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⑨立正佼成会破折

2007-08-02 | 諸宗破折

 立正佼成会は、庭野日敬と長沼妙佼が霊友会を離れて新たに創立し、庭野の姓名判断・方位学・易学等と長沼の霊能によって、戦後急激に教勢を拡大した在家教団です。
 佼成会の本尊は、長沼妙佼の霊感によって、
①発足当初は、霊友会の曼荼羅に守護神として毘沙門天を加えたもの
②中央「南無妙法蓮華経」右「天壌無窮」左「異体同心」と書いた旗(昭和一五年四月)③前記の旗を掛け軸にし、守護神として大日如来を加えたもの(同一七年五月)
④「久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊」と庭野が書いたもの(同二〇年一〇月)
⑤「日蓮聖人の大曼荼羅」と称して、海野が書き写したもの(同二三年三月)
と変遷し、さらに長沼が亡くなった翌年、庭野は「今までは方便の時代であり、今こそ、久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊を本尊とすべきである」と宣言しました。
 会員の場合は、入会当初は総戒名だけを祀り、信仰が進んでくると御守護神や釈迦の絵像を祀り、幹部級になると大本尊といわれるものになります。
 佼成会が総戒名を用い、法華経によって先祖供養と懺悔滅罪することは、霊友会の教義と実践法を受け継いでいますが、具体的な修行方法は長沼の霊感によって決定されたり、真言の九字や水行などの密教的要素の強い修行も行い、さらに布教手段として庭野の姓名判断・易学などを用います。
 信者は、仏壇に総戒名を祀ってその手前に霊鑑(過去帳)を置き、朝晩に聖典と称される経典を読んで先祖の供養をし、佼成会に入会しても〈それまでの宗教を捨てる必要はない〉〈自分の檀家寺や氏神を大切にするように〉と教えられ、入会した者は″法座″と呼ぶ少人数のグループの一員となり、サークル方式で互いに懺悔や悩み事について話を交わし、そこでさまざまな指導が行われます。
修行の中でも″お導き(布教)″と本部通い(労働奉仕)で功徳を積むことも強調されます。
 佼成会では本尊を六回も変え、長沼の″神のお告げ″によって本尊を変えたといっていますが、仏教において教理経文をもって厳格に定めるべき本尊が、きわめていかがわしい″お告げ″なるもので簡単に替えること自体、仏教とは無縁の邪教です。庭野は久遠の釈迦像を本尊とし、それが教主釈尊の本懐であり、さらに日蓮聖人のご本懐でもあるといっていますが、大聖人が、「仏の御意は法華経なり。日蓮がたましひは南無妙法蓮華経にすぎたるはなし」と断言されているように、釈尊の本懐は法華経以外になく、しかも法華経のどこにも「釈尊像を本尊として祀れ」とは説かれていないのです。
むしろ、大聖人は、「問うて云はく、末代悪世の凡夫は何物を以て本尊と定むべきや。答へて云はく、法華経の題目を以て本尊とすべし。(中略)此は法華経の教主を本尊とす、法華経の正意にはあらず」
と、明確に″釈尊を本尊とすることは法華経の正意ではない″と説かれています。
 佼成会では会員に庭野が勝手に造った本尊に向かって唱題させています。しかし大聖人が、「日蓮等の類の弘通する題目は(中略)所謂日蓮建立の御本尊、南無妙法蓮華経是なり」と仰せのように、大聖人が顕わされた御本尊以外のものに向かって、どれほど題目を唱えても、正しい功徳とはなりません。
 法華経の教えを真に会得・実践されたのが日蓮大聖人であり、その真実の教えを今日正しく伝えるのが日蓮正宗です。是非、お近くの
日蓮正宗寺院をお尋ね下さい。

 


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