病院に戻り、待機する病棟のラウンジへ。
ここへ入るには、エレベーターホールから職員のカード認証で入室できる自動扉を通らなくては入れない。
インターホンでナースステーションを呼び出し、入れてもらう。
ラウンジ以外の場所へは行けない。(新型コロナはじめ感染症対策だそう)
しかし、トイレに行きたくなったらどうすんだ?(トイレは病棟の患者用)
と思ってたけど、
まぁ、行きたくなったら聞いてみよう。
さて、ここからが長丁場。
全くすることもない、テレビラジオもない
スマホあるけど、どうせ早く帰れると思ってたんで、充電器持ってこなかったため、
あまりバッテリーを使いたくない。
(非常時の連絡も取れるようにしておきたいし・通話ってバッテリー喰うよね)
ラウンジの隅っこに、本が幾冊か置いてあった。
どれも興味は惹かれない。
その中に、「騎士団長殺し」のカバーのない文庫本(なぜか上巻のみ)があったので、読んでみることに。
(村上春樹 ってあんまり好きじゃない)
読みやすかったし、時間もたっぷりあるのでサクサク読んでいたら、
全部読み終えてしまった。
しかしこの上巻で、やっと物語のサワリにしかなってないくらいの展開だったんで、
下巻が無いのはどうなんだ?って思った。。。
まぁ、どうでもいいけど。
続きはたぶん読まないな。
「騎士団長殺し」上巻 が終わっても、まだ時間は15時半くらい。
あー まだ1時間はかかりそうだよね
そろそろトイレに行きたいな。
そばを通りかかった病院のスタッフに、ラウンジすぐ近くの【みんなのトイレ】(車いすマークの付いたトイレね)を指さし、
「ここ、使ってもいいんですかね?面会者ですが」
と聞いたら、
「さあ~。。。いいんじゃないんですか?」
とまぁ曖昧な返事だったんで、利用させてもらった。
残りの時間死ぬほど退屈で、眠ったりできないかいろいろ模索もしたが昼寝もできず
しかし、しかし 17時過ぎたころ、やっと担当看護師がやって来た。
「〇〇(旧姓)さんのご家族の方~ では手術室の方へ」
手術室入り口の入ったすぐ横に、小さな附室があり、そこで医師を待つようにとのこと。
また待つのか。
しばらくして、執刀してくれた担当医のHドクター登場。
この人、まさに「外科医」って感じだね。
肝臓癌手術に慣れていると言ってたけど、ホントみたい。
イキイキして話してくれた。
「手術終わりましたー これが切除した部分です」
「長い時間ありがとうございました。おお(切り取られたレバー(肝臓)を見る)」
「結構大きくなってましたね。検査では3.5くらいって思ってたんだけど4、5センチはあるみたいで、大きくなるの早い」
「ホントですねー。ほっといたらすぐでしたねー」
「切除部分ギリギリにしたんだけど、結構出血しました。
なので、ダメージはあると思います。ちょっとリハビリに時間がかかるかもしれません。
なにか質問ありますか?」
「輸血どれくらいでした?」
「2000」
2リットルか~結構多いなぁ
Hドクターにお礼を言って、再び病棟のラウンジに戻る。またまた待たされる。
再び担当看護師に導かれ、患者の顔を見たら、無罪放免。
最後、担当看護師に付き添われてラウンジを出ると(出るときも職員のカード認証が必要)、
「今日はお疲れさまでした。きちんと伝達ができていなかったこと、申し訳ありませんでした」
と謝ってきた。
威圧的だった態度も改めてくれたわけ。
「こちらこそ、ご面倒おかけしました。ありがとうございました」
家に帰る頃には日が暮れた。
これからが大変なんだよなー
本人がちゃんとしないと、退院だってままならなくなるよね。
写真は関係ない ヤマモモの実。すっかり赤黒く熟してたくさん実を落としていたので、
地面が真っ黒
結構大変な手術だったろうと思いますが
無事に終わり何よりでした、良かったですね。
肝臓は見るからに出血しそうな臓器やけんど
2リットルの輸血は多いですね。
リハビリなど時間がかかりそうですが
病院にいてもらうと安心ですね。
ヤマモモを街路樹に植えると、果実の時期が
梅雨と重なるし、落ちた果実がっ腐ってきたなく
蚊も沸くし不向きですよね。木、自体は排ガスにも強いとか言われるけど、こんな街路樹はだめですよねえ。
>病院にいてもらうと安心ですね。
そうなんですけど、看護師はなるべく早く退院していつもの生活に、と言いますね。
ボケるから、ということなんでしょうね
というわけでもう3日後には退院です。
ヤマモモみたいに実が落ちるものでなくて、
夏は百日紅とかがいいなぁ、と思います。暑苦しいけど