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二刀流 (大谷翔平と佐々木朗希)

大谷翔平のMLBの試合の感想

4月4日(金) PHL(A) 第1戦

2025-04-05 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-phillies/2025/04/04/778459/
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=778459
https://sports.yahoo.com/mlb/los-angeles-dodgers-philadelphia-phillies-450404122/

  昨季からのLADの課題、それは左腕の際のラインナップです。特に速球派のパワーピッチャーに弱くなります。
 対右腕と対左腕では、別チームといっていいほど攻撃力に差が出てしまいます。信頼できる右打者は、Betts、T.Her、Smithとなってしまいます。
 今日の試合でも、3番FreemanがIL入りで欠場→打力に劣る右打者が代わりに出場。打撃好調のスイッチヒッターのEdmanがFreemanに代わって3番。
 他の左打者は、Muncyがスタメンを外れ、Confortoが7番で出場。
 
  数日前の別の試合で7-9番打者のOPSだったか、TOP10が表示されていましたが、当然、LADはランキングに入っていませんでした。 

試合前 AVG/OBP/SLG/OPS   OPS評価  HH% Brl% 
K.Her .105/.100/.421/.521 G 非常に悪い 33.3 13.3   Barrelを意識したフルスイング。シチュエーション・バッティングが出来ない。
Rojas .063/.118/.063/.181 G 非常に悪い 23.1  0.0   シチュエーション・バッティングはできるが、現在チームで最もゴロの割合が高い。
Pages 130/.231/.174/.405 G 非常に悪い 28.6  0.0   選球眼はあるが、自身が好きな低めのゾーン(B球)に手を出してしまう。
Taylor  0/3                50.0  0.0   Barrelを意識したフルスイング。シチュエーション・バッティングが出来ない。

  下位打線がこの成績では、実力が拮抗したチーム同士だと、最初から大幅に不利です。(特に出塁率の低さが問題)
 彼らに加えて中軸のMuncyも不振に陥っています。[.120/.214/.200/.414 G 非常に悪い 42.9 14.3] 選球眼が良く、忍耐強いが、不振時はB球に手を出してしまう。
 (実はT.Herもここまで、基本スタッツのEVやHHが悪い。昨季は大谷次ぐチーム2位の立ち位置だった)
 これまで8連勝しましたが、投手力とスター・パワー、HRで勝ってきたわけです。
 (打撃スタッツで良いのは、LADが大谷、Edman、Confortoのわずか3人に対し、PHLは、Schwarber、Bohm、Marsh、Sosa、Kepler、Harperと倍の6人も)

  大谷はそれなりに打撃は好調なのに、走者なしや先頭打者の場面が多く、打点が全く稼げていません。現状、出塁や進塁打を意識したバッティングになっています。
 特にFreemanがILに入った以上、左腕相手には、1.Betts(右) 2.大谷(左) 3.T.Her(右) 4.Edman(S) 5.Smith(右) のジグザグ打線にすべきです。
 Bettsは1番を打つことを好んでおり、彼が多く球を見れば、初回で相手先発の当日のコントロールを推し量れます。Bettsが出塁し、大谷がHRなら、2点HRになりダメージは倍増。
 大谷が出塁しても、Bettsが後続打者だと二盗を試みてもファウルorヒッティングになることが、これまで数回ありました。一方、T.Herの方がボールを見逃してくれる傾向があります。
  現在の「1番 大谷」というのは、Bettsが怪我で欠場していた際に、緊急避難的に活用していただけで、Bettsが戻り、今後大谷の先発登板が予定されている以上、早く元に戻しておくべきです。
 対大谷のBullpen左腕に対し、後続のFreemanが不振に陥っていた事も理由の一つ。
 Freemanが欠場で、1.Betts-2.大谷-3.T.Her-4.Edman-5.Smith-6.Muncy/Confort。
 Freemanが復帰で、1.Betts-2.大谷-3.T.Her-4.Freeman。
 大谷先発時は、二刀流はしばらく控えるか、1.Betts-2.Freeman-3.T.Her-4.大谷 が体力的に良いと思われます。(最も不安定な初回に三者凡退なら、大谷に打席が回らない配慮)

      回  点差  状況  カウント
第一打席 1回表 0-1 0out なし 2-1[4]◯ ①外角低め4S[98.1] B ②外角低め4S[98] B ③ど真ん中4S[98] 見逃しS☓ど真ん中4S[98.5] LFフライ[78.8⚡️100.5 52 235]☓ 
第二打席 3回表 0-1 2out なし 0-0[1]   ①真ん中高外 4S[97.1] CFフライ[78.7⚡️110.1 32 383 .960] CFからの風に押し戻されHRを逃す。                      
第三打席 6回表 0-1 1out 一塁 2-2[5]◯ ①外角低SWE[85.5] B ②内角中高SWE[86] F☓ ③外角低4S[95.6] B ④内角低SNK[95.5] F真ん中低CH[89] B球 [71.1] 空振り三振☓
第四打席 8回表 0-3 2out 一塁 2-1[4]◯ ①外角地面SL B ②外角高SL[81.3] S ③地面SL[81] B ④内角高4S[90.6] 一塁左-RF前H[80.1⚡️104.3 -3](一塁走者-三進) 2out一三塁

