Ordinary days...

就職して二年目。天から突然降ってきたのは再生不良性貧血という名の難病。病気なんかに負けないぞ!

3度目の敗血症

2012年07月31日 00時00分33秒 | Weblog
ちょっと前に間違えてアップしちゃったやつです…

読んだ方申し訳ありません



あまり好ましいことではありませんが

ATG後、好中球が上がらず2度大腸菌からの敗血症をおこしました

どうやらその原因が虫垂炎だったみたいです

しかし2度の敗血症は抗生剤がすごく効いてくれて、

翌日には熱が下がりました

しかし今回、3度目の敗血症を起こしました

しかも今回は高熱が続き、とにかく関節痛がひどかった

もう本当に死ぬかとおもった

少し前に1週間ほど更新できなかったのはこのためです

今回も熱の上がり始めはゆっくり

最初はあー少し熱上がってくるかなーって感じでしたが、

上がり始めると、39、8℃まで一直線で上昇

熱の高い状況が何日も続きました

とにかく熱より辛かったのが関節痛

それについては次に書きます

七夕の願い事

2012年07月30日 00時00分34秒 | Weblog
もう1カ月ぐらい前のことになってしまいますが

準無菌ゾーンに笹の葉が設置され、

短冊を書くように言われました

24歳にして短冊を書くことになるとは思ってもおらず…

幼稚園で書いて以来、した記憶がない

一応3枚渡されたので、3つ書くことに

考えて、考えて、考えた末、書きました


病気が早く治りますように

病院食でピザが出ますように

夜勤疲れで看護師さんが辞めませんように

は無難に仕上げました

まあみんな書くだろうと思いましたが…

は今食べたいものを書きました

本当は、ビールが飲みたいって書きたかったです

は結構受けました

看護師の間でも、これ誰が書いたのーって盛り上がってたみたいです

ただ、ずーーーっとピザが食べたいと言っていたので、

同じ字だとすぐばれました

ここの病棟の夜勤は、一応15時から翌日の9時までで、

途中2時間休憩があるそうですが、結構皆さん昼過ぎまでいる

死んじゃうよ…

本当に辞めないでねって想いで書きました

残念ながら、今のところ病院食にピザは出てません







外科医回診

2012年07月29日 00時03分42秒 | Weblog

CT撮った翌日、消化器外科の助教が回診に来ました

おなかを押さえて一言!

M先生:「痛いですか?」
自分 :「少し…違和感がある程度」

M先生は驚きを隠せない様子

どうやら普通はCRP28あって、CTがこんな状態だと

耐えきれずうろたえているそうです…

でもなんとこない自分

どうやら白血球がほとんど無いので、炎症を起こすことも出来ない状態だそうです

とんでもない状態だ

虫垂炎

2012年07月28日 00時00分17秒 | Weblog

熱が出た際、肺炎の疑いがあるということでCTをとりました

白血球が100足らずで準無菌スペースから出るということで、一苦労…

夕方の人が少ない時間に、マスクは2重で、人ごみを避けながら車いすで猛ダッシュ

待っている人を差し置いて、CT撮影です

お待ちの皆さんすいません…

しかも先生も同行です。厳重です。

終わったらこれまたすぐダッシュで戻る

戻ったら入念に手洗い、うがい

先生は結果を見に、詰所のPCへ

待ってると先生がやってきました

T先生:「肺は問題ないです。だけど…」
自分 :「だけど…?」
T先生:「どうやら虫垂炎です。しかも腹水がたまっていて…」
自分 :「まずいんですか?」
T先生:「破裂すると、腹膜炎を起こして大変です。命も危ない」
自分 :「手術ですか?」
T先生:「外科の先生と相談してみますが、手術はできません」
自分 :「なんでですか?」
T先生:「血小板は大量に輸血すればなんとかなりますが、この白血球では…」

どうやら結構まずいみたいです

明日、外科の先生が回診に来るそうです






HLA検査

2012年07月27日 00時00分27秒 | Weblog

骨髄バンクに登録する以前に、HLA研究所でHLA型を調べました。

バンク登録後、確認のためにもう1度検査を行います

多くの人は血液検査で調べられるのですが、

僕は白血球が少ないということで血液からのHLA型判定が困難と言われました

そういう場合、口の中の粘膜からDNAを抽出してHLA型を判定するそうです

ある日先生がやってきて、めんぼうのようなもので両口の内側の粘膜をスリスリ

ほんの1分足らずで終わりました。

通常の血液からの検査よりも5000円余分に取られるそうです

しょうがないね…


骨髄バンク登録

2012年07月26日 00時02分16秒 | Weblog

ATG前から最重症だった僕はATG後、白血球がほぼゼロに

正確に言うと、白血球の欄は100未満という表示になりました

好中球はゼロです。

毎日G-CSF(ノイトロジン)を通常よりは多い量を投与しています

にもかかわらず、1ヶ月間白血球が上がらない状況が続きました

T先生:「このまま上がらない時の為に、骨髄バンクに登録しましょう」
自分 :「1ヶ月間全く反応がないのは結構まずいですか?」
T先生:「通常は1カ月以内に何らかの反応があります…」
自分 :「ということは移植濃厚ですか…?」
T先生:「それはまだなんとも言えません…」
   :「ただ1カ月で敗血症を2回起こしていますし、2カ月反応なければ移植が濃厚かと…」

そういって骨髄バンクに登録しました。
事前にHLA検査をしたことがあったので、ドナー候補者がいることはわかっていました

ひとまずよかった…

早速申込書に記入です

自分が書くところは住所や名前、そして移植費用の請求先などです。

意外と簡単です

よくわからないけど、登録は「迅速コース」

あとは先生が書くところなので、僕はノータッチ

とにかくドナーが確定するのをひたすら待ちます。





新人看護師

2012年07月25日 00時00分15秒 | Weblog

僕のいる大学病院には新人看護師が毎年140人ほど入るそうです

4月の1カ月間は全体で研修して、その後3カ月ずつ

3か所の病棟を回るそうです。

僕のいる病棟にも3人います。

看護師さんの数が他の病棟より少ないということで、他の病棟の半分だそうです

僕が無菌室にきたのが5月の3週目。

彼らがここの病棟に来てまだ数週間という時でした。

それから早いもので3カ月が経とうとしている今日この頃…

彼らも普通の看護師さんと同じように毎日患者を受け持って

日々がんばってます!

採血の時は何度か失敗されたり、血管に血の塊ができたりと

色々辛い思いをさせられましたが、やっぱり応援したいねー

気が合うのは男性看護師のI君。

やっぱり看護師は女性の職場らしく、彼は色々と苦労してます。

いつもベテラン看護師のK先輩に怒られているのを横目でちらり…

そんな逆境を乗り越えてこれからがんばっていってほしーな

難病だけど治療法ある!

2012年07月24日 00時00分59秒 | Weblog

再生不良性貧血は国が指定する難病の1つです。

そのため、重症以上で申請すれば公費の対象となります

難病は患者数が少なく、治療法も確立されていない研究段階の

病気を指定するそうですが、

再生不良性貧血は大きくわけてATGと移植という治療法があります。

だけど中には本当に治療法のない難病もあるんですね…


担当の看護師とお話していると、滅多に自分のことを話さないのに

今日は自分のことを話しはじめました

「実は私の父は神経の難病でここの病院に入院してるの」

いつも明るい看護師が少し涙を浮かべて話し始めました

「しかも治療法がなくて、もう長くないんだ…」

僕は言葉を失いました

同じ難病なのに、自分は治療法がある。

本当に治療法がなくて、死を待つだけの人もいる。

未来に希望もなく、どれだけつらいだろうか…

僕だって一時は死を覚悟した

だけど、助かる可能性もあるとどこかで思っていた。

それが全く治療法がないと聞かされたら…

胸が苦しくなった。






ネオーラル血中濃度

2012年07月23日 00時00分55秒 | Weblog

免疫抑制剤のシクロスポリン(ネオーラル)を飲んでいる人はみんな

副作用が出ないように血中濃度を測っていると思います

一般に再生不良性貧血の場合、トラフ値(1番低い値)を

150~250にするように処方するようです

僕は朝7錠、夜7錠飲んでいましたが、血中濃度はなかなか安定せず

トラフ値が100~200を右往左往していました。

ピーク値も600程度とそれほど高くありませんでした。

そこで再生不良性貧血の研究に熱心な金沢大学の中尾先生に

主治医が相談してくれ、朝9錠、夜8錠飲むことになりました。

ちゃんと効果が出てくれるといいのですが、

少なくとも半年は飲み続けると言われました

副作用の1つに肝臓に影響を与えるため、

肝機能の数値を測るために飲んでいる間はお酒は禁止だそうです

まあビール1本ぐらいなら影響ないかな

ステロイドの副作用

2012年07月22日 00時00分24秒 | Weblog

いやー今日も暑かった…

なんて言いたいです(ToT)

ここ(準無菌室)は常に24℃で、ここから出られない僕は暑さを感じません( ̄ヘ ̄メ)

今日はステロイドについて…
ATGは動物の血清のため、血清病を予防するために大量のステロイドを投与します

最初は量が多いので点滴。

それからだんだん投与量を減らしていき、1カ月かけてゼロにしていきます。

すぐに止めると、倦怠感が強くでたりするそうです

やっぱりステロイドは強い薬だけあって副作用も多いみたい

よく言われるのがムーンフェイスという症状

顔がお月さまのようにパンパンに丸くなるらしい

幸運なことに僕はこの副作用はなかった。

だけど不眠とステロイド挫創はひどかった

まずは不眠

夜全然寝られない…

寝たかと思うと看護師が巡回に来ると必ず起きる

浅い眠りが続くのです

それからステロイド挫創(ニキビ)です

背中がひどく、本当に隙間なくニキビが埋め尽くしました

まあしょうがないね。

こういう強い薬に頼りながら生きているんです