みなさま
再生不良性貧血最新研究、今回は②ATG、ウサギはウマに劣るのか?です。
2011年、とても有名な雑誌「New Englad of Journal of Medicine」に発表された研究結果は関係者に驚きを与えました。
重症の後天性再生不良性貧血の患者120人に無作為化試験の比較で6カ月の時点で寛解率がウマ(68%)、ウサギ(37%)でウマの方が良かった。
3年時点でもウマの方が良かったという内容です。
(文献:Scheinberg P et al.Horse versus Rabbit Antithymocyte Globulin in Acquired Aplastic Anemia.N Engl J Med 2011; 365:430-438.)
ウマのATGが販売中止になったことで、選択肢はウサギしかなく、「え...まずいじゃん」ってなった訳です。
そこで別の研究結果がヨーロッパから最近出てきました(小島先生いわく…)
2001年から2012年までのうさぎのATGの955人の成績を欧州とアジアを足してまとめたところ…
奏効率は こども68%、大人66%だった…
(申し訳ありませんが、出典不明です。先生がお話されたことをフルコピしております)
あれ?ウマと変わんないじゃん…ってことです。
私もウサギを使っていますが、効いております。
ということで、ウサギのATGに悲観的にならなくてもいいってことですね!
つづく…