アデレード大学の法学部はオーストラリアの大学の中で2番目に古く、1883年に授業が始められました。 教職員・学生・書物が増加したため1967年に法学部の建物が建てられ、1961年から1966年までの名誉総長であった Sir George Ligertwood の名をもらってリジャートウッド・ビルディングと名づけられました。 地下の法学部図書館は学生のみならず、政治家や法曹会の人達にも利用されています。
1900年に建てられたエルダー・ホールは数多くの音楽家を育てているアデレード大学音楽学科のホーム・グラウンドです。 正面玄関前の像は Sir Thomas Elder。 このホールでは国内・国外の音楽家のコンサートやリサイタルが催され、著名人の講演が行われます。 また、学期中は金曜日に無料のランチタイム・コンサートが開かれます。
アデレード大学にある5つの図書館のメイン・ライブラリー。 アデレード実業界の成功者であり大学への貢献者でもあったバー・スミス家の名前をもらって1932年に建設され、その後増築を重ねてきました。 元の建物はルネッサンス調の豪華な内装で、今は閲覧室になっています。 蔵書は200万冊を超え、日本研究のための日本語の書籍もあります。
アデレード大学のクロイスターは第一次世界大戦の頃作られたもの。 クロイスターというのは「閉ざされた場所」という意味のラテン語から発生して、修道院の庭や中庭を囲む回廊を指す言葉ですが、大学では学生が集まる場所。 新入生歓迎会を行い、政府の教育政策を議論し、留学生と国際交流を深め、仲間とくつろぐ所です。
Pulteney Street の突き当たりにあるボナイソン・ホールは、The Advertiser の社主であった Sir John Langdon Bonython の寄付により1936年に建設されました。 アデレード大学の卒業式が行われる所で、大学内外の著名人の講演などにも使われます。 大学の象徴たる建物で、塔の上に国旗と校旗が掲揚され、ホール内の壁には歴代学長の肖像画が掛けられています。
アデレード大学の創立は1874年。 オーストラリアで3番目に古く、女子学生を受け入れた最初の大学です。 州立美術館の隣にあるミッチェル・ビルディングは歴史あるアデレード大学の建物の中でもひときわ古く、初期に講義が行われた所。 正面入り口の像は多大な寄付で大学創立に貢献した Sir Walter Watson Hughes です。