翔殿の胡椒&故障少々blog

群馬大学医学部4年生:翔殿の、ゆるい、しょっぱい、スパイス生活が満載だゼ

自己言及って難しい

2006-04-23 00:28:37 | Weblog
今、意外と売れている竹内一郎の『人は見た目が9割』という本を読んだ。

本の主旨は、実は言葉って情報伝達量が少ない→だから重要なのはノン・バーバル(非・言語的)・コミュニケーションだ!というシンプルなもの。ちなみにノン・バーバルコミュニケーションには、見た目や仕草、匂いなどが含まれているので、『見た目が9割』というタイトルになったわけ。

で、内容なんだけど、作者の全面的自己満足完結型で言うなれば超ウザイ…。まず気になるのは学術的根拠のなさ。作者は何らかの研究者等ではなくただの作家・演出家。それが人の匂いと仕草を同様の地平線で扱うのだ。でもあんた匂いに関しちゃ素人でしょ?と激しくツッコミたい。
そして主張の根拠が非・科学的なものが多すぎる。顔の形で性格がわかる、とかNBA田臥の髭は似合っていないが周りを威圧するために生やしたとか、なんじゃそりゃ的展開だらけ。顔の形で性格がわかるなら双子は性格は同じになるの?あるいは髭を生やしたいなと漠然と思ったときにも必ず抑圧された威圧願望が存在するのか?


特に超気になるのはこの本の装丁。ご覧の通りのいわゆる普通の新書的本。

えっ!?

見た目が9割…と主張しているのに、自分自身の見た目は普通でいいの?

つーか、文字は情報伝達量が少ないと言いながら、普通の本⇒文字だらけで主張が展開するのは(?_?)

自己言及に陥り主張の根拠がボロボロになっているんじゃない?と作者に伝えたい…。

う~、体調悪いっす。寝ま~す。