 大谷:チーム最多の3本のHH🔥

 K.Her:3打席で3三振。最後の打席の2-2からの三振は、「内角低めのSWE/SLはB球」と予習できていたはず・・・。
    この7回表、2out一三塁の場面では、一二塁間が大きく空いていた。#3~5 の甘い4Sを右打ちしていれば、簡単にタイムリーとなり、1-1の同点となっていただろう。
    この試合、走塁の3度の失敗に焦点が当たるだろうが、実はこの打席が試合の分岐点だった。右打ちで同点、一塁走者のSmithが三塁に到達していれば、2out一三塁でConfortoで追加点のチャンス。

 大谷の第二打席は初球を完全に捉えた当たりだったが、逆風に押し戻された。昨季のAwayのCHCシリーズでも同様のCFフライがあった。
 https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2025/04/05/kiji/20250405s00001007149000c.html
 https://www.sanspo.com/article/20250405-GZXMH53XBJPAZHQHPKD7FSIY54/
> 打球初速は110.1マイル(約177.2キロ)で、打球角度は32度。
 映像解析システム「スタットキャスト」が導入された2015年以降の大リーグで、この組み合わせの打球は打率10割、本塁打確率は 98.2% だった

  相手先発左腕 Luzardo は、T.Herの風で押し戻されLFフライと共に気象条件に恵まれたのと、山本投手の初回のタイムリーエラー、LADの拙攻に助けられたと言える。

  第四打席後の2out一三塁でBettsの場面の大谷の二盗死は痛かった。走る必要はなかった。BettsにHRが出れば、同点の場面だった。
 このあたり、今季、思うように盗塁を試みられないフラストレーションがあったと思われます。
 MLB有数の強肩のRealmuto相手に盗塁するなら、相手投手が全くの無警戒か、クイックが明確に遅いかしかない。
 2out二三塁にして、単打が出ても試合は2-3であり、アウトになるリスクを考えれば、盗塁するメリットがなかった。(しかもBettsの前の打席でPagesが二盗を試み、塁間で挟まれoutになっていた)
 WSの怪我をした二盗死の場面も、3点リードで走る必要はなかった。このあたりの盗塁判断を大谷翔平は改善しないといけない。
 また、それでも走るのであれば、良いスタートでなければいけない。今回の二盗死も二塁へのストライク送球[Pop Time 1.81秒]でタイミングはアウトだった。
 
  9回表 1点ビハインド 1out一塁(Taylor) 6.<Muncy>1-2[4]☓ 高め4S B*4 空振り三振☓(二盗-Ch out☓) も二盗を仕掛けるなら、打者が追い込まれるまでに実行しないといけない。
 追い込まれると際どい球は、打者はFするので、良いスタートでも成功率は下がってしまう。空タッチのように見えたが、タイミングはアウトだった。
 本来なら、代走はTaylorではなく、先日、Tradeで獲得しマイナーに送った Estuery Ruiz [26歳 29.6 ft/s] を起用したかったところ。(本来ならば、キム・ヘソン[26歳])
 出場機会が乏しくなっているTaylor [34歳 28.1 ft/s]はマイナーに落とせず、解雇も出来ないので厄介だ。
  
  3回にわたる二盗死がLAD攻撃の分岐点になってしまった。
             走者  打者
6回表 0-1 2out一塁  Pages Betts  一二塁間で挟まれout

8回表 0-3 2out一三塁 大谷  Betts  二盗死
9回表 2-3 1out一塁  Taylor Muncy 空振り三振-二盗死DP -試合終了
 
  もちろん、7回裏にマウンドに上ったKirby Yates が0点に抑えていれば、 8S/18球 [S率 44.4%] 0.2回 2H 2R 2ER 1BB 1K 0HR 3.86ERA]
 9回表:Edmanの2点HRで2-1で勝利していた可能性もあった。[102.3mph 33° 397ft 72.1mph .560xBA 29/30HR]

  先発の山本由伸は初回に三塁悪送球で失点した以外、強力打線相手に良い出来だった。 58/97[59.8%] 6.0回 3H 1R 0ER 3BB 5K 1.69ERA
 ただ、この場面も、Muncyに代わって出場していた三塁Rojas [36-040d] が守備で三塁線を空けており、絞っていれば、三塁ゴロだったと思われる。
 Rojasは三塁手としては肩が強くなく、他の打球も内野安打になっていた。(つまり、山本の被安打は1のみ)
 以前から感じていたが、どうして三塁線を絞らないのか? (LADはSDPのMachadoの場面でも) 三塁ゴロか左翼線二塁打かは、大きく違う。絞って逆に三遊間を抜けても、単打である。
 RojasはNYYのJazz Chisholm Jr.にMIA時代の事で暴露記事を出されて、元気がない感じだ。
 率直な所、チーム5位のLADプロスペクトの Alex Freeland [23-224d] を見てみたい。183/90 S/R SS/3B Hit: 50 | Power: 50 | Run: 50 | Arm: 60 | Field: 55 | Overall: 55

  3回裏、1out一塁 TurnerのCFの良い当たりは、逆風に助けられたかもしれない。 CFライナー[101.7 20 358 .500]

  LADの連勝記録は途絶えてしまったが、これで佐々木朗希に対するプレッシャーは軽減されることになるでしょう。明日は本来のピッチングを見せてほしい。

  明日の先発登板予定の PHL Aaron Nola (R) 31-304d 188/90 は被本塁打が多い。[左打者:18被本塁打、右打者:12被本塁打]
 逆風さえなければ、大谷翔平のシチズンズ・バンク・パーク初のHRも期待できます。
 [24年までの3年間、夜、左打者、では MLB 2位。同条件で1位は、CINの Great American Ball Park]

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