誦し、「南無真如一如と尊き御教えを念じ奉る」という「一如祈念」を行っています。
 真如苑では、神がかりの霊能者から霊言を聞いたり、指導をうけることを奨励し、また、霊能者になることをすすめています。しかし、心理学からみれば、心身に強いストレスを与えれば、誰でも神がかり状態になる可能性があるといい、また、神がかりの者が発する霊言なども、深層心理が言葉にあらわれているにすぎないといいます。したがって、霊能者による接心などはまったく無意味なことであり、かえって人を悪道におとす行為であります。特に、真如苑の霊能者にはマニュアルがあって、これによって霊言を述べているといいます。これでは霊言などとはいえません。また、霊能者になるには相当の金員が必要とされており、金で買ってなれるような霊能者は、とても霊能者といえないでしよう。 また真如苑では、「霊界にいる先祖の霊魂が苦しんでいるので、その霊のたたりで現在がよくない。これを除くために、真如苑で護摩や施餓鬼の供養をするように」と進めています。しかし、仏教では死後の生命は法界にあって前世の因果を感じながら、縁にあってまた生じると説き、因果を無視した霊界や霊魂の存在を否定しています。霊界や霊魂などを利用して信徒を脅迫し、供養を強要するのは、明らかな邪義であります。
 日蓮大聖人は「魔にたぼらかされて通を現ずるか。但し法門をもて邪正をただすべし。利根と通力とにはよるべからず」と、「霊能」のようなものは、人を誑かす魔の所業であると教示されています。
大聖人は人々の救われる真実の教えを説かれています。是非、お近くの
日蓮正宗寺院をお尋ね下さい。

 


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