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二刀流 (大谷翔平と佐々木朗希)

大谷翔平のMLBの試合の感想

LAAの分水嶺

2023-07-06 | エンゼルス
LAA 試合日程(6月) https://www.mlb.com/angels/schedule/2023-06

LAAが好調だった時期 
6/04(日) HOU戦(A) 第四戦 勝利 ~ 6/18(日) KCR戦 第三戦 勝利まで 14戦 11勝 3敗 [.786] 先発QS 5回[35.7%] 先取点 7回[50.0%]

LAAが不調に陥った時期 
6/20(火) LAD戦(H) 第一戦 敗北 ~ 7/05(水) SDP 第三戦 敗北まで  15戦 4勝 11敗 [.267] 先発QS 7回[46.7%] 先取点 4回[26.7%]


 この2つの時期を分ける重要な試合はホームで行われた2回のLAD戦です。
Detmers、大谷翔平とも、HQS[7回2自責点以下]を達成したにも関わらず、援護がなく0-2でそれぞれ敗れてしまいました。[それぞれ5安打、2安打]
もちろん、その前の6/17(土)のKCR(A) 第2戦の、ルーキー起用(7回裏 8-2 6点差リードで初登板)による逆転負け[9-10]は、チームの連勝ムードを完全に壊してしまった。


 特に不調の後期の時期でも先発陣がQSを連発していたのが、反転したきっかけは、
6/28(水)  5-11● CWS(H) Barria 3.0回 59球-41S[69.5%] 5失点 の試合です。(大谷がCHW戦で爪が割れ、途中降板した翌日の試合)

 この日、なんとBarriaは前回登板から[中9日]でした。先発としては[中14日]。
なぜこんなに間隔が空いたかというと、この時期[6/14(水)-27(日)]先発陣が好調(10QS/12G [83.3%])で、ロングリリーフのBarriaに出番がなかったからです。
しかし、間抜けなネビン監督は6/18(日)のKCR最終戦に3イニング投げさせた後、9日間もBarriaを起用しませんでした。

 結局、先発させたものの全く不甲斐ない投球で3回KO、以降先発投手陣は、(爪が割れた大谷を含め)、8試合中 1試合 しかQSを達成していません。[12.5%]
これで完全に流れが変わってしまいました。この期間 1勝7敗 (連敗が続くと、あとを受ける先発にプレッシャーがかかる)。
また、この時期、先発投手陣が長いイニングを投げなかったため、ブルペンに負担がかかり、現在の酷い有様になっています。


 別の視点として、先発投手の出来以外に、試合の流れを決めるポイントは、先取点です。
先にどちらが取るかで、取った方のチームが試合の主導権を握れます。(できるだけ早い回に点を取るほど有効)
好調だった時期と不調に陥った時期を比較しても、後期はQS率が上がっているのにも関わらず、先取点を取る割合が大きく減っているのが分かるでしょう。

LAA  先取点  試合数  割合  勝敗
4月  15試合 / 28試合 53.6% 15-13
5月  16試合 / 28試合 57.1% 15-13
6月  12試合 / 27試合 44.4% 大谷翔平が歴史的に神がかり的な活躍を見せるも、LAAは 14勝13敗

 LAAの野手陣に怪我が相次ぎ、攻撃の質が落ち、先取点を取る割合が減っているのが分かりますね。
また、序盤好調だった選手がスランプに陥っているのも影響しています。

 AS戦前のLAD戦の結果がどうなるか分かりませんが、AS休暇中にこの悪い流れを断ち切りたいところですね。

7/05(水) SDP(A) 第3戦

2023-07-06 | 試合の感想
Game Day https://www.mlb.com/gameday/angels-vs-padres/2023/07/05/717478/

大谷翔平
第一打席 3-2[7]◯ ①真ん中低めCUV[81.8] B ②外角中CH[86.3] 空振り ③外角高めCUV[79.2] ④外角中4S[95.8] 見逃し ⑤真ん中地面CUV[83.2] B ⑥外角外角低めCUV[81.8] B(四球)F ⑦内角中(高)SNK[96.4] 二塁ゴロ[93.3 -21]
第二打席 0-2[3]☓ ①内角低めCUV[81.4] 空振り☓ ②内角高(中)4S[93.8] 見逃し ③外角低めCUV[82.3] 二塁ゴロ☓☓[77.2 -30](三進)
第三打席 2-2[5]☓ ①ど真ん中4S[94] 見逃し ②外角低めCH[87.7] 空振り☓ ③外角高め4S[93.5] B ④外角中CUV[81.6] B ⑤外角中CUV[82.5] B 二塁ゴロ☓☓[96.9 -15]
第四打席 0-1[2]☓ ①外角中SL[75.5] B球 空振り☓ ②外角低めSL[74.3] 三塁フライ

 まず最初に結論から言うと、大谷翔平を休ませるべきでしたね。
昨日、先発登板で途中降板で通常よりも球数が少なかった[86球]とはいえ、先発投手の投球動作は野球選手の最大負荷です。
加えて、右手中指の爪が割れ、マメが潰れている状態では、打撃に専念できなかったでしょう。

 その前の、最初に爪が割れて途中降板したCHW戦の翌日から大谷選手の打撃成績は、
6/28(水)~6/30(金) CHW[#3]・CHW[#4]・ARI[#1]           10打数5安打(HR*2・三塁打) 3打点 4四球 4三振
7/01(土)~7/05(水) ARI[#2]・ARI[#3]・SDP[#1]・SDP[#2]・SDP[#3]  18打数1安打(HR*1)     1打点 2四球 6三振

となっています。7月に入ってから、気持ちが切れたのか(6月中はHR数の月間記録が懸かっていた)、わずか1安打と不振です。
後ろを打っていたのが、復帰後不振だったRendonなので、四球で歩かされ、打ちたい気持ちがB球に手を出す、という悪循環に陥りやすい。
好調時ほど、相手バッテリーに勝負を避けられ、四球を我慢できるかどうかで、調子維持の分かれ目になります(かつてのTrout)。
特に今日の打席内容は、打者大谷の典型的なスランプ時のものとなっています。(打球が上がらず、引っ掛けた二塁/一塁ゴロが多い)

 度重なる疲労(*1)から体が重く、集中力も切れ、主力のTrout・Rendonの離脱でモチベーションも上がらない、という状況です。
彼の表情やボディランゲージからも、思うようにならない状態が伺えます。

(*1) 先発投手として中5日で回りながら、野手として、MLB 最多出場試合数 87(/89)[97.8%]、打数は MLB 12位タイ

 明日は13連戦後の待望の公休日で、その後、LAD(A)*2戦ですが、一日休むくらいでは極度の疲労は取れないでしょう。
モチベーションが切れると、疲労がどっと出る、というパターンです。ただ、気分転換になるといいですね。

 また、ここ数試合のSandovalの不振は、WBC出場による疲労(準決勝まで)と、大谷同様に、シーズン途中から公休日無視の[中5日固定]にあると思われます。

     中3日 中5日 中6日 中7日   中5日の割合
大谷    1*  13   2        86.7% (*1 BOS戦(降雨)後の試合を除く)
Sandoval     10   3   1     71.4%
Detmers      8   6        57.1%      
Anderson      8   6        57.1%
Canning      7   4        63.6%
Suarez       3   1   1     60.0%   


 今回のシリーズでSDPは個人的に嫌いになりましたね。(Sotoの挑発やファンの態度など)
SDPは野手のスター選手が複数所属していますが、今季大失敗[41-46 NL西4位]で、大谷選手のFAで彼らが入札しても、移籍対象にはならないでしょう。
(トレードでプロスペクトを複数放出したため、選手層が薄く、将来性が低い)
不世出の選手である大谷翔平の10年を預けられるほど、今後も常勝チームではありません。(所属選手の年齢と契約年数をよく見てください。悪い契約が複数あります。)
 皆さん、今シリーズのSDP戦で彼ら選手の大谷評をどう感じられたでしょうか?
契約が短いSotoはHRダービーで対戦した事もあり挑発的、長期契約のTatisは最大限の賛辞でしたが、これは移籍してほしいと秋波を送っているわけです。
私は、大谷評に関して、21年のブレイク時から終始一貫している選手や関係者の方が信頼できますし、好感が持てますね。(Stromanほか)

 この公休日からオールスター明けの登板日まで、指先の治療と疲労からの回復に取り組んでほしい。
AS期間中にサインを数百個書くとか、そういうのも止めてほしい。(指先にかなりの負担になるはず)