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Ordinary days...

就職して二年目。天から突然降ってきたのは再生不良性貧血という名の難病。病気なんかに負けないぞ!

脳ドック

2017年02月07日 20時32分57秒 | Weblog
行ってきました。

会社の健保のおかげで6万円が7000円なんで

一回ぐらいいいかと…

初めて認知機能テストやりました。

なんか認知症の高齢者がやるもんだと思ってたのでショックを受けつつ…

時間も関係すると聞いたので本気でやってやりました

もちろん、10点満点の最高点でクリア。

そしてヘンテコな検査着に着替えてMRIスタート。

ぐいーんぐいーんと…

実は何度かやったことあります。

脳じゃないですが…

再生不良性貧血は骨盤や背骨の骨髄が脂肪に置き換わるので、その確認にMRIをすることがあります。

ただ、やっぱり閉所は怖い…

顔の上はもっと怖い…


不安いっぱいでスタート。

なんと、いつもの病院ではあった耳栓なし…

うるさい

けど、耐えられる範囲でした。

終始目を閉じてがんばって数字を数えてなんとか乗り切りました

結果は異常なし。

よかった。

ネオーラル飲んでてコレステロールが高いので心配してましたが、頚動脈も問題ありませんでした。

よかったよかった。

さあ、来週は外来です。

ではまた。

皆さんもご自愛ください。

外来報告

2017年01月18日 08時52分48秒 | Weblog
アップされてなかった…

更新あいてすいません。

みなさま

お元気でしょうか。

わたくし、元気いっぱいで仕事をしております。

さて、久しぶりの外来報告です。

白血球 3500
好中級 2000
リンパ球 1100
ヘモ 13。2
血小板 4。2万

現在、ネオーラルの服用(200ミリ/日)で順調に上がっております。

脂質系の異常が続いておりますが、ネオーラルを飲んでいる異常、しょうがないですね。

コレステロール、中性脂肪がはんぱないので、DHAをのみ始めました。

結構な量を飲んでいます。

用法用量は守っていません(笑)

まぁ魚だしいいかなあと思っていますが、肝臓には負担がかかっているのかも知れません。

それにしても朝の採血がすごい人です。

150人ぐらい列作って待っています。

毎回、採血するのがなかなか大変です。

それからダイエットにも乗り出してます。

血液に影響出ないかな…

新年のご挨拶

2017年01月04日 23時07分46秒 | Weblog
みなさま

新年、明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い致します。

さて、私事ですが、昨年1年間入院すること無く何とか乗り切れました

今年も少しずつ入院から遠ざかって行ければ、と考えております。

そう思いつつ、新年早々熱発です

腹痛、下痢、嘔吐…

感染性胃腸炎と思われる症状です。

熱を測ると37度。

大丈夫かな?とおもいましたが、熱はぐんぐんと上昇し、39度半ばに。

シャメっておけばよかったですが、残念。

熱が少し下がってからの撮影で恐縮です。



年始と言うことで病院はやっておらず、救急外来にかかるかどうか迷いましたが、とりあえず踏ん張りました。

無事熱も少しずつ下がってきたため、単なるウイルス感染だったと思われます。

はぁ、一安心。

証券市場では申(さる)、酉(とり)、騒ぐと言うそうです。

健康面では波が激しい年にはならないよう皆様のご健康とご多幸を祈願しております。

それでは

骨髄バンクのコーディネート期間短縮について

2016年12月05日 21時08分16秒 | Weblog
皆様

体調いかがですか?

わたくし、元気もりもりで仕事をしております。

といっても血小板はまだまだですが、輸血すること無く維持しております。

さて、今回骨髄バンクについて記事を書きました。

コーディネート期間が長すぎて移植できない人がいることは知っていましたが、そんなに多くの人に影響がでているとは知らなかった。

血液疾患に関わる全てはぼくにとって他人事ではありません。

いわばライフワークです。

よろしければご覧ください。

こちら


本名でちゃってるけど、気にしない。気にしない。

寒くなってきたのでみなさま体調にはご留意ください。




上司の母親

2016年11月30日 14時45分44秒 | Weblog
上司のお母様がMDSということで、相談を受けた。

70代なかば。

主治医から「もう治療法がない」と言われたという。

ぼくは医者じゃないけど、いっぱい血液で知ってる先生はいる。

なんとか道がないかと思い、T病院のT先生に連絡を取り、紹介した。

かの有名な先生。

他で治療ができないと断られた患者も引き受けてる先生だ。

すぐに診療情報提供書を書いてもらうように伝え、セカンドオピニオン外来の予約を取ってもらった。

ただ、相当体調が悪いらしい。

難しいとは思っていた。




同席した上司が帰ってきた。

残念な結論だった。

ぼくも聞いていなかったが、どうやら春先に胃がんが見つかったらしい。

手術日程も決まっていたが、血液内科の反対で延期になったままだったという。

T先生からは「今の体調不良はMDSが原因ではないと思う。胃がんのコントロールができていればなんとか可能性を考えるが…」

上司も、患者本人もすっかり忘れていたらしい。胃がんだったことを。

「なぜ、当時手術ができなかったのか」
「あれ以降、消化器を受診したこともないし、どうなってるんだ」
「なんの説明もなく、病院を追い出されるのは納得できない」

上司は怒っていた。

確かに病院から全く情報が伝えられていないのは納得できない。

でも、そんなことあるのだろう。

こうやって病院と患者側でトラブルに発展するのだろうと感じた。

ただ上司はT先生について「本当にいい先生だった。親身になって考えてくれた。こんな素晴らしい先生に言われたら納得せざるを得ない」とも話していた。

そうなんだ。

医師への評価は結果だけじゃないんだ。

納得がいくまで誠実に対応し、患者と共に考えていけば、患者側はいずれ受け入れる。

医者の卵に教えられる当たり前のことだが、すごく難しいこと。

そんな当たり前のことを教えられた。



PDー1とAA、その2

2016年11月10日 22時11分27秒 | Weblog
さて、昨日の続きです。

「PD-1」抗体についてですが、役割が分かっていないとお話しました。

容易に想像できると思いますが、再生不良性貧血は免疫の疾患です

一般に免疫細胞(T細胞)の暴走と指摘されています。

T細胞は胸腺と呼ばれる場所で自己と非自己の認識について教育を受けます。

難しくなりすぎるので簡単にいうと、悪いやつか、自分かを判断しているのです。

じつはこれが免疫学で最も基本でありながら、複雑でよくわからない人間の仕組みなのです。

再生不良性貧血は何かしらの異常で突然自分に対する攻撃を始めちゃうんですね。

だからT細胞の働きを弱めることで造血を復活させるのが、免疫抑制剤「ネオーラル」(シクロスポリン)の服用です。

だけど欠点がある

それは免疫全体を押さえてしまうので、感染しやすくなる。そしてがん化を押さえられないことになる。

そこで出てくるのが新しいタイプの免疫抑制剤です

もしも造血に傷害を及ぼす所だけ選択的に抑制できれば、それはありがたい話です。

実は複数の製薬会社がその新たな形の免疫抑制剤の開発に既に動いています。

「PD-1」の機能を用いてそれが実現できるんじゃないか、と関係者は考えているようです。

ということで、最新研究についてできるだけわかりやすい言葉でがんばって説明してみました。

まずは今を生きることですね。

皆さん、前を向いてがんばりましょう

それでは。





PD-1が再生不良性貧血に与える可能性について

2016年11月09日 22時09分39秒 | Weblog


みなさま

ご無沙汰しております

おかげさまで私は元気にしております

さて、「PD-1」はご存じでしょうか。

以前少し書きましたが、京都大学の本庶佑先生が発見したとされる抗体です。

これは当時本庶研の大学院生だった、奈良先端科学技術大学院大学の石田靖雅先生が見つけました。

簡単に言うと、普段人の体の中にはたくさんのがん細胞ができていますが、体の中の免疫がこれを壊しています。

だけど、あるときがん細胞が免疫細胞の働きを止めてしまうことが分かっています。

このスイッチが「PD-1」です。がん細胞から「PD-L1」と呼ばれる手が伸び、「PD-1」とくっつくことで働きを止めてしまいます。

だったら、免疫のブレーキ役である「PD-1」にあらかじめふたをしてしまえば、免疫細胞ががんばってがん細胞を攻撃してくれるんじゃないか、という発想です。

これで生まれたのが、「オプジーボ」(ニボルマブ)という小野薬品の薬で、高いと話題になっていますね。

さて、前置きが長くなりましたが、石田先生に「PD-1」の未来について話を聞いてきました。

「実はPD-1の役割についてはあまり分かっていない」とのこと。

実は再生不良性貧血の新たな治療法の可能性を秘めていると分かりました。

詳細は次回に期待でしてください(笑)

それでは。


グリーンライトプロジェクト

2016年10月16日 22時45分00秒 | Weblog
みなさま

またまた更新があいて申し訳ありません

元気に取材生活に戻っております

後日ご報告致しますが、骨髄移植についても取材中です。

他人事ではなく、個人的な興味と関心で動いております。ご容赦ください。

さて、ノーベル賞ウイークが終わり、少し落ち着きを取り戻してきました。

さて、前回少し話そうとしたことはまた次回お話します笑

もう少しおまちください

さて、今日(10月16日)は「グリーンリボンデイ」です。

分かりますか?緑色!

ピンクや赤はよく知られておりますね。

臓器移植を推進・普及するものです。

私は大阪におりますので、大阪で取材しました。

万博公園の太陽の党がグリーンに照らされました。


そこには臓器移植についてご関心をお持ちの方ならご存じの、福嶌先生もいらっしゃいました。

というか、昨年はポケットマネーで約20万出して太陽の塔をグリーンにされたそうです。

ちなみに大阪は日本で初めて心臓移植が行われた場所。

阪大病院と国立循環器病研究センターでこれまで約170例行われております。

すごいことですね。

他の病院から患者や臓器がヘリで運ばれてくるとき、なんとヘリのパイロットは「太陽の塔」を目標に操縦してくるそうです。

上空を通過し、すぐ北側にある阪大病院に着陸するそうです。

そういう意味で、太陽の塔は患者にとっても、医療者にとっても夢と希望がつまっているとのことです。

大阪大学循環器内科の坂田教授がおっしゃっていた一言が忘れられません。

「太陽の塔を見たとき、思い浮かぶのは助けられなかった患者さんの顔」

これまで、望んでいても臓器移植が間に合わず、結局亡くなった多くの方がいらっしゃいます。

助かった人の笑顔も忘れられないけど、臓器を提供してくれた人、そして臓器提供が無く亡くなった人の顔が頭を離れないそうです。

本当に心に残る取材だった。

病気は違いますが、今も闘っている人がいます。

みなさん、がんばりましょう。

それでは

ノーベル賞ウイーク

2016年10月03日 00時04分29秒 | Weblog
みなさま

本日からノーベル賞ウイーク

本日、18時30分に医学生理学賞の受賞者発表です。

僕は京都大学の本庶佑名誉教授を担当しております。

オプジーボの開発につながったPD-1です。

ちなみに関係者取材で再生不良性貧血についても少し触れられたので

後日報告致します。

さあ誰がとるかな?

楽しみです。

ノーベル賞ウイーク

2016年09月29日 14時39分53秒 | Weblog
みなさま

またまた更新が開いて申し訳ありません。

わたくし、元気にしごとに復帰しております

現在やっていること、

それは

来週のノーベル賞ウイークに向けた事前取材です。

担当しているのは京都大学の本庶佑先生。

小野薬品がだしている「オプジーボ」の元になった「PD-1」という抗体を発見した先生です。

なにがすごいかって…

「もう選択肢がない」といわれたがん患者さんがオプジーボを使って回復するとか

全ての患者さんに効く訳ではないのですが、夢の新薬として注目されています

メカニズムは簡単に言うと…

人はウイルスやがんを殺す免疫というのが備わっています。

だけど、遺伝子のミスプリントが増えるとがんを殺しきれなくなります。

本庶先生はがんが免疫にブレーキを掛ける仕組みを発見しました。

このブレーキを外せば免疫ががんばってがんを殺してくれる可能性があるということです。

皮膚がんの一種、メラノーマで最初に保険適用されました。

しかも申請から7カ月という異例の早さです

メラノーマは手術で取ってしまえればいいのですが、転移しちゃうと結構厳しいがんです。

言ってしまえば抗がん剤が効かないがん。

そこに夢の新薬が登場したわけです。

今回、事前にメラノーマの患者会の方に取材しました。

患者会で対応してくれたのもメラノーマで治療中の方。

オプジーボを使い、働きながらがんばっているとのことでした。

病名は違いますが、病気と闘っているのは同じ立場。

応援したいです

再生不良性貧血には根治療法は骨髄移植しかありません。

医療の確信はめまぐるしいものがありますが、正直、患者数の少なさから研究がなかなか進まないのも事実です。

皆さん、一人ひとりが問題意識を持ち、新薬開発を望み、声を上げることで変わることもあります。

少しでも考えていただきたらうれしいです。