中間試験が終わり、結果はともかくとして試験が終わった安堵感でいっぱいなのだろう。娘と剣道部の仲間たちが、いま、拙宅のテラスでくつろいでいる。
日が長くなり、外は6時過ぎでもまだまだ明るい。この時間帯が、陽も落ち着いて一番いい時間。
いつもより早い下校、試験も終わってほっとして、友達といっしょにもうちょっとおしゃべりしていたい・・・・、娘たちのそんな気持ちが良く分かる。
こんなとき、学生なら喫茶店で過ごし、大人ならホテルのラウンジでちょっとゆっくり、そんな風にできるけれど、中学生たちには、路上以外に居場所がない。
近所のコンビニが、店内の一角に中高生たちの談話コーナーを設けている。
けれど、ただでは入れない。
娘が帰宅後、200円お小遣いをもらえるかと遠慮がちに言うので、
聞けば、友達が、階下で待っていると言う。
帰宅途中での寄り道は禁止されているから、コンビニの談話室には内緒で寄ることになるから後ろめたさがあるのだろう。
「ここが一番、安心でしょ?」
と言うと、
顔を輝かせて階下に仲間たちを呼びに行った。
「お邪魔しまーす」
玄関でいつものように屈託のない笑顔を、ちょっと遠慮がちに見せる。
寄り道、だもんね。(^^;)
部活の後、時折、コンビ二の談話室に寄り道している娘たち。地域の安全協会公認の場ではあるけれど、毎日では、小遣いが続かない。100円の菓子パンを一個買って3人で分けたりして工夫しているのも分かっている。そんな健気な娘たちが、いまテラスで楽しそうにおしゃべりをしている姿が、ガラス窓越しに視界に入っている。ガラス戸を閉めているので、何を話しているのかは分からないけれど、時折聞こえる笑い声と弾んだ様子が伝わってきて、わたくしも安堵する。今日いただいたサクランボとポップコーンを焼いて出したら、喜んだ。
この年頃って、一番いい時期かもしれない・・・・
娘たちが帰ってくる前、久しぶりにロック愛好青年とテラスでわたくしもお茶。
縁あって数ヶ月に一度、こうしていっしょにお茶を飲む間柄。
いつもは、好きなジャズやブルースの話をするくらいで、ぼ~っと景色を眺めたり、最近、何か面白いことあった?というたわいない会話を楽しんでいる。50-60年代のブルースを聴いて涙を流す青年。
この春、PFMのライヴに行けなかったこと、この週末のキャンセルしたソフトマシーンのライヴのことなどを話すと、青年は、「70年代のロックが一番かっこいいよね」と言う。キング・クリムゾンやイエスなどもよく聴いている青年だけれど、ソフト・マシーンは聴かないというので、「Third」を聴かせたら、「おしゃれだね」と感激し、PFMのアルバムも聴かせたら、「かっこいいなあ」と顔を輝かせるので、今回は、それらのCD数枚のお持ち帰りと相成った。
これ(↓)は、ジャニス・ジョップリン
青年は、我が家の24時間風呂のメンテナンスをしてくれて7年になる。
彼のお母様とご縁があって、彼が我が家のメンテナンスを担当するようになった。ロックが好きだと言うので、それがきっかけでロック談義になり、誰が好き?わたくしはジャニス・ジョップリンが好きと言ったら、なぜか以来、時々こうしてお茶をいっしょにいただきながら音楽をいっしょに聴くようになった。
とても温厚な青年だけれど、芯が強く迎合しない性質。その辺が似てるのかもしれない。ジャニス・ジョップリンが好きだという音友だ。
娘たちも、もうじき、わたくしがジャニスの歌を好きになった同じ年頃になるんだなあ・・・と思うと、感慨深い。好きな音楽を通して、世代を超えて向き合えるのは、素敵だ。
青年は、帰りしなに玄関で靴を履きながら、さりげなく、わたくしの足首の変形が、「前より、だいぶ良くなっているんじゃないですか」と言った。「そう?」(気にかけてくれていたことを知り、ちょっと驚いたけれど、感激・・・・)
すると、いっしょにいた書道教室をやってくれている友人も、「足首のカーブがだんだん元の形に戻ってきているように思える」と言うので、なんとなくそう思えてくる・・・。
22日、レントゲンを撮るのが楽しみになってきた。この3ヶ月間の治療の成果がどんな風に出るかしら